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阿部サダヲ×吉岡里帆 今だから語る『FNS歌謡祭』熱唱の裏事情「やらない理由を見つけるな」
大河主演の阿部が明かす意外な演技論、「本当の自分なんてなくていい」
吉岡里帆 いまは映像の仕事がメインですが、私のキャリアの始まりが小劇場だったので、舞台はまたやっていきたいです。同世代の俳優さんたちが素敵な物語のなかにいると、「うらやましいな」と思ってしまうんですよね。いまのお仕事も充実していますが、自分が本当にやりたいと思ったものに、これからもチャレンジしていきたいなと思っています。
阿部サダヲ 僕は特にないんですよね。現状が有り難いので……(笑)。まさか大河ドラマの主演をやらせていただくとは思っていませんでしたし、まだなにかやりたいことと言えば……。なんか本でも出しますかね、小説とか。
吉岡里帆 阿部さんの書いた小説……危険な匂いが漂いますね(笑)。
――大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(NHK総合)の話も出ましたが、阿部さんは本作を含め、特徴的なキャラクターを演じることが多いですが、役に取り組むときに意識されていることはあるのですか?
阿部サダヲ 特にないんです。別人になれることが嬉しいという気持ちだけです。だから、役を引きずることもないですね。名前が変わればバチっと切り替わる。別人格になることが心地良いんです。
――どれが本当の自分だろうと混乱してしまうことはないんですか?
阿部サダヲ それでいいんじゃないですかね。別に本当の自分なんてなくていい。「自分ってこういう人間なんです」みたいな方が恥ずかしい(笑)。なんでもいいんです。役に入っていることが楽しいですからね。
――お二人にとってこの作品との出会いは、どんなことをもたらしてくれたのでしょうか?
阿部サダヲ やっぱり音楽的なことが大きかったですね。最終的には、あいみょんさんの歌も歌えましたし、『FNS歌謡祭』という歌手の方が出る番組で歌うこともできましたから。想像もしてないことが起きました。
吉岡里帆 阿部さんの存在は大きかったです。この作品を通じて、誰かがそばにいてくれることによって、人って頑張れるんだなということを実感しました。
(写真:田中達晃/Pash 文:磯部正和)
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ?』
千葉雄大 麻生久美子 小峠英二(バイきんぐ) 片山友希 中村優子 池津祥子 森下能幸 岩松了
ふせえり 田中哲司 松尾スズキ
監督・脚本:三木聡(『俺俺』、「時効警察」シリーズ)
3月6日(水)ブルーレイ・DVD発売&レンタル開始 ※デジタル同日配信スタート
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発売・販売元:ポニーキャニオン
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