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儚く美しい「軍艦島」ジオラマ「朽ちていくものの切なさ、懐かしさ、空気感を形にしたい」

――田舎にある古びた古書店を想起させる「その向こうに」も独特の空気感があり趣深い作品です。これはどのようなストーリーをイメージして作られたのでしょうか?
ひなたまず最初に、「店の中の鏡を覗き込む猫」が思い浮かびました。そこから、イメージを膨らませ、本がたくさん並んだ昔どこかにあったような、ひなびた懐かしい雰囲気の古書店にしようと思いました。猫の映る鏡以外にも鏡を仕込んであるので、もし実物を見る機会があれば探してみてほしいです。

――「光さす庭(軍艦島日給社宅)」「その向こうに」をはじめ数々の作品を制作されているわけですが、ご自身がジオラマを制作するうえで一番気を付けていることはなんでしょうか。また、ジオラマを作る際に信念にしていることは?
ひなた「何か違う」と心の声がしたときは、手を止めてみて何が違うのかを見つけ、その都度対処するようにしています。面倒くさくてもその時に対処しておかないと、後からやり直したいと思っても出来ない場合もあるので。後悔しないように、やれることはやっておきます。
 信念は特にありませんが、好きなものを好きという気持ちで作れたらいいなぁ、といつも思っています。もちろん作業が大変で前述の通り、作業机の前に座るのさえ嫌になる時もあるのですが(笑)。
――これだけ細かい作業を行うとなると、大変な時もありますよね(笑)。ひなたさんの考える、朽ちていくもの、荒廃したものの魅力とは?
ひなた朽ちていくものの向こうに、それまでの時間の流れだったり、かつてそれが使われていた時の姿だったりが見えるところでしょうか。変わってしまった事って、寂しかったり悲しかったりするのだけれど、なぜだかそこに懐かしさだったり美しさも感じることができて、とても心惹かれます。

――最後にひなたさんにとって「ジオラマ」とは?
ひなた私にとってジオラマとは「もうひとつの言葉」でしょうか。口下手で自分の気持ちを人に伝えるのが下手なので、せめて作品からだけでも何かが伝わるといいなぁと思い、制作に臨んでいます。

文/中山洋平

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