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新『egg』モデル・せいな、「高校生」「モデル」「母親」の3役をこなす現役JKギャルママの本音とは

新『egg』モデル・せいな/撮影:若狭健太郎

新『egg』モデル・せいな/撮影:若狭健太郎

 2014年に惜しまれつつ休刊した伝説のギャル雑誌『egg(エッグ)』が令和となった19年5月1日に復刊し、即完売という結果を残した。そして10月1日、復刊第2号となる『egg秋号」が発売した。いま、若者の聖地・渋谷109が“脱ギャル”を志向する逆風のなか、再び10代女性のアイコンとなるための挑戦が続いている。

“可愛い”だけで得られるモノは少ない「ギャルだからできる特別体験を強みに」

 そんな中、『egg秋号』に登場した新人モデル・せいながSNSで話題となっている。なぜなら、彼女が高校2年生の時に妊娠をし、今年3月に出産をした17歳の現役女子高生ギャルママモデルだから。ギャルという強みを生かしながら、変わりゆく時代を生き抜こうとする彼女の本音を聞いた。

 まず、せいなに『egg』系ギャルになったキッカケについて聞くと、「私は小学生の頃からダンスをやっていたけど、当時からヒョウ柄やゼブラ柄といったド派手なファッションが好きで。その後、ダンスを辞めてからだんだんファッション的に落ち着いていって、今がちょうど良いギャルに仕上がった感じ」と説明。小さい頃から周りの友達も似たようなタイプが集まっていて、「まさに“類は友を呼ぶ”ですね(笑)」と屈託のない笑顔を見せた。

「女の子って可愛かったり個性があって目立つと周りからチヤホヤされがちだけど、実はその中で得られるモノは少ないんです」と語るせいな。特に、奇抜な存在のギャルは忌み嫌われることが多いとも。そんな逆境を逆手にとり、「ギャルだからこそできる特別体験を強みに変えたい」と強調する。

「ギャルって見た目はチャラチャラしてるから下に見られがちだけど、清楚系だから、勉強が出来るからって人として上というわけじゃない。逆にギャルの方が上下関係はしっかりしていたり、常識を知っているケースもあると思う」

 実際、せいなは今、世間一般の17歳とは違う経験を積み重ねている。

「私は今、高校に通いながら子育てもしています。だから、これからは『母親』『高校生』『eggモデル』という3つ目の顔を持つことになります。普通の17歳の女の子は、朝ゴハンやお弁当は母親に作ってもらいますよね。でも、私は全て自分1人でこなしています。家族の朝ゴハンに旦那のお弁当、学校から帰ったら子育ても家事もこなして、撮影で遅くなる日は、晩ゴハンの買い物を済ませてからとか、忙しくも楽しく過ごしています」

 3つの役割をこなすことへのプライドを覗かせるのと同時に、「自分ひとりの力で生きられているわけじゃない」そう考える冷静さも持ち合わせている。せいなは、「17歳の私が高校生と子どもの母親を両立できているのは、母の大きな理解と支えがあってこそ」だと強調した。

 せいなの妊娠が発覚した時、夫となる男性と一緒に母に相談しにいったのだそう。そして、せいなが自身の妊娠と子どもを生む覚悟があることを伝えると、母は一言「おめでとう!」と笑顔でお祝いしてくれたのだという。「私の母も早くに私を産んでいたので、気持ちを分かってくれたのかなって…ホッとしました。旦那も私も若かったけど、堕ろすという選択肢は1度も浮かびませんでした」

反抗期なんて“甘ちゃん”をやってる場合じゃないです

 そんな時に新『egg』から声をかけられ、子どもを授かった喜びと重なり、なんだか夢のような日々を過ごしていると語る。もちろん、体力的に辛いことも多々ある。「抱っこ紐で子どもを抱えながら朝まで学校のレポートを書いたり、夜泣きのお世話でオールなんてザラです(笑)。 世間の17歳は、カラオケに行ったりして朝まで遊ぶことをオールって呼ぶけど、私にとってのオールは全然違いますね」とキュートな笑顔を見せた。

 1人3役をこなす現役JKギャルママのせいなは、“普通ではない”が強みになると確信を持っているのだそう。それは、世間からの偏見を買いやすいギャルだからこそ、信用してもらえればそれが“強み”に逆転するからだという。

「私って見た目は派手だし、17歳で子どももいる。世間から厳しく見られるのは理解しています。だから、一歩外に出たらどんな人にも丁寧に接するように心がけています。ギャルでもギャップって大事だと思っていますから」

 そんな、ちょっと変わった人生を歩むせいなにとって“思春期”の反抗期は無縁だ。「私の母もいるけど自分も母親。だから、反抗期なんて“甘ちゃん”をやってる場合じゃないですね」と、母親としての強さも見せるせいな。だが、新『egg』の撮影では様々な試練があったようだ。「昔の『egg』とか見て、バカ企画ってヤラセなんだろうなって思っていました。新人の登竜門らしく、私も“鼻フック”を経験したんですが……全然ヤラセじゃなくて(笑)!雑誌用の静止画なのに全力投球で鼻フックをさせられて、2日間ぐらい痛みが続きました。でも、これから色んな意味で体を張らないといけないんだなって、覚悟もできました(笑)」

 出る杭は打たれる昨今、個性を隠すことで“無難に”、“穏当に”過ごすことが当たり前になりつつある中、新『egg』モデルのギャルたちはあえてその逆をいこうとしている。その挑戦が世の中の女性たちから支持を受けるのか否か、今後を見守りたい。

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