ORICON NEWS
“工業製品”としてのリアルなガンダムに魅せられたモデラ―の信念「こだわりは“削る作業”」
正解がない分「次はこうしたい」「今ならこうする」と想像が膨らませられる
Ma高校時代に『モデルグラフィックス』での連載が始まり、今までにはなかったリアルさに衝撃を受けました。例えば実際の戦闘機にあるセンサー類がデザインされていたり、工業製品としての考えられた形だったり、単なるキャラクターとしてのデザインじゃないところでしょうか。連載と同時進行でキットが発売され、当時発売となった『1/144FAZZや1/144Ex-Sガンダム』を『モデルグラフィックス』掲載の作例を参考に改造し、作り始めたのがきっかけです。
Ma映像化されていない作品で、設定画稿も初期と後期でデザインの解像度が上がっていたり、『ガンダムセンチネルRPG』(1990年/大日本絵画社)や『ガンダム・センチネル―ALICEの懴悔』(1990年/大日本絵画社)などの単行本に掲載されている挿し絵が、違うラインに描かれていたりと、解釈の仕方や自分の中にあるSガンダムだったりZ plusが表現できるところです。正解がない分、同じ機体でも「次はこうしたい」と作り続けて行けるし、「今ならこうする」という想像が膨らむところですね。
Ma地元で毎年開催されている「HME(北海道モデラーズエキシビジョン)」に展示する作品を考えていて、年に一度のお祭りなので派手に「何これ!?」と目立つ物を作ろうと思いました。使用したキットはリニューアルされる以前の『MG Ex-Sガンダム』です。