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『egg』デビューから8年、“バイブスギャル”今井華が語る「ギャルとはマインドの作りこみ」

“バイブスギャル”として活躍した今井華 撮影:若狭健太郎

“バイブスギャル”として活躍した今井華 撮影:若狭健太郎

 1990年代後半から2000年代にかけて、ギャルのバイブルとして渋谷ファッションシーンをけん引した伝説のギャル雑誌『egg』。その読者モデルとしても活躍したタレント・今井華は、人気TV番組『テラスハウス』に出演しブレイク。その後も“バイブスギャル”としてバラエティ番組で活躍した。そんな、ポジティブギャルで売っていた今井だが、実は「ツラすぎた」と語る“暗黒時代”があるのだという。

ギャルはどんな時代も少数派、だからこそ“共犯関係”という連帯感で繋がっている

  • 撮影:若狭健太郎

    撮影:若狭健太郎

――今井さんが『egg』に入ったのは8年前の2011年です。当時のギャル文化はどんな印象でしたか?
今井華今振り返れば、雑誌の「カリスマモデルブーム」が終わりかけたタイミングでした。でも、私にとって『egg』は特別だし、モデルになれたことが楽しすぎて、(専門)学校にも通わなくなっちゃいました(笑)。

――『egg』という雑誌の何がよかったんですか?
今井華というか、『egg』をファッション誌と勘違いしている人もいますけど、あくまでカルチャー誌。他のファッション誌との違いは読者との“距離感”ですよね。親近感があるからウケたと思うし、それが強みだったんだなって今は思います。

――ギャル仲間との連帯感的なものですか?
今井華ブームもあったけど、やっぱりギャルは少数派だし、ギャル同士の“共犯関係的”な連帯感はあったのかも。だから、私みたいな田舎で浮いていたギャルがいきなり雑誌モデルになって、周りからチヤホヤなんかもされて、モデル仲間と一緒にいる“非現実感”が楽しかったんです。

――『egg』の後は、TVでも活躍するようになりましたね。
今井華雑誌に出ることの影響力も凄かったけど、TVはもっとヤバかった!

――世界が違う感じですか?
今井華周りがどうこうではなくて、あまりに凄すぎて「キャパオーバー」になっちゃった。例えばバラエティ番組でも1回目は勢いで乗り切れる。でも、TVって2回目はそうはいかないんです。周りが求める“今井華”というキャラに応えなくちゃいけなくなるから。
  • 『egg』表紙の常連だった今井華

    『egg』表紙の常連だった今井華

  • 『egg』の企画で着物姿を披露する今井華

    『egg』の企画で着物姿を披露する今井華

バイブスキャラは一瞬で“消費”「TVに出て、知らなかった自分に出会った」

  • 撮影:若狭健太郎

    撮影:若狭健太郎

  • 『egg』2度目の休刊号

    『egg』2度目の休刊号

―ーでも、“バイブス”キャラは相当インパクトがありました。そもそも、バイブスって言葉はどこからきたんですか?
今井華ジャマイカに留学していた友達が急に「バイブス」って言いはじめて、「おもしろいから頂戴よ」って言って、バンバン使うようになりました(笑)。ジャマイカとかレゲエが好きな人たちからは、「ギャルが使ってんじゃねーよ」て怒られましたけど(笑)。

――日本中にバイブスって言葉が認知されましたよね。
今井華そんなの一瞬だけですから。結局、周りの求めるものに応えられずに終わっちゃったし。

――でも、成長できた面もあったのでは?
今井華成長というよりは、TVに出たことで、それまで知らなかった自分の新しい一面を知るハメになっちゃいました。ギャルでイケイケだった自分の中に、繊細でナイーブな自分がいることに気づかされたんです。

――てっきり、ポジティブなギャルを体現する存在だと思っていました。
今井華雑誌と違って、TVの世界ではポジティブマインドの私にはなれなかったですね。逆に、知らなかった想い、感情が溢れ出てきちゃって。今までそんな人間じゃなかったのに、「成し遂げられない」「自分にはできない」って不思議な感情になっていて。21歳の私じゃ、それに気づいたところでどうしようもなかったです。

――“バイブスキャラ”以上のものを出せなかった?
今井華TVを見ている人が、私に求めているのは“分かりやすいギャル”でした。イケイケで、派手で、敬語が使えない若者の代表。でも、21歳の私には“バイブス”以外の引き出しは無かったし、ひな壇に座っても「何かやらなきゃ」って焦るだけで…。だから、飽きられちゃったんだと思います。

――バイブスキャラとして“消費”されてしまったんですね。
今井華ですね。ただでさえ席の少ない芸能界に出させてもらっていて、「この番組で爪痕を残さなきゃ」って勝手にプレッシャーを感じていました。だから、画面に映っている私と違って、いつもイッパイイッパイでした。

ギャルになることで“強い自分”になれた気がした「ギャルは青春そのもの」

『egg』モデル時代の今井華

『egg』モデル時代の今井華

  • 撮影:若狭健太郎

    撮影:若狭健太郎

――ギャルとして良いことも悪いことも経験してきました。後悔はありますか?
今井華10代の時、私の町には金髪ギャルは私しかいなくて、おばあちゃんに泣きべそをかきながら「金髪だけは勘弁してくれ」なんて言われもしました(笑)。でも、まったく後悔はないです。そんな大人に反抗して、「ギャルの友達を作るんだ!」って渋谷に出かけていって、仲間と過ごすことで強い自分になれた気がして。ギャルになることでマインドの作りこみができたのかな。

――その強いマインドで全部乗り切ってきた?
今井華この高校時代に作った強靭な「マインド」がなかったら、TVや雑誌になんか絶対に出られなかったと思います。大人になってからマインドを作りこもうと思っても難しいし。だから、「ギャルになろう」って、自分で決断できる10代って凄いことだと思います。まさに、ギャルは私の青春そのものですね。

――これまでいろいろありましたが、2019年はどんな年になりそうですか?
今井華『egg』や『テラスハウス』に出させてもらったのが人生のターニングポイントでした。でもそれって、結局は大人が私のために一生懸命レールを敷いて導いてくれていたんです。時には踏み外したり、危なそうなこともするけど…、そのレールに乗ることが自己表現の手段でした。でも、これからは大人にしがみつくんじゃなくて、自分の意志と決断で自分を作らなきゃいけないなって思っています。

――本当の意味で自立するタイミングに来ているんですね。
今井華去年の12月に新しい仕事を始めたばかりなので、2019年が勝負の年になりそう。 すべてにおいて大人にすがるんじゃなくて、ギャルになることを決断した10代の時のように、もう一度、自分の一歩を踏み出したいですね。

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