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NGT48や『SPA!』騒動の共通点、SNS全盛のいま問題提起する“署名サイト”の意義とは?

  • NGT48の山口真帆。騒動で署名キャンペーンが多数立ち上がった

    NGT48の山口真帆。騒動で署名キャンペーンが多数立ち上がった

 NGT48騒動や週刊誌の女性軽視企画、そして昨年に遡れば高輪ゲートウェイ駅名反対など、ワイドショーやネットを騒がせた数々の問題に、一つの共通点がある。それは、問題提起や注目されるきっかけに、ある署名サイトが関わっていることだ。それが、米国発のサイト『Change.org』(チェンジ・ドット・オーグ)。SNSで個人が意見を発信することが当たり前となった今、オンラインの署名サイトにはどんな意義があるのか? 同サイトの広報ディレクター・武村若葉氏に聞いた。

NGT48騒動、『週刊SPA!』女性軽視企画、高輪ゲートウェイ…報道のきっかけに

  • 高輪ゲートウェイ駅名についてのキャンペーン

    高輪ゲートウェイ駅名についてのキャンペーン

 2020年に暫定開業する山手線の新駅・高輪ゲートウェイの名称撤回を求める署名キャンペーンは、昨年12月、コラムニストの能町みね子氏により『Change.org』で立ち上げられた。集まった署名は4万7,941筆。この活動がワイドショーやネットニュースで話題となり、東京都民のみならず、多くの国民が問題を知るところとなった。また、『週刊SPA!』(扶桑社)が掲載した『ヤレる女子大生RANKING』という企画に対し、大学生が「女性を軽視している」として署名運動を今年1月4日に開始。5万2,607筆をを集めた、発信者と出版元が話し合いを持つ結果に。1月8日にNGT48・山口真帆が自身の動画で告発して世間を激震させた問題では、運営側スタッフの辞職と謝罪を求める署名運動で5万3,625筆が寄せられ、他にも同問題にまつわるキャンペーンが数多く立ち上げられた。

 これらエンタテイメントや生活に密着した出来事について、問題提起となったり、一定数の“民意”を示す場となったのが、署名サイト『Change.org』である。上記のキャンペーンで多くの署名が集まったことで、嘆願する相手に提出して意思表示をすることはもちろん、メディアが注目したり、ニュースとして取り上げる際の論拠にもなった。

米国発の署名サイト、セクハラやじ問題やSMAP解散騒動で注目集める

 この『Change.org』とは、2007年にアメリカで生まれたソーシャル署名プラットフォームだ。世界196ヵ国 2億7千万人以上のユーザーが利用しており、日本のユーザー数は170万人以上(1月現在)。「起ち上げ当時は、変革を望む人のための社会運動向けインターネットサービスの寄せ集めのようなサイトだった」(武村氏、以下同)が、2011年には署名に特化したサイトとなり、翌年には日本を含めた様々な国にローカルオフィスが作られた。

 現在、同サイトでは誰もがオンラインで気軽に署名活動のキャンペーンを立ち上げられるサービスを提供している。利用法も簡単で、まず氏名とメールアドレスを入力して専用アカウントを作成。任意で住所や電話番号を登録し、サイトで嘆願内容や署名の提出先などを書き込み賛同者を募ることができる。環境や政治、社会問題などのキャンペーンが張られることが多いが、芸能・エンタテイメントにまつわる問題提起も少なくなく、ここでの運動がメディアに取り上げられた例も多いという。

 「とくに注目を集めたのは、2014年の東京都議会セクハラやじ問題です。塩村文夏議員が『自分が早く結婚したらいいじゃないか』などのセクハラやじを受けた騒動で、『女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し、厳正に処分するよう強く求めます』というキャンペーンに集まった署名は1週間で9万筆。この署名ページがテレビでも多く流れました。ほか、エンタメ界でいえば、2016年のSMAP解散騒動。グループ存続を願うキャンペーンが2万7千筆ほど集まったほか、同時多発的にいくつもキャンペーンが起ち上がっていました」

一定の“民意”、SNSとの違いは「名前を出して意思表示をすること」

 一定の“民意”としてメディアが取り上げる例としては、SNSがよく知られている。たとえば、「Twitterでは〇〇といった批判が殺到」「SNSで〇〇という意見が多く寄せられている」といったもの。このように、誰もが発信者となり自分の声を上げることができる昨今。賛同者が多ければ、ハッシュタグなどを活用して広く拡散されていき、メディアを騒がす事例も数多い。そんなSNSと『Change.org』のようなオンライン署名活動には、どんな違いがあるのか?

 「『Change.org』では、キャンペーンを立ち上げるにも賛同をするにも、基本的には自分の名前を明示します。ネット上で名前を出して意思表示をすることで、覚悟と熱量が込められるんです。また、SNSは直情的な面がありますが、オンライン署名は戦略的。感情に走って独りよがりなキャンペーンを立ち上げても多くの賛同が得られないだけに、“思い”を客観的かつ冷静に形にする人が多いと思います」

 「それだけの“名前”が集まったという事実が、嘆願を受け取る側にも説得力として伝わるのではないでしょうか。また、SNSにありがちな、声の大きい匿名の意見に左右されることがないよう、複数のアカウントを持つことはできませんし、スパム対策も行っています」

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