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滝沢カレンのレシピ本が“おうち時間”にフィット、独自表現の根源は「小さい頃から人間ではない相手に話しかけていた」

影響を受けた人物は「明石家さんまさんっていうお笑いの1位の人」忘れられない一言とは

――色々な方に囲まれてお仕事をされている中で、大きな影響を受けた方はいらっしゃいますか?

滝沢カレン明石家さんまさんっていうお笑いの1位の人がいるじゃないですか。バラエティ番組の収録中に、私がトークで焦っちゃって、周りがもう何言ってるんだみたいな空気になった時に、さんまさんが「滝沢は変わったらあかん、そのままでええんや」って言ってくれたんです。もう仕事中なのに涙が出るぐらい嬉しかったです。悲し涙じゃないですよ。嬉し涙にもほどがある嬉し涙で、なんでこんなにいい人に私は出会ってしまったんだろう!っていうぐらい。私は言葉をすごく忘れる人で、いろんな人との会話もすぐ忘れちゃうからいつも困っているんですけど、あの言葉は今でも覚えています。いろんな番組で失敗したときもこの頭にこびりついた言葉で、いつもさんまさんと一緒に番組をやっている気分でいます。

――これまで、さんまさん含め色々な出会いがあったと思いますが、ご自身のターニングポイントと感じるところはどこでしたか?

滝沢カレンそれはもう毎日ですね。数秒かもしれないです。この時間はもう未来にはいないですし、今の自分も明日はきっと違う考えだしって思うと、なんかおっきいことがあったからおっきく人生が変わるってことはそんなになくて、人生はおっきくこの道が目の前に広がっているだけで、そこを毎日右に行こうか左に行こうかっていうのがポイントというのだったら、私は毎日まっすぐは歩いてないなっていつも思います。右行ったり左行ったり、たまにUターンして同じ道戻ってみたり、下り坂だったり。でも、だからこんなに楽しんでいる自分がいるのかなって思います。
――この時間は今しかないと常に自覚されているのは、簡単ではないですけど大切なことですね。この状況下、カレンさんのインスタグラムやレシピ本に元気をもらっている方もたくさんいると思います。最後に、みなさんにメッセージをお願いします。

滝沢カレンこの世界を誰が予想できたかっていう話になってくると、誰も予想できなかったですし、もちろんいろんな温度差はあるかもしれないですけど、逆に言えば今が一番みんなが同じ気持ちで繋がっているんじゃないかなって思うんです。安心な日常の時は、“チーズ食べたい”とか“チョコ食べたい”とかいろんな感情の人がいるけど、今は“いつ終わるんだろう”とか“自分や周りの人は大丈夫か”とか、みんなすごく繋がってる心を持っている時間だと思うんですね。そんな1つになった時ってめちゃめちゃ強くて、根っからの強さを持っているのが人間なので、乗り越えられない壁はないと思います。そして、こんなときにも助けてくれるのが台所ですし、隣にいてくれるのが食材たち。だから、全然寂しい思いはしなくていいですし、この時間を使って、また来年元気に桜を見られる自分になれるように栄養もりもり食べて、そしてプラスで料理上手になったら最高だなって思えるんじゃないでしょうか。


 滝沢カレンのレシピ本に分量が一切載っていないのは「料理に正解はないから、自分流で楽しんでほしい」という想いが込められている。彼女自身も、レシピ本を見たり計量スプーンを使ったりして料理することはないという。

 そこには“先入観に捉われない大切さ”、“型にはまらず自分らしさを追求する楽しさ”といったメッセージも込められている気さえしてくる。人形が話すわけない、食材が踊り出すわけがない、そんな先入観に捉われることなく、日本生まれ・日本育ちでありながら唯一無二の表現力を手にした滝沢カレンの世界観は、型にはまりがちな我々の視野や“おうち時間”の選択肢も広げてくれるかもしれない。


(文=田崎理紗)
〇● 書籍情報 ●〇
カレンの台所(サンクチュアリ出版)
→注文はこちらから

〜 編集担当:大川様コメント 〜
通常、レシピはお手本通りに作るのがゴールですが、この本でカレンさんが伝えたいのは、「料理には正解がなくて、失敗してもいいから自分の感覚で楽しく作ってみてほしい」ということ。

なので、よくあるようなレシピ本にはならないように心がけました。細かな分量や手順はあえて入れずに、読者の方の想像にゆだねる部分を多めに、そしてイラストや写真とともに、カレンさんの頭の中をのぞけるような楽しい本を目指しました。

私自身、料理が全くできないのですが、カレンさんのインスタのレシピを読んだ時に、料理の概念を覆されて衝撃を受けました。試しに中華丼を作ってみたら、料理オンチな自分でもおいしく出来てびっくり! 

分量通りにきっちりやらなくても、料理ってこんなに楽しいんだ!と感動しました。今までレシピにあまり手が伸びずに料理に壁を感じていた人も、カレンさんの言葉の魔法の力で挑戦してみたくなる本になっていると思います。

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