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二階堂ふみ、伊藤沙莉が語る“女優業と生理”「大切なのは、どれだけ他者を思いやれるか」

 女性に毎月やってくる、生理。“月経カップ”や“黒の紙ナプキン”など新たな生理用品がメディアで取り上げられたり、渋谷109の入口で生理用ナプキンを無料配布する広告キャンペーンに注目が集まったり、そのワードを目にする機会は格段に増えている。“生理”が身近になったとはいえ、その症状や置かれている環境は個人で異なるため、女性同士であっても理解しきれない部分だってある。私たちは“生理”とどう向き合うのがよいか。映画『生理ちゃん』に出演する二階堂ふみと伊藤沙莉に、女優という仕事のなかで経験した“生理”について語ってもらった。

完璧に整えきれないコンディションでも「周りの方に助けられている」

 二階堂ふみも伊藤沙莉も、幼い頃から芸能の世界に身を置き、女優として活躍してきた。数々の作品に出演するなかで、“ここで決めなければならない”というタイミングも幾度となく経験してきただろう。そんな時に、もし生理になってしまったら…? 2人が現場で感じることが多くなったと話すのは“周囲の人々の思いやり”だった。

二階堂「早いうちからこの仕事を始めていれば、誰だって調子が悪いときのコンディションの持って行き方ってあると思うんです。どう整えていくかも含めて、その人なりの方法論があるはず。でもそれをもってしても、カバーしきれないときだってある。私の場合は、周りの人にすごい助けられています。

 以前ドラマの撮影をしていたときに、照明部のスタッフさんが『ふみちゃん、もしかしてあの日じゃない?』って、メイクさんを通して聞いてくれて。『分かった、じゃあ対応しとく』と、ライトの当たり具合を調整してくれたみたいで。女性をきれいに映そうとするスタッフの方が、やっぱりそういう変化に素早く気づいてくださるんだなと。本当にありがたいなって思いました。すべてを自分で完璧に整えなきゃと思っても、できないこともありますし。周りの方のサポートで、助けられてるなと。最近はそういうことが多くなったよね?」

伊藤「確かに、多いですよね。私は男性だったけど、衣装部の方。着るものだから、一番色々迷惑をかけちゃうじゃないですか。(生理のときは)あまりフィットしたラインが出るのはイヤだなとか思うわけです。たとえ分からなくても、男性の目線で考えてくださって『じゃあふわっとしたデザインのものに変えよう』とか、そういう提案をしてくださる。生理だと気づいても「やばっ」と腫れ物に触る空気感ではなくて、サラッとすぐに対応してくれて。すごく柔軟に受け止めてくださって素敵だなと思いました」

「もう女になった?」「赤飯炊いた」生理はひとつのターニングポイントだった

 映画『生理ちゃん』では、腹痛、腰痛、イライラ、憂鬱感など、女性にやってくる生理の症状が、“生理ちゃん”というキャラクターを通して描かれる。

二階堂「生理ちゃんを背負って体が重たい状態で歩くとか、パンチを受けて痛がるとか、“生理ちゃん”とともに生理の現象を表すシーンが多くて、『こういうときはどうなる?』と皆でディスカッションしながら作っていきました」

伊藤「作品に登場する“生理ちゃん”は人によって、大きさも見た目も違うんです。人によって個人差があるっていうのは、共感したエピソードでしたね。例えば友達と約束していて、生理とかぶってしまって『ちょっと動けなくてつらい』と伝えるけど、相手が小さい生理ちゃんだったら『薬飲んで来ちゃえば?』ってラフに言われることもある。女性同士で生理について話していても、伝わらないときってあるよね」

二階堂「“初潮ちゃん”も登場します。ある登場人物に初潮が来るシーンで、本人はとても落ち込んでいるんです。そのシーンで自分に初潮が来たときのことを思い出して。生理ってすごい未知なもので、母がなっている姿を見て子どもながらにちょっと怖いなと思っていたよなとか。いざなってみると、自分の身体のことなのに自分のことじゃないような現象が起きているようでとてもショックで」

伊藤「確かに…。私は赤飯を炊いてお祝いしてもらいました。不思議な体験でしたね、まつりあげられているみたいで(笑)」

二階堂「おめでとう文化、あるよね。私のところはそういうのがなくて、普通にご飯屋さんに行って、いつも頼んでいるほっけ定食を食べました。お母さんが忙しくて、頻繁に通っているようなお店だったから、そういう特別感はなかったかな(笑)。

 思い出すのは、年頃になって祖母ぐらいの年代の親戚の人に会うと『もう女になった?(生理来た?)』って聞かれたことです。最初はその意味がよくわからなくて、もう生まれたときから女ですけどって思ってました(笑)。でもそういう成長であったり、子どもを産む準備が始まったりという“変化”は、一つのターニングポイントではあったんだなとあらためて感じましたね」

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