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儚く美しい「軍艦島」ジオラマ「朽ちていくものの切なさ、懐かしさ、空気感を形にしたい」

――代表作「光さす庭(軍艦島日給社宅)」は、リアリティーのある作りで、ただただその迫力に圧倒されました。本作を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
ひなた】ネットで偶然見かけた日給社宅の写真を見たことがきっかけでした。廃墟の光庭(中庭)に生い茂る木々にさしている光がとても美しく、どうしてもこの光景を作りたいと強く思いました。

――写真でみた「軍艦島」がモデルになっているんですね。どのようなストーリーをイメージして、制作されましたか?
ひなた朽ちていく建物と、光を浴びて伸びていくかつてはなかった緑の木々。今は誰も居ないのに、そこかしこに残っている以前暮らしていた人々の気配…。うまく言葉にできませんが、寂しいのだけれど寂しさだけではない、懐かしいような感じ。その儚さのようなものを上手く形にできたらいいなと思いながら制作しました。
――「軍艦島」を作る際に一番苦労したのはどの部分ですか?
ひなた日給社宅の建物を二棟作りましたが、そのための作業が同じことの繰り返しでかつ膨大な作業量だったので、本当につらくて苦しみました。やらなくてはいけない作業だったのですが、作業机の前に座るのさえ嫌になるほどでした。

――「趣味」は楽しんで行うものだと思っていましたが、時には、苦痛の時間はあるわけですね。
ひなたそうですね。一方でこだわった部分は、光が差し込んできらきらと落ちていく光庭の表現です。小さなラメの粒を光に見立てて建物や木々のところどころにつけているので、よく見ると光が見えます。かなりわかりにくいですが…。
――そんな苦労の時間を経て、完成まで至ったわけですが、制作後の反響はいかがでしたか?
ひなたこの作品は、「第三回浜松ジオラマグランプリ」に参加するために制作したものでしたが、「自由創作部門賞」などをいただきました。これをきっかけに、たくさんのモデラーさんと知り合うことができましたし、作品そのものもとても多くの方に見ていただくことができてうれしかったです。
 ただ、それまでは家族やSNSを通じて知り合った少数の方々に見てもらいながらひっそりと作っていただけだったので、突然注目されたことに驚きと戸惑いを覚えましたね(笑)。

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