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“BB戦士マイスター”が制作した隠密頑駄無「パーツ流用のイメージを膨らませる時間が楽しい」

ギミックや可動域の進化と、変わらない“手に乗せられる”サイズ感が魅力

――ツイッターなどでもたびたび「戦国伝」シリーズのガンダムを発表されています。なかでも、「隠密頑駄無」はSDガンダム初期からの人気キャラクターですが、なぜこの作品を制作しようと思われたのですか?
さのすけBB戦士は、これまでに公私合わせて500体以上は作っていると思います。作例だと「戦国伝」のキャラクターが一番多いですね。
「隠密頑駄無」は、武者頑駄無のキットで出ているので、(兄弟で)並べてみたいと思ったのがきっかけです。「超機動大将軍」や「七人の超将軍編」の制作を進めていて、歴史をたどっていつか最初の「武者七人衆編」の武者たちも揃えてみたいと思ったのも大きいですね。
 また、OVA(オリジナルビデオアニメーション=販売やレンタルを主流にするアニメ作品)でも、大きくクローズアップされる回があったり、キャラクター人気も高い。実際、発表した後、多くの方々に楽しんでいただけたようです。最近精太・摩亜屈も完成させたので、「武者七人衆」を見たいという声もいただいてうれしかったですね。

――制作の際、苦労したところは?
さのすけLEGEND BB武者頑駄無をベースに、農丸・副将軍・アレックス等のパーツを使用。ベースキットに隠密頑駄無のパーツや、忍者ということで「祭ウェポン」という武器セットなどを追加・調整し再現してみました。元の隠密頑駄無のパーツとLEGEND BBではほとんどのパーツのサイズが違うので、上手く調整して使用できるか考えながら進めました。
――パーツの流用など想像力を働かせるんですね。
さのすけ私の場合、LEGEND BBやクロスシルエットで、キット化されていないもので、作ってみたいモチーフを探すところから始めています。BB戦士のカタログを眺めながら、「このパーツはそのまま使えそう」などイメージを膨らませていく時間も楽しいです。
 余談ですが2012年に、BB戦士25周年でLEGEND BBシリーズが発売になったとき、そのプレイバリューの高さに驚き、感動しました。設定画イラストを見て「かっこいい!」と感動した“大福将軍”(超戦士ガンダム野郎に登場した改造ガンプラ)を、LEGEND BB武者頑駄無を使用して再現できないかと挑戦した作品が、LEGEND BBを使用した初めての作品制作でした。
 その後、たまたま家にあった超機動大将軍シリーズの武者鷺主(ローズ)をLEGEND BBナイトガンダムをベースにして制作したことがきっかけで、「頑張れば超機動大将軍の闘覇五人衆が揃えられるのでは」と勢いがついて当時のキットをLEGEND BBをミキシングしてアップデートする制作スタイルが始まり今でも続いています。
 超機動大将軍はアルバイト時代にたくさん作ったシリーズで、バンダイさんやSDガンダムに昔からお世話になった恩返しになればという願いも込めて作例としてガンプラ製作レポート内での企画を提出させていただきました。
 ガンプラ制作レポートや、ガンダムベースでの作例で使用できるよう、ミキシングで使用するパーツはガンプラのみを使用しています。オフィシャルの場に出る機会も多いので、「この改造楽しそう」「ちょっと挑戦してみよう」と思っていただける作品になってくれたらという思いもあります。

――発売から30年以上が経過した今もBB戦士が多くの人に愛される理由はどのようなところにあるとお考えですか?
さのすけ400種類以上のキットシリーズになっているSDガンダムBB戦士シリーズは、武者烈伝・三国伝・レジェンドBBと時代を重ねるにつれギミックや可動域が進化しています。また、作ったものを手のひらに乗せて「かっこいい!」と眺められる“サイズ感”もBB戦士の魅力の1つかなと思っています。
 またこれら、ガンプラやBB戦士の楽しさをより多くの方に知っていただくことが、BBマイスターとしての今の自分の役目かなと考えています。ガンプラは今年40周年を迎えるのでガンダムベースのみんなと一緒に盛り上げていきたいですね。これからも皆さんのガンプラライフが楽しく、豊かなものになっていくことを願っております。

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