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友情がこじれた先にある“闇”を描く 漫画家語る「人間臭さを開放してほしい」

 “愛してくれるまで死んでくれ” ――。そんな強烈なインパクトのキャッチコピーの、とある漫画が話題を集めている。その作品のタイトルは『君とメリーバッドエンド』。主人公の女の子に思いを寄せる幼馴染の男の子が、自分のことを愛してくれるようになるまで、何度もタイムリープをしてその女の子を殺してしまうという衝撃的なストーリー内容である。この作品に込めた思いやこだわりの部分など、作者の時雨さよさんに話を聞いた。

ハッピーエンドを迎えるまで何度だってくり返す 愛憎渦巻く“タイムリープ”

 『君とメリーバッドエンド』は、ラブストーリーの要素を持ちながら、時間を行き来する“タイムリープサスペンス”でもある作品。主人公・心は一人では何もできない高校2年生の女の子で、同じ高校の生徒会長であり、優しくてカッコ良くて完璧な幼馴染の拓光にいつも助けてもらっている。

 学校でも二人は常に一緒にいるため、「生徒会長のひっつき虫」と周囲から陰口を叩かれて孤立してしまうほど、心は拓光に依存している面がある。心自身もそのことに少し悩んでいたときに、同級生の幸田良介に出会い、心の意識や行動に変化が起こり始める。だが、心の気持ちが幸田に奪われそうだと悟った拓光は、心の首を絞めて、心を殺してしまう。すると、なぜか時は戻り、幸田に出会う前の状態になっていて…といった内容である。

 漫画が公開されると、「ちょっと怖いけど続きが見たい!」「すごく好きな話の展開です!」「見返すと伏線が多くて楽しみ」「この幼馴染、一体何者?」「幸田くんに頑張っていただきたい」などと、多くの反響の声が寄せられた。

――『君とメリーバッドエンド』は、恋愛ものの要素があるサスペンス作品ですが、ストーリーはどのように着想されたのですか?

【時雨さよ】私は怪しさのあるキャラクターが好きなので、自分の漫画には絶対にそういうキャラクターを出そうと思い、構想を練っていたら、こんな難しい話になりました。

――「メリーバッドエンド」というタイトルに込めた思いは?

【時雨さよ】たとえ読者にはバッドエンドでも、視点を変えると、キャラクターによってはハッピーエンドなのかもしれないお話なので、そういった意味がある「メリーバッドエンド」とつけさせていただきました。

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