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おかんが作る“奇妙なトースト”に反響、“映え意識”持たない理由「脱力してほしい」

 インスタ女子の間で近ごろ人気の「トーストアート」。食パンにジャムやチョコなどでかわいいイラストを描く、いわゆるフォトジェニックグルメだ。そんなトーストアート界の異端児として注目を集めている主婦がいる。自称“食パンに奇妙奇天烈な細工をする人”、Azusaさんだ。今年3月、名画『真珠の耳飾りの少女』を再現した作品を投稿すると「本家を超えてる」「お見事」と話題に。主婦クリエイターAzusaさんに、かわいいが主流の“映えグルメ”において“奇妙さ”で勝負する理由を聞いた。

トーストと日本文化の融合に海外からも反響があった「能面トースト」

――当初はフラミンゴなど“かわいいトーストアート”を作っていましたよね。いつから“奇妙”なモチーフを?

【Azusa】 かなり初期の段階で「かわいい」は自分には無理だと諦めました(笑)。どこからを奇妙とするのか線引きが難しいのですが、いつも使っている黒ゴマクリームを見ていたら、なんとなく深海生物が頭に浮かんで。そこで、食パンに“リュウグウノツカイ”を描いたのが、奇妙の入り口だったと思います。

――黒ゴマクリームから海洋生物を連想する方、なかなかいないかと…。

【Azusa】 そうですね(笑)。その後、何度か作っているうちに、ピーナッツバターが肌色に近いことから「人物でもいけるんとちゃうん?」とひらめいて“ビーナス誕生”ができました。その時、SNSに「石膏像もできそうですね」とコメントをいただいて、クリームチーズで試してみると意外にすんなり形になって。そして、このアドバイスをもとにできたのが彫刻シリーズの“ミロのビーナス”です。

――名画『真珠の耳飾りの少女』を題材にした1枚も素晴らしい出来栄えでしたが、SNSで最も反響があったのはどんな作品ですか?

【Azusa】 小面、般若の能面シリーズです。フォロワーさんからは、「念がすごい」「ついにやったな!」みたいな風に言ってもらえたので、確かな手ごたえを感じました(笑)。トーストと日本文化の融合に海外の方からも反響がありました。ありがたいことです。

「子どもには奇抜な色合いのものが人気で取り合いに」

――ご家族のお気に入りはいかがでしょうか?

【Azusa】  主人は、ミロのビーナス、金剛力士像などの彫刻シリーズが好きみたいです。立体感をおもしろがってくれます。中学生になる息子は、しめじのトーストアートを見たときに「なんでお母さんは食パンの上にきのこをのっけてるんや?」と思ったそうです。「クリームチーズで作ったしめじだから」と種明かしをすると、かなりの衝撃を受けていましたね。

小2になる娘は、指が飛び出しているトーストアートが一番好きなようです。ハロウィンのネタとしてよく見かけると思いますが、私のはトーストを突き破って出てきたように作ってみました。ちなみに娘はゾンビ大好きっこです(笑)。

――ご家族にも好評なんですね。

【Azusa】 はい。完成するまではそっけないのですが、できあがったものを見ると「すごいすごい!」と喜んでくれますし、「次は何を作るの?」と気にしてくれています。子どもには奇抜な色合いのものが人気で、取り合って食べています(笑)。

「SNS中心では普通の感覚がマヒする。家にあるもので無理せず作り続けたい」

――“奇妙なトーストアート”で難しいのはどんな点ですか?

【Azusa】 クリームチーズのひび割れ問題です。映画『IT』のペニーワイズを作ったとき、顔の周りにかなりのひびが入ってしまったんです。スマホで撮影した画像を見て気がつきました。いつも一発勝負で投稿するので、そのまま出しましたが、かえって味になってくれたみたいで、結果的には問題なかったです。

難しいと言えば…この場を借りて反省したいことがあります!Twitterに吉田鋼太郎さんのトーストアートを投稿した時に、おっさんずラブのファンの方々に田中圭さんにもいずれ挑戦したいとコメントしてしまったんです。それから挑戦していますが、恐ろしいほど似ていなくて、お目見えすることなく私のお腹の中に収まりました。宣言した以上はなんとか完成させたいのですが、今、猛烈に後悔しています。
――ご自身に厳しいですね!田中圭さんのトーストアート、楽しみにしています(笑)。

【Azusa】 無理せず頑張ります! やっぱり、日々の生活が最優先だと思うんです。私は不器用なほうなので、頭と体が自由にならないと製作する時間が取れません。毎日投稿することは疲れるのでできませんし、クリームチーズは我が家には高価なので、頻繁には買えません。

SNS中心では普通の感覚ってマヒすると思うんです。そういう線引きはきちっとした上で、楽しみを見つけていければいいと思います。好きなもの作りたいものを家にあるもので表現していきたいですね。

――新作も楽しみですが、気長に待ちますね。さて、そんなAzusaさんにとって、ずばり“奇妙なトーストアート”を作り続ける理由とは?

【Azusa】 「元ネタは何かな?」と検索してみるとか、ちょっと変なおかんが作るものに「これなに!?」って引っ掛かってくれたら嬉しいなぁと思っているんです。それと、普段の何気ない暮らしの中で、“映え意識”に疲れたり、「キラキラしたものは眩しすぎて抵抗があるけどみんなには言えないわ〜」っていう方、多いと思うんですけど、そんなとき、奇妙なトーストアートがリキんでいた自分をふっと軽くする、脱力する瞬間のお手伝いができたらいいと思っています。

――今後の展望を教えてください。

【Azusa】 引き続き名画には挑戦していきたいです。大好きなあの画家にもいつか挑みたいと思っています。「写真集や展覧会の予定はありますか?」とちらほらお声をいただくのですが、残念ながらその予定は全くありません!実現したらかなりおもしろいと思うんですけど…。夢は世界中の人にびっくり仰天されること。今日もAzusaはクレイジーだな!って(笑)。
INFORMATION
◆Instagram @zahrada123
◆Twitter @azu_zahrada123

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