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好きすぎて自身がミニ四駆に? かえひろみが語る熱烈なミニ四駆“愛”

好きすぎて自身がミニ四駆に? かえひろみが語る熱烈なミニ四駆“愛”

 “世界最小のモータースポーツ”と呼ばれるミニ四駆。80年代後半、90年代半ばと子どもたちの間で二度にわたるブームを起こし、近年では親子連れや、女性のユーザーが増えてきている。そんな中、“ミニ四駆女子”として知られるようになったのが、タレントのかえひろみだ。ハイテンションなトークでテレビ、ラジオなどに7本のレギュラーを持ち、今年1月に結婚するまではグラビアアイドルとしても活躍してきたが、ミニ四駆は趣味として、自腹でマシンを改造しては、各地のレースに参加。度を越すほど、ガチにめり込んでいる。そんな彼女に、愛するミニ四駆について語ってもらった。

熱中すると5時間くらいは平気でミニ四駆の改造をしています

 夜中に家に帰らず、オールナイトのミニ四駆ステーションで朝まで過ごすこともあるというかえひろみ。ミニ四駆以前に、そもそも車好きの少女だった。「小さい頃から親の車でドライブに行くのが大好きで、サンタさんにも車をお願いしてました。免許はまだ全然取れなかったのに(笑)。その頃、お姉ちゃんが持っていたミニ四駆に触れていました」(かえひろみ 以下同)と、ミニ四駆との出会いを明かす。

 念願のマイカーとして、中古のトヨタプレミオを買ったのが3年前。「運転も夢でしたけど、板金塗装したりタイヤを替えたり、改造にも興味あったんです。でも、自分の車でやろうとしたら、お金が足りない(笑)。どうしようか考えていたとき、たまたま電器屋さんでミニ四駆のアバンテMk.IIを見つけて、『これなら好きにカスタムできるかな』と思いました」と語る。

 やりたかったカラーリングやタイヤの履き替えをミニ四駆で実現。一方、誰でも出られるレースやマシンの見た目を競うコンクールデレガンス(コンデレ)の大会があるのを知ると、自腹で地方遠征までして参加。ミニ四駆への没頭が加速していった。

「レース直前は寝る間を惜しんで、朝まで改造しています。この3年、ずっとレースに出しているエアロアバンテには、一番手を掛けてきました。ボディはパカパカ開くようにフロント提灯という改造をしてあります。マシンがジャンプしたとき、コースアウトしにくくするためです。ボディの色は大会ごとに変えてましたけど、今年は勝負カラーの赤で行きます。タイヤは堅いスーパーハード。でも、次のジャパンカップに向けてローフリクションに履き替えようと思ってます。そういうことをいろいろ考えるのも楽しいです」。

 そのように、改造にはとにかく時間をかける。「やり始めたら、5時間くらいはずっといじってます。それで終わりでなくて、試走してはまた直します。タイヤ、モーター、ボディの重さとか、ちょっとした調整で走り方が全然変わるので。だから、いつまでも終わらないんですよ(笑)。1台に1週間とか全然かかります。それだけ時間をかけて臨んだ大会で、スタート3秒でコースアウトしました(笑)」とミニ四駆の奥深さを語る。

岡山、仙台、北海道、日帰りでミニ四駆遠征 レースに負けてマジ泣きも

 レースは「出られる公式大会は全部出たい」と、昨年はすべて自腹で10回以上参加。「岡山に夜行バスで行ったり、北海道に飛行機で行ったり。どちらも日帰りです(笑)。仙台にはマイカーで5時間かけて行ったんですけど、2次予選でコースアウト。せっかく来たのに……と思って調べたら、近くでサテライトレースをやっていたんですね。その場で電話して『今から行きます』と予約して、車で向かって出場したら優勝できました!」と驚きの行動力を見せる。

 ちなみに、彼女が所有するミニ四駆はバロンビエント、エンペラー、バーニングサン、サバンナレオ……など10台以上。最近は海外のものも集め始めたという。「シンガポールから通販で取り寄せたり、韓国には深夜便で行って、日帰りで買ってきました(笑)。韓国のコースを走らせたい、ということもあったので」と、海外まで遠征する彼女のガチ度は本物だ。

 それにしても、何が彼女をそこまでミニ四駆に打ち込ませるのだろう。「さっき言ったように、自分のカスタムによって走り方が変わるので、マシンをペットのように育てている感じがするんです。一生懸命考えて改造すると、自分も一緒に成長できる。その結果が見られるのがレースなので、出ずにはいられません。私はコースアウトばかりしてますけど(笑)、うまくコースに入ったり飛んだりすると、本当に気持ち良くて。だから、やめられないですね」とミニ四駆への愛は“モノ”としてのそれを超えている。

 以前からミニ四駆を「生活の一部」と公言していたが、結婚を期に変化はあったのだろうか。「変わらないです。ベランダを汚しながらスプレーをかけていて『何やってるの!?』と驚かれたり、レースが終わって悔しすぎて泣いていて『何があったの?』と聞かれたりもします。クローゼットは洋服の横で、半分はミ二四駆で埋め尽くされています(笑)」とあくまで生活の中心はミニ四駆にあるようだ。

ミニ四駆になりたくて誕生した“ミニ四子” テーマソングはピコ太郎書き下ろし

 さらに「自分がミニ四駆になりたい」との想いを募らせ、この3月には“ミニ四子”というキャラクターを誕生させた。こちらの衣装代も自腹。

「頭のエアロアバンテのかぶりものだけで10万円かかりました(笑)。あれ、走るんです。RCカーのタイヤやナットを使って、ミニ四駆と同じように単3電池2本で走れることにこだわりました。そのために軽くしないといけなくて、ボディは重そうに見えますけど発泡スチロールなんです。衣装もデザインして、そっちも10万円。途中で『タイヤを腕に通したい』と言ったら、プラス2万円ということだったんですね。どうしようか悩んだんですけど、まとめて10万円にまけてもらいました。ちなみに、私が今日着ている服は1100円です(笑)」。

 一緒にラジオ番組をやっている古坂大魔王が、ミニ四子のテーマソングを「結婚祝いも兼ねて」と提供。彼がプロデュースしたピコ太郎と同様、♪よんこよ〜んこミニ四子〜と妙に耳につく。踊って回ってゴミ捨て場にコースアウトする動画は、これまた自腹でスタジオと機材を借りて撮影した。「最初に撮った動画は真っ暗で、歌っている自分がほぼ見えませんでした(笑)。撮り直しになって、スタジオは結局、計5回借りてます。1人で撮っては見る繰り返しで、なかなかうまくいかなくて、最後はプロの方たちに手伝ってもらいました」とのこと。ツイッターに上げたこの動画は、1週間で4万を超す再生数を記録している。

 これら一連のミニ四駆女子としての活動は、仕事と別に趣味として「おこづかいの範囲で」行っているが、出入りしていた横浜FORCE LABOでレースの主催を持ち掛けられ、自らの名前を冠した『かえだま杯』を2017年から10回以上開催している。「主催しつつ自分もレースに参加してますけど(笑)、4月の大会ではコースに桜坂のセクションを入れたり、内容や企画を決めさせていただいてます。初心者から上級者まで、みんなで一緒になって楽しめるレースにしたいと思っています」。

 ミニ四子の動画の効果もあって、4月の大会にはイタリア、インドネシア、中国と海外からの参加者も。「ミニ四駆の楽しさは世界共通だと思います。やっていると、仲間がどんどん増えていきます。私は最初、女性ということもあって『本当に自分で改造してる?』と言われていたのが、実際に大会に行くと驚かれながら、応援してもらえるようになりました。小学生の男の子に『かえちゃん、今回の走りはまずいよ』と言われたりもしますけど(笑)」とミニ四駆女子ならではのエピソードも。

「年齢に関係なく続けられて、むしろ経験を重ねるほど速く走れるのもミニ四駆の楽しさですよね。目標は大会で成績もしっかり出すこと。コンデレでもユーモア路線だけでなくカッコいいマシンも作れたら。自分の名前が付くような改造も発明したいです。時間があればミニ四駆で、家ではごはんを作るより改造になったりするのは申し訳ないですけど(笑)、ミニ四駆は生活の一部だし、自分自身の一部でもあると思います」。

(撮影/片山拓 取材・文/斉藤貴志)

ミニ四子のテーマソング

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