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(更新: ORICON NEWS

【高橋ダン】日本人はなぜ“勉強”しないの? 勉強という“行為”のみを美徳化する危険性

勉強という“行為”にのみ美徳を見出し、「何故勉強するのか?」に重きを置かない日本人

 さて、ここで疑問が浮かぶでしょう。では、スウェーデンやニュージーランド、ドイツ、アメリカなど諸外国の人たちは日本人より“勉強”が好きなのか。

 答えは「NO」だと思います。僕もハッキリ言って勉強は嫌いです(笑)。嫌いでしたけど、アイビーリーグ(ハーバード、イェールなど8校。アメリカンエリートの象徴)に入るために仕方なく勉強を始めました“エンドゴール”があるから勉強が出来る…これは万国共通ですが、僕にとっては、アイビーリーグに入ることはあくまでも通過点であり“エンドゴール”ではない。でも、日本の場合は“エンドゴール”が“大学入学”になってしまっているのが問題です。ではアメリカを含め、諸外国はどうなっているのか?

 僕はウォール街出身なのでウォール街の話をしますと、そこでは、会社のために効果を上げるとお金をもらえます。そのプロジェクトベースでボーナスが出ると個人にもベネフィット(利益)が。これは会社のシステムそのものの問題ですが、ウォール街では、効果を上げるために勉強をしたり、資格を取ることを、会社が推奨しているのです。つまり会社を成長させるために、社員に“投資”をしているんですね。

 諸外国の“社会人”はただ勉強が好きなわけではなく、ベネフィット=お金というインセンティブ(動機)があるから、勉強が嫌いでも、勉強をすることが多いと思います。僕は日本の企業は、このインセンティブシステムを整える時期を逃していると思います。先程も言いましたが、日本では残業代がインセンティブになってしまっているところがある。残業代や評価が欲しさに無駄に残業をする。或いは“させている”のか…。

 “勤勉である”という“行為”のみに美徳を見出し、「なぜ勉強をするのか?」に重きが置かれていない。重要なのは「効果を上げること」「その効果に見合ったお金が支払われること」「効果を上げるために勉強すること」。会社・社員双方の“見返り”であり、決して“美徳”ではない! 日本の社会がこのインセンティブシステムを作ってなかったから日本はこの30年、ほとんど成長を描けなかったのではないでしょうか。

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