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『egg』web版で復活の勝算は? 21歳「新編集長」に聞く“ギャル文化”の未来

  • 21歳の『egg』編集長・赤荻瞳さん

    21歳の『egg』編集長・赤荻瞳さん

 先ごろ、2014年に休刊したギャル向けファッション雑誌『egg(エッグ)』(大洋図書)が、web版(https://eggegg.jp/)になって復活すると話題となった。“渋谷系女子”のリアルを切り取り、「ガングロメイク」「ガンメッシュ」「厚底ファッション」など数多くのカルチャーを牽引し、最盛期は50万部を誇ったモンスターマガジン『egg』。果たしてどんな形で復活をするのか、21歳の新編集長・赤荻瞳さんを直撃した。

伝説の「アニマルトーク」が甦る!? 『egg』の伝統をそのまま復活

  • 休刊前は紙だけでしか伝えられなかった事を、動画(動くギャル)やSNSを使って発信したいと赤荻編集長

    休刊前は紙だけでしか伝えられなかった事を、動画(動くギャル)やSNSを使って発信したいと赤荻編集長

 3月の上旬にスタートするweb版『egg』の編集部スタッフは、赤荻編集長を含め3名という少数精鋭。7名の『egg』モデルたちと、サイト立ち上げに向けて撮影の毎日を送っているようだ。

 紙媒体を含め、競合の多い“ギャル市場”での棲み分けについては、「自分が“一番イケテる”と思うスタイルを貫くのがegg系ギャルなので、“強めギャル”という芯はブラさずにやります」と説明する。そして、『egg』が発信するカルチャーがギャルの“最先端”という図式を復活させたいとも。

 そのための方策として、新『egg』では軸となる4つのコンテンツを企画。「具体的には『ファッション』、『ビューティ』、『エンタメ』、『アニマル』の4ジャンルで構成します。以前『egg』を読んでいた方には、特に『アニマル』に注目してほしいです」と思わず笑顔になる赤荻編集長。

 この「アニマル」は、親や先生には言えないエロネタなどを取り上げる企画なのだとか。雑誌時代には「アニマルトーク」という名物企画があり、そこでは若者の赤裸々な性事情を取り上げ、『egg』の人気企画となっていたようだ。「アニマル企画は『egg』の伝統ですし、他の媒体との差別化に繋がると思います。時代が違うので打ち出し方は難しいですが、読者に“共感”してもらえる企画にしたい」と赤荻さんは熱を込める。

 そして「エンタメ」については、主に高校生の間でリアルに流行っている話題をキャッチアップして紹介する企画とのこと。「『egg』はファッション雑誌という体で売られていましたが、実際は“カルチャー誌”なんです」と赤荻編集長はぶっちゃける。ファッションやビューティ情報以外に、「いかにギャルたちの“生の声”や“素”を伝えることができるのか。それが『egg』の使命」だと語る。

編集者がモデルを演出する時代は終了 モデルの“自己発信力”が成功のカギ

  • 伝統の渋谷センター街撮影!新『egg』モデル(左から)なぎ/15歳、ぴと/18歳、あいみ/16歳

    伝統の渋谷センター街撮影!新『egg』モデル(左から)なぎ/15歳、ぴと/18歳、あいみ/16歳

 1990年代後半から2000年代にかけてはストリート誌全盛。モデルハントはストリートキャッチが主流で、「渋谷センター街」の入口、「渋谷109」前、「ラフォーレ原宿」前などは、各ファッション誌のキャッチ担当が鎬を削っており、実際当時の『egg』モデルのほとんどはストリートキャッチで誕生していた。

 しかし、現在のモデルハントは当時と大きく異なるという。この日、『egg』のメイク動画撮影に参加していた、あいみ(16歳・学生)、ぴと(18歳・モデル)、なぎ(15歳・学生)はストリートキャッチではなく、SNSでのスカウトだと赤荻編集長。「3人はインスタで発見しました。しかも、インスタで見せる世界観とか、自分の打ち出し方がすごく上手くて衝撃を受けたんです」と振り返る。

 かつては、個々のモデルの長所をどう誌面で表現するかは編集者たちが考えていた。しかし、「今はまったく異なる」と赤荻編集長。「いまのカワイイ子たちは、SNSで数字を持っている。それって、自分を“ブランディング”できているからなんです」と力を込める。そして、新しい『egg』の新モデル7人はそういう女性を集めたのだそう。

 2000年代後半以降、ギャル雑誌に所属するモデルたちがブログなどで“自己発信”をするようになると、雑誌の情報がスピードでも内容でも“最先端”ではなくなってしまった。モデルのファンはブログで発信される“鮮度の高い”情報を求めるようになり、それが雑誌衰退の要因のひとつとされている。

 新『egg』では逆に、SNSなど自分のメディアを使って自己発信するモデルたちを集め、そこからギャルたちの共通項を見出して“最先端情報”を切り取って発信する。またwebには他にもメリットがある。それは、「全国のギャルすべてに『egg』モデルになるチャンスが生まれるから」だと赤荻編集長は説明する。

 WEB媒体の特性を生かし、地方の子が『egg』に出られる仕組みを作りたいと構想を明かす赤荻編集長。「全国に『egg』モデルを配置して、地方から日本全体を盛り上げるのが理想」とも。

“強めギャル”は隠れているだけ 彼女たちに活躍の場を与えるのが『egg』の役割

 いま、若者世代の趣味や好みは多様化しており、それに伴いギャルの系統も細分化。紙媒体として残っているいくつかのギャル雑誌も、なんとか読者を獲得しようと必死だ。そうした中で、“強めのギャル”の需要は少ないのでないか? という質問をぶつけてみた。しかし、赤荻編集長は“強め”ギャルを推すことに迷いはないようだ。

 「以前のままの“強めギャル”でいきます。今回、『egg』を復活するにあたって、自分をしっかりブランディングできている子、自己表現をできている子を集めたら、自然と“強めのegg系ギャル”たちが集まったんです。こうした“自分”も持った強めギャルたちは、全国に必ずいます」と語る。

 かつての『egg』モデルは、ヤンチャな子、一匹狼の子、独自のファッションを貫く子など、一癖も二癖もあるギャルがモデルとして集まり、個性派集団を形成していた。今、SNSなどで叩かれやすい時代だからこそ、隠れている『egg系ギャル』を探し出して、彼女たちの魅力を発信したいと赤荻編集長。

 「かつてゴングロブームがありました。でもあれだって、最初は100人スナップした中のたった1人だったそうです。それが、次第に5人になり、20人に…と増えていったんです」(赤荻編集長)

 赤荻編集長は最後に、web版を成功させ「1年以内に『egg』を雑誌として復活させるのが目標」だと明かしてくれた。「ただ、雑誌復活はゴールじゃなく、webと雑誌を融合してギャル文化を発信する“新メディア”にしたいです」

 かつてギャルカルチャーを牽引した『egg』が再び脚光を浴び、ギャルたちのトレンドセッターになりうるのか? 渋谷センター街を闊歩する“強めギャル”たちの姿を見られる日がくるのか? 『egg』復活を期に、再びギャル文化にスポットが当たる可能性は十分に秘めている。
 来る2018年4月『egg(エッグ)』(株式会社 大洋図書)は、自分の”したいコト”や”楽しい気持ち”に純粋でひたむきな女のコ達を応援すべく、「egg.comプロジェクト(仮称)」と題し再始動!

 第一弾として『web版 egg』をはじめ、雑誌『ageha(アゲハ)』(ダナリーデラックス株式会社)と協力し、『ageha × egg』という、ジャンルや出版社という垣根をも越えた究極のコラボレーション雑誌(2018年4月発売予定。タイトル未定)内にてプチ復活。雑誌業界でも類を見ない一大プロジェクトに。

 “ギャル魂”というマインドやコンセプトはそのままに、ソーシャル時代という新たな価値観の中で生きる女のコ達の”今”を応援していく。

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