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「なんでのってるんだ!」スマホ“守る”文鳥との攻防、思春期男子と小鳥の尊い日常
親に反抗しても小鳥には1歩譲る息子…小鳥は家族全体の意識を「群れ」にしてくれる
ABUNCHOOさん 想定外の反響に驚きましたが、思春期のお子さんやその親御さん、またペットに関してなど、それぞれにまつわるリプライをいただき感謝しています。育児という点では、同じ思春期のお子さんをお持ちの方からリプライには共感し、励まし合っているようで嬉しかったです。その一方で、子どもの視点に立ったリプライからは、大人に対して反発していた自分を思い出し、確かにそういう目線も大事にして子どもに向き合わなきゃいけないなあ、といった気づきを頂きました。また、小鳥についての温かいコメントや他の方のペットさんのエピソードなどを受けて、改めて動物は人間とは違ったベクトルのかわいさがあると再認識しました。
――小鳥を飼いはじめたのはどのようなきっかけでしたか?
ABUNCHOOさん 友達のおうちにいるペアの文鳥さんからヒナが生まれそうだとの連絡をいただいたのがきっかけです。私は動物を育てた経験がなく、最初はとても迷いましたが、事前に考えておくべき点をとても丁寧に友達が教えてくれたことで、心の準備ができました。また、ちょうど子どもが小学校低学年になり、自分より小さな他の命にも配慮ができる年齢になったというタイミング。お迎えするまでの間は友達が毎日のようにヒナの成長画像を送ってくれたので、人間の赤ちゃんがおなかにできてから生まれるのと同じような感覚になり、鳥も対等のパートナー・家族だという認識が人間側に芽生えたように思います。
ABUNCHOOさん 子どもが親に叱られて落ち込んでいると、小鳥がずっと子どものそばにいて慰めてくれたり、ケンカをしていても小鳥のかわいい行動を見て思わず笑い合ったり、家族一人ひとりを支え繋げてくれる大切な存在です。特に、親には反抗しても小鳥には1歩譲る息子を見ると、思春期の真っ只中にいる彼に、小鳥たちがもたらす影響の偉大さを強く感じます。小鳥たちは家族全体の意識を「群れ」にしてくれているのだと思います。
――ご家族の会話も増えそうですね。
ABUNCHOOさん 今では毎日、如何に鳥がかわいいか、という話題で盛り上がっています。鳥のかわいさを語り合いながら、みんなで笑っているときに、2羽がいてくれてよかったなと思いますね。武骨でクールな感じだったはずの夫も、「鳥はかわいさだけでできている」などと口走っている「鳥おじさん」に変貌しました。日々、どんなに疲れていても、鳥と一緒にいると「かわいい」「好きだ」というポジティブな感情で埋め尽くされるので、言葉では言い表せない位に癒されています。
在宅勤務、PCのキーボードがお気に入りに?「今では支障なくタイピングできるように」
ABUNCHOOさん これまでは、私に特に懐いていたのに対し、子ども達と遊ぶ時間が圧倒的に増えて飛躍的に仲良くなりました。また、在宅勤務が長引くにつれ、文鳥の方はPCキーボードが気に入ったようで…。最初は、キーボードに居座る文鳥のふわふわのおなかの下に指をそっと差し込んでタイピングしなければならず、よく文鳥に怒られていました。その後、お互いに干渉しない位置を文鳥が発見してくれ、今では文鳥がキーボードに乗っていてもほぼ支障なくタイピングできるようになりました(笑)! ものすごくPCに最適化した、激カワ癒し系文鳥です。
――(笑)。では、文鳥のナイト君、セキセイインコのてんちゃん。それぞれどのような個性があるのでしょうか?
ABUNCHOOさん 文鳥の方は、基本的に人間のそばに寄り添ってナデナデを要求するような人懐っこさがありますね。ヒナの頃から、娘との遊びに付き合ってくれていたからか、小さな女の子がやるようなおままごとのような遊びが大好きで。よく、文鳥用のミニチュアグッズやぬいぐるみをつついたりして遊んでいます。でも文鳥自身が「ひとりになりたい」と思った時には、いつの間にか別の場所にいっていることもあり、人との距離感が天才的な、居心地の良いパートナーです。
ABUNCHOOさん セキセイインコの方は、いつもエネルギッシュに動き回っていて、おてんばな少女という印象です。文鳥とは真逆で、ミニチュアやぬいぐるみには一切興味を持ちませんが、追いかけっこもどき、ボール・木の枝・コルクを使った遊びなど、どちらかというとアクティブな遊びを、人間と一緒に全身で楽しんでくれています。天真爛漫な様子が家族の心を明るくしてくれてますね。
――そんな2羽はどのような関係性ですか?
ABUNCHOOさん セキセイインコは文鳥のことが大好きらしく、しょっちゅう文鳥の後追いをしています。ただ、文鳥としては、その体当たりでエネルギッシュな行動にしばしば困惑しているようで…。そんな関係で、セキセイインコは文鳥に怒られることが多いためなのか、「きゃるるるる」という文鳥の怒り声を「きゃる…るる・・・?」と自主練し続け、今では文鳥の鳴きまねが得意になりました。セキセイインコは、歩き方も、文鳥のようなホッピングの歩き方と、本来のインコのヨチヨチ歩きを組み合わせたようなハイブリッド型歩行をしたりして、めげずに健気で可愛いです。