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自己アピールが諸刃の剣に? テレビ局アナウンサーとSNSの親和性

  • 日本テレビ・青木源太アナ

    日本テレビ・青木源太アナ

 TV局のアナウンサーの役割と言えば、報道番組なら「情報を正確に伝える」こと、バラエティや情報番組なら「スムーズに番組を進行させていく」ことが仕事。つまり、比較的“地味”であり、縁の下の力持ちであることが求められるが、最近ではアナウンサーの仕事の幅も広がり、情報番組ではコメンテーターとしての役割を果たしたり、雑誌の連載やSNS投稿など、“自分の考えを発信する”機会も増えているようだ。特にSNSでは、アナウンサー個々の“人間性”や、周囲との“関係性”が見え隠れし、思わずほっこりする場面もあれば、行きすぎた場合は批判にさらされたり、炎上するケースもある。SNS全盛の今、アナウンサーとSNSの“親和性”を考えてみたい。

“個人”である前に“報道人”? 発言のスタンスが不透明なアナウンサーのSNS

 局アナとSNSで言えば、最近では日本テレビ・青木源太アナウンサーの「嵐活動休止会見炎上事件」がある。簡単にまとめると、「嵐の活動休止会見で記者が『(活動休止宣言はファンに対し)無責任ではないか』と質問」→「その質問に対し青木アナは会見で涙しながら『悔しくて悔しくて…』と自身のTwitterで発言」→「青木アナの一連の行動は“報道の自由”を標榜するマスコミ側の人間としていかがなものかとの批判を受け、炎上」といったもので、青木アナは自身のTwitterアカウントで謝罪することとなった。

 青木アナはアナウンサー界イチのアイドルファンであり、メンバーたちとの親交も深い。その趣味自体が青木アナの大きな“ウリ”でもあったことも広く知られているところ。“無責任発言”に対する青木アナのつぶやきも理解できなくはない。

 一般企業の公式Twitterでも、発言の内容はどんどん親しみやすくなる傾向があるなかで、青木アナが自身の“公式”アカウントで発言すること自体は不思議ではない。ただ、青木アナのTwitterアカウントは本業“以外”の話で盛り上がることが多く、いわば“サブ垢”(サブアカウント。趣味などに個人的なことに関してつぶやく用のアカウント)的なニュアンスもあったので、今回は賛否両論が巻き起こる結果となった。“アナウンサー”であるのか、“個人”であるのか、そのすみ分けは非常に不透明であることが今回の一件により明るみになったのである。

SNSでの発信により、“アナとしての強み”が深まるケースも

  • 日本テレビ・森圭介アナ(C)ORICON NewS inc.

    日本テレビ・森圭介アナ(C)ORICON NewS inc.

 一方で、SNSの発信により仕事の幅を広げていく“きっかけ”をつかむアナウンサーも。実際、青木アナの先輩でもある森圭介アナは、SNSを利用することで評価を高めている。森アナはInstagramにあるストーリーという機能を使って、「スナック森介」と銘打った“お悩み相談”を展開。「子どものイヤイヤにイラッとして、つい大きな声を出してしまいます。どうすればいいですか」という問いに圭介ママは、「私がイラッとした時は、いきなり『ぱ〜ぷ〜!!』って言葉にしましたよ。そうすると、すべてがバカらしくなって、イライラが解消されました」と回答。また、「人生はやり直せますか?」との質問には、「やり直せないけど立て直せるはず」と答える。同僚の笹崎里菜アナから、「たまにはうちにも来てね」とつぶやかれると、「笹崎アナご来店!里菜アナのお店は高そうなんだよな〜www」と、笹崎アナの過去をサラッとイジる?絶妙な返答も。

 その他、徳島絵里香アナや尾崎里紗アナなど後輩アナたちからも相談を受けており、森アナの信頼の厚さぶりがうかがえると同時に、フォロワーからも「毎日読んでる」、「涙出る」、「頑張ろうと思える」等々の声が挙がっている。森アナと言えば、メインでMCを張るというよりは、それこそ“縁の下の力持ち”という印象だが、SNSで見せた“人間味”によって『スッキリ』(日本テレビ系)でも取り上げられるなど、しっかりと株を上げた格好となった。

裁量に任されるSNS、今後求められるスキルは?

 他にも、おいしそうな食べものの写真を複数アップしている水卜麻美アナ(日本テレビ)、育休中の子育ての様子をユーモアたっぷり伝えていた狩野恵理アナ(テレビ東京)など、キャラクターに合わせてSNSで発信するアナウンサーも多いが、一方で、あえて自分発信のSNSを利用せずにキャラクターや得意分野をアピールしているアナウンサーもいる。今年3月末の退社を発表したTBSの宇垣美里アナだ。

 当初は、「あざとい」イメージが先行して“同性に嫌われる”タイプのアナウンサーだと見られていたが、闇キャラを全開にした“キャラ変”ぶりや、美容関連書籍での発言は注目され、度々メディアに取り上げられている。コスプレ姿や休憩のほっこりする一コマがSNSにアップされたとしても、発信元はファンアカウントや、番組・テレビ局の公式アカウントから。“ラジオ”というテレビでもSNSでもない発言の場を築き上げ、異性はもちろん同性からの高い共感を得ている。本来のアナウンサー“以外”の活動で脚光を浴びることで、今回の退社報道もおおむね好意的に捉えられているようだ。

 アナウンサーがSNSアカウントを持ち発信することの是非とはいかがなものか。こうして見ると、SNSは使いようによってはアナウンサーの仕事の幅を広げてくれる。ただ、個人としての裁量が求められるがゆえに、ユーザー(視聴者)との“距離感”を保つことも重要。近くもなく遠くもなく、ユーザーとの“共犯関係”をいかに上手に結ぶことができるかが成功のカギのようだ。

 現在、Twitter界隈では、SHARP、タニタ、キングジム、タカラトミー、NHK等々、企業アカウント=法人の立場でありながら、中の人(個人)の個性を活かし、ユーザーを巻き込んで楽しませているケースが多く見られる。先日、『SNS公式アカウントNight』というイベントが開催されたが、そこでNHKのアカウントを運営していた「中の人」が、「公式アカウントに大切なのは、一人ひとりとの“深度”“熱量”」という言葉を残していた。アナウンサーのSNSにおいても同じことが言えるだろうし、今後はその“塩梅”がますます重要になってくるのではないだろうか。

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