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コンプレックスに「喝!」、フォロワー8万人美容家”マミ様”を女性たちが支持する理由

 SNSの普及と共に、メイクはより自由な自己表現ツールとして、女性だけでなく男性にも欠かせないものになりつつある。しかし、メイクの自由度や完成度が高くなればなるほど、“すっぴんの自分は愛せない”と感じてしまう人も。そんな日本人の自己肯定感の低さに、“マミ様”という魅力あるキャラクターで切り込んでいく美容家・瀬戸麻実さんの発信がSNSで話題に。「#マミ様メイク」のハッシュタグで、「精神的に強く美しくなるメイク」を提案している。
PROFILE/瀬戸 麻実
一般社団法人日本ビューティインダストリー協会代表理事。美容アドバイサー。美容インフルエンサー。外資系化粧品メーカーにて8年間勤務の後、独立。美容職歴18年のなかで、のべ4万人にメイクアドバイスをしてきた経験と実績により構築した、豊富な知識とわかりやすいメイクテクニックをいかし、現在は美容専門学校講師、メイクイベントの出演など、美容アドバイザーとして国内外で活躍する。「色×形×質感」で組み立てた独自のメイク理論「#マミ様メイク」がInstagramで話題になり、フォロワー数は8万人を超える。超人気美容インフルエンサーとしても注目され、メイクセミナーやイベントは即満席になる人気ぶり。「マミーズ」と呼ばれる熱狂的ファンを輩出している
Instagram:@mamiset(外部サイト) Twitter:@sendermami(外部サイト) blog:「MAKE UP QUEEN」(外部サイト)

本来のメイクはアラを隠すのではなく“自分を奮い立たせるためにあるもの”

 彼女が提唱するメイク術では、表面的な美の追求に加えて、その人の精神力や自分への自信をつけることを促している。メイクは顔にのせることしかできない手段。メイクによって精神的に強く美しくなる……一見すると、そんなことは無理なのではないかと思える。しかし、それを可能にするのが『マミ様メイク』なのだ。

 “マミ様”という愛称で親しまれる瀬戸さん。Instagramのフォロワーは8万人を超えており、20代〜50代の幅広い年齢層のファンに愛されている。ストーリー機能を使って、フォロワーの個人的な相談にも積極的に答えており、そのストレートで的確な回答にも定評がある。

 自身のSNSに寄せられるメイクの悩みを理論的に解決し、メイクやコスメへの深い知識を日々発信する瀬戸さんがメイクにハマり始めたのは、高校生の時だったそう。

 「私が高校生の頃、世の中は空前のギャルブーム。雑誌もガングロで濃いめメイクのギャル誌が流行していて、私もご多分に漏れず日サロ焼きのギャルメイクでした(笑)。当時ギャルメイクを好んでいた自分の心情は、強く見られたい、なめられたくないというマウンティングからくるものだったと思います。

でも根本の部分を深堀していくと、私にとってのメイクは自分のアラを隠すためのものではなく、“その日の気分を上げるためのもの”でした。学校に行きたくない、仕事に行きたくない……そんな自分を奮い立たせるためのものだったんです。多くの人に根付いている、メイクはコンプレックスを隠すものであるという考え方は、子どもながら疑問に感じている部分もありました」

 自分の顔を心の底から愛せるという人も中にはいるかもしれないが、自分の外見になにかしらのコンプックスを持っている人も多いだろう。瀬戸さんが疑問を感じたのは、そのコンプレックスが“他人と比べる”ところから来ているケースが多いことだった。

「実は私、幼少期は美術やデザインに興味があって、総合美術学校を目指していたんです。結局努力が及ばず入学できませんでしたが、小さい頃から美術スクールに通っていたので、私にとって、メイクは顔というキャンパスに描く一つの美術なんです。顔は一人ひとり造形が異なるのだから、その顔に合わせたデザインをするのが当たり前です。私にとって、メイクは自分の顔のバランスと向き合うものだった。

けれど多くの人にとって、メイクはその人に合った手法を追求するものではなく、誰かが決めた“標準的な美”に合わせて、他人との比較で行われていくものだった。人と比べて鼻が大きいから小さくしたいとか、みんな二重だから自分の一重が嫌いとか。メイクで大事なのって、他人との比較ではなく自己受容なんです。だって、一人ひとり顔のバランスは違うんですから。例えば鼻を小さくしたいという悩みひとつ取っても、他の人より大きいかどうかではなく、自分の顔の他のパーツと比較してバランスがいいかを考えることのほうが重要なんです」

精神力を上げていくことで、メイク落としでは落ちないメイクアップを

 瀬戸さんはインタビュー中何度も、メイクの基本は自己受容だと話していた。自己受容とは、自分を理解し受け入れること。自分の顔というキャンパスを理解しないと、本当に自分に似合うメイクはできないのだという。

「自分の顔を嫌いながら、コンプレックスを隠すためにメイクをしているうちは、クレンジングした後の自分のことが好きになれないですよね。

コンプレックスを自分で受け入れられないと、ずっとそこに固執してしまうことに気づいたのは、美容部員としてお客様の悩みに触れる機会が増えた時でした。美容のプロとして、理論的に考えて勧めるコスメも“それってもっと〇〇が大きく見えませんか?”と不安に感じてしまうお客さんがとても多かった。

コンプレックスが大きすぎると、いい部分が全く見えなくなってしまう。顔は全体のバランスが大事だから、コンプレックスにこだわりすぎることでもっとバランスを崩すこともある」

 瀬戸さんの言うことは一理あるが、自分の短所に固執してしまう気持ちも分からないでもない。自信が持てない自分を認めたり、肯定したりするのは誰にでもできることなのだろうか。

「“マミ様”なんて呼ばれているから、私のことを自信家な女王というイメージで見ている人も多いのかもな、なんて思っていますが……実は私も昔から、とても気が小さい人間なんです。自分の言葉が人にどう伝わったか心配になるし、人からどう思われているかも気になります。友達も決して多くないほうです。

だからこそ、昔から自分を理解するためにちょっとしたことでもとにかく書き出していくことを続けています。考えていることや悩んでいること、一度紙に書いてみると、意外となんとかなりそうなこともたくさんあったりします。自分を受け入れるって、すぐにできることじゃないかもしれないけれど、まずは向き合ってみる姿勢が大事」

 インタビュー中も『みんな知ってるかもしれないけど』『私ダメなところもたくさんあるから』と、様々な前提を置きながら話してくれていた瀬戸さん。努力なしに自分への自信をつけたわけではなく、自分の弱いところに向き合った結果の現在なのだろう。

「私だって自分の顔に不満はあります。バランス的に、もっと鼻が小さかったらいいのに、とか。でもそれが私のありのままなのだから、それは受け入れていて。

自分のコンプレックスを受け入れると、過度に自信をなくしてしまうことがなくなります。私が関われる人にはなるべく、キャンパスの中でのバランスを理論立てて説明してあげて、その人の顔を活かすような提案をしています」

ウィズコロナでのマスクも…「キャンパスサイズが半分になったとポジティブに捉えて」

 8年もの間、美容部員として売り場に立っていた瀬戸さん。しかし、コロナ禍の現在はコスメカウンターでもタッチアップができなくなり、マスクありきのライフスタイルの中、コスメ業界の低迷が続いている今の状況を、彼女はどう見るのか。

「今の現状は、誰にも予想できなかったことであって、仕方ないことです。化粧品メーカーでも、マスクで隠れてしまうリップ関連の商材は売上が低下していることはたしかですが……。少なくとも皆さんには、マスクをするからメイクできない、とは思ってほしくない。だってマスクがある分、キャンパスサイズがおでこ〜鼻上だけになって、通常の半分だけ極めれば美しくなれる。その状況をポジティブに捉えてほしいです。

美容部員さんたちにも、リップが売れないことを嘆くより、マスクのおかげでよれないベースメイクを売るきっかけになることに着目してほしい。これからはウィズコロナ、ウィズマスクの時代。そういう状況は受け入れながら、できる範囲でメイクを楽しんでほしいです」

(取材・文/ミクニシオリ)

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