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“工業製品”としてのリアルなガンダムに魅せられたモデラ―の信念「こだわりは“削る作業”」

(左)作品/バンダイMG 1/100 Ex-Sガンダム (右)作品/バンダイMG 1/100 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム Gクルーザーモード

(左)作品/バンダイMG 1/100 Ex-Sガンダム (右)作品/バンダイMG 1/100 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム Gクルーザーモード 制作・画像提供/Ma氏 (C)創通・サンライズ

 30年以上にわたり発刊されている模型誌『モデルグラフィックス』(大日本絵画社)。1980年代後半に同誌に連載された『ガンダム・センチネル』は、「宇宙世紀」を題材にしながらアナザーストーリーが展開され、人気を博した。モデラ―のMa(@waterfield0310)さんはそんな『ガンダム・センチネル』に魅せられた1人。その精巧な作品に、多くのモデラ―から尊敬を集めるという同氏が、『ガンダム・センチネル』をメインに作品を作り続ける理由とは?

正解がない分「次はこうしたい」「今ならこうする」と想像が膨らませられる

――『ガンダム・センチネル』をテーマにした作品が多いと伺いましたが、その理由は?
Ma高校時代に『モデルグラフィックス』での連載が始まり、今までにはなかったリアルさに衝撃を受けました。例えば実際の戦闘機にあるセンサー類がデザインされていたり、工業製品としての考えられた形だったり、単なるキャラクターとしてのデザインじゃないところでしょうか。連載と同時進行でキットが発売され、当時発売となった『1/144FAZZや1/144Ex-Sガンダム』を『モデルグラフィックス』掲載の作例を参考に改造し、作り始めたのがきっかけです。
――『ガンダム・センチネル』の魅力とはどんなところでしょうか?
Ma映像化されていない作品で、設定画稿も初期と後期でデザインの解像度が上がっていたり、『ガンダムセンチネルRPG』(1990年/大日本絵画社)や『ガンダム・センチネル―ALICEの懴悔』(1990年/大日本絵画社)などの単行本に掲載されている挿し絵が、違うラインに描かれていたりと、解釈の仕方や自分の中にあるSガンダムだったりZ plusが表現できるところです。正解がない分、同じ機体でも「次はこうしたい」と作り続けて行けるし、「今ならこうする」という想像が膨らむところですね。
――代表作である『宇宙要塞制圧特務仕様Gクルーザー』(正式名称:MSA-0011[Ext] Ex-SGUNDAM G-CRUISER MODE)はどのようにして誕生したのですか?
Ma地元で毎年開催されている「HME(北海道モデラーズエキシビジョン)」に展示する作品を考えていて、年に一度のお祭りなので派手に「何これ!?」と目立つ物を作ろうと思いました。使用したキットはリニューアルされる以前の『MG Ex-Sガンダム』です。

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