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(更新: ORICON NEWS

二階堂ふみ、伊藤沙莉が語る“女優業と生理”「大切なのは、どれだけ他者を思いやれるか」

「大切なのは、自分とは違う他者をどれだけ思いやることができるか」

二階堂「今回の映画『生理ちゃん』は、名前の通り“生理”を題材にしています。最近は時代も人もすごく柔軟になって、生理に対して男性も女性も、あまり温度差がなくなってきたと感じる瞬間があって。時代がこういう作品を求めるようになったのかなと」

伊藤「“生理”が作品のテーマになるって、一見するとちょっと挑戦というか衝撃的だと思うんです。人を一気に引き付けるワードでもありますし。原作の漫画は男性の方が描かれていて、相当リサーチしたんだろうなと思いました」

二階堂「漫画を読んでいると、女性でも症状には個人差があったりするし、女性が多い家庭環境のなかで育ってすごく理解のある男性も描かれています。映画でもテーマになっているのは、“男性”と“女性”という対立ではなくて、自分とは違う誰かをどれだけ思いやることができるかというところ。

 女性も男性も人によって違うし、全員違うからこそ、共感が必要なこともあります。でも、共感することと理解することってぜんぜん違うと思っていて。共感できても理解できないことだってあるし、理解はしてあげられるけど違う解釈をすることもあります。そういったことに対して、自分がいかにおもんぱかることができるか。受け止められるようになることで、よりよい世の中になるんじゃないかなって。映画ではそういった部分も感じていただけたらいいなと思っています」

伊藤「私もそう思います。“生理”というテーマももちろんあるんですが、そこにしばられずにシンプルに人間模様や登場人物の成長を見てもらえれば。生理ちゃんはずっと同じ顔をしているんですよね、アニメじゃないから。でも場合によってはそれが訴えかけてくる表情にも見えたりして、そういうシュールな笑いも詰まっています。たくさんの方に共感いただける部分もあるんじゃないかな」
(取材・文:児玉澄子)

映画『生理ちゃん』

  • 生理ちゃん

 今まで取り上げられることの少なかった「生理」をポップに擬人化し大きな話題を呼び、本年度の手塚治虫文化賞短編賞を受賞したコミック「生理ちゃん」。WEBメディア「オモコロ」で連載開始後女性たちから「共感しかない」と大反響を呼び、累計2,000万PV超えを果たし、今年の7月に第二巻『生理ちゃん 2日目』が発売された大ヒットコミックが実写映画化。11月8日ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開。※手塚治虫の「塚」は旧字が正式表記になります
映画『生理ちゃん』
11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開
原作:小山健「生理ちゃん」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
監督:品田俊介
出演:二階堂ふみ/伊藤沙莉 松風理咲 須藤蓮 狩野見恭兵 豊嶋花 信太昌之 藤原光博(リットン調査団) 中野公美子 鈴木晋介 広岡由里子 笠松伴助 小柳津林太郎 八木橋聡美 安藤美優 竹村仁志 田宮緑子 飯田愛美/岡田義徳
公式サイト:https://seirichan.official-movie.com/(外部サイト)
(C)吉本興業 (C)小山健/KADOKAWA

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