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ORICON NEWS
ミニ四駆コンデレ コンクールデレガンスで人気のマシン一挙公開
朽ちていくストーリーに哀愁 “ウェザリング塗装”の魅力
「本当にサビてるんですか?」は最高の褒め言葉
小学生のときにミニ四駆をやっていましたが、5年前、大阪にある模型屋でプラモデルを作っている際、乾燥時間を持て余し、お店にあったミニ四駆「ガンブラスター」を走らせたことが、復帰のきっかけです。
――コンデレ制作を始めたきっかけは何ですか?
昔からプラモデルを作るのは好きだったので、走行マシンとは別に、プラモデル感覚でコンデレマシンを作ってみました。その際に優秀賞を頂き、さらに熱を増しました。
――コンデレ制作を始めて、最初に苦労した点を教えてください。
周りの作品が綺麗なものが多いので、何か個性的なコンデレマシンを作れないかと思い、サビ塗装を始めたことですかね。個性を出すことに苦労しました。
――コンデレ制作に関して、影響を受けた方はいますか?
情景師のアラーキーさんの作品を参考に、リアルなサビというものを勉強しました。
――これまでのコンデレ制作で、自身が成長出来たようなターニングポイントはありますか?
4年前くらいから公式大会に参加し、コンデレも始めたのですが、その頃は“サビ塗装”をしている人も少なく、周りから「本当にサビてるんですか?」と聞かれて、注目を集めたことですかね。「サビてるんですか?」は僕にとって、最高の褒め言葉で、めちゃくちゃ嬉しかったです!
――コンデレ制作者として心がけていること・こだわりは何でしょうか?
あまりこだわりはないのですが、色々なサビを見たり、たくさん“サビ塗装”のマシンを作っていくことで、“サビ塗装”を極めていくだけですね。
いかにリアルなサビを再現できるかが勝負 コケ、雑草、泥なども大事な要素
15台くらいはあると思います。一番のお気に入りは、地面も一緒に作った「レイザーバック」ですね。
――ウェザリングを施したマシンのどこに魅力を感じますか?
放置されて、朽ちていく哀愁ですかね。昔は元気に走っていたのに、使われなくなってサビていったのだろうと想像するのが好きです。
――ウェザリングを施したマシンの制作で、一番難しかったマシンは何ですか?
「スピンバイパー」ですね。完全に朽ち果てているように、ヘッドライトを無くしたり、コケなどを生やし始めたマシンで、どこがどんな風にサビて、どのようにコケが生えていってと、考えるのが難しかったです。
――サビ表現で気を付けていることは何ですか?
リアルなサビに見えるようにするというところです。雨水が溜まって、サビが湧いてきたり、傷からサビが湧いてきたりなど、できるだけリアルな感じを表現するように心がけています。変なところがサビていると違和感があるので、それを出来るだけなくし、リアルを追求することが今後の課題でもあります。コケや雑草を足してみたり、泥汚れをつけてみたり、追加表現も大事な要素です。
――自身のコンデレ作品で他の人には負けないという“強み”は何でしょうか。
“朽ち果てている”ということですかね。綺麗なコンデレマシンとは一線を画す存在でありたいですね。
――今後、どういったマシンでウェザリング作品を作ってみたいですか?
トラック系のボディを使ってラットロッド(レトロカーにウェザリングを施したもの)を作ってみたいですね。もちろんサビサビにします。
――ご自身にとって「ミニ四駆」とは何ですか?
いろいろな人と繋がれる、大人の趣味です。