• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
(更新: ORICON NEWS

コロナ禍で予期せぬ好転 『半沢直樹』からの「はしご出演」で判明した今田美桜の“天命”

女優としての“幅”を提示した先にある「座長としての大役」…更なる開花に期待

 こうして「バタバタ」しているテレビ業界。コロナによる偶然ではあるが、スタッフや出演者の努力にも支えられ、同じ日に、間髪入れず全く異なる二つの役をみせる機会が与えられている。今田にとっては自らの演技力を披露する好機だ。

 もちろん、先述したように一部や業界からは注目されていた。インスタグラムでは「#MVI(Most Valuable Instagrammer in Japan)2018(外部サイト)」の「トレンド」部門に選出されており、まずインスタグラムでその存在が輝いた。そして2020年、CM登用ランキング女性部門(外部サイト)で、広瀬すずに続く2位を獲得。

 「上記はかなりな栄冠であり、おごり高ぶってしまっても仕方ないほど。ですが今田さんはメインを引き立てる女優として、出過ぎず埋もれ過ぎず。自身の立ち位置や与えられた役を冷静に理解しており、若手にありがちな“天狗”感はありません。現場でも控えめで、とにかく素直に監督の指示を聞いている姿が印象的。その実力の片鱗が見え始めたのは2018年のドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)で演じた真矢愛莉(外部サイト)。“原作再現度の高さ”で注目を浴びましたが、個性を見せつつ原作に準じて演じるというのはとても難しいこと。またあれだけ目立つ風貌でありながら、ヒロインの友人役でヒロインを食わないのも彼女の立ち位置の見事さを表しています」(衣輪氏)
 現在は2クール分だった放映スケジュールが重なったことで、その彼女の演技力が一般視聴者の目にも留まる機会になっている。ただし、まだ若いこともあり、演技の振り幅を存分に見せられているというわけではない。主演・ヒロイン作もごくごくわずかであり、発展途上であることは否めない。サイドキャストとして出演した『3年A組』『花のち晴れ』『セミオトコ』では気の強い、あるいはいじめっ子役で、“悪女”感の強い演技が続いている。「今の彼女はどんな役柄にも挑戦できるし制限もないが、今後はそれがネックにもなるはず。自分の“色”をつけ、主演を勝ち取った先に彼女がこれまでのポテンシャルをどう失わずにいられるか」と同氏。

 「運も実力のうち」と言うが、多数のCM出演に加えてこの日曜の露出。業界「バタバタ」の中での“運”も、数年後の主演たりうる彼女の力量を示しているかもしれない。

(文/西島亨)

あなたにおすすめの記事

 を検索