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チョコめぐる“悲喜こもごも”で世相を反映、平成最後の「バレンタイン川柳」

 お菓子メーカーが毎年実施している「バレンタイン今どき川柳募集」の第22回目の入選作が決定した。「妻に聞く 俺にはないの 即そだねー」「イケメンは ボーっと生きても チョコの山」など、今回もクスッと笑えて心がほのぼのする傑作ぞろいだ。主催のメリーチョコレートカムパニー広報宣伝部担当者に話を聞いた。

愛を込めた“チョコ”が震災の非常食に…体験エピソードが話題に

 バレンタイン川柳は毎年メリーチョコレートが主催している企画。バレンタイン川柳と言っても、甘い恋を歌ったような内容ではなく、バレンタインの必須アイテム”チョコレート”に、その年に話題となった流行語や時事用語をうまく絡ませ、社会風刺やユーモアを利かせた作品が多いことが特徴だ。入選作100名には豪華な「チョコレート詰め合わせ」(エスプ リ ド メリー35個入)が贈られ、さらにその中から優秀作10名に焼菓子(サヴール ド メリー29枚入り)もプレゼントされる。また入選作はリーフレットに収載され、バレンタイン期間中、全国百貨店のメリーショップで配布される。こうした試みも好評で、ますます盛り上がりを見せている。

――バレンタイン川柳の開催のきっかけは?
担当者 1997年以前は「バレンタインエピソード」募集を5年間ほど実施していました。1995年1月17日の阪神淡路大震災を経験した女性から寄せられたエピソードで、「ちょっと早めに、主人のためにバレンタインチョコレートを買いました。ところが1月17日の大地震。混乱の中チョコを探し出し、<愛を込めて>と主人に手渡したチョコレートは、その日の非常食となりました」というものがありました。この体験談は社内の防災対策会議でも話題となり、栄養価と保存性に優れ携帯にも便利なチョコを非常食としても人気商品となりました。この「バレンタインエピソード」募集の後、「長いエピソードよりも短い川柳で、バレンタインシーズンを明るく、楽しく、バレンタインを讃歌するような企画を」ということでバレンタイン川柳を開始しました。

流行語も盛りだくさんに、選定は社内の審査委員会が実施

――バレンタイン川柳の応募者層は? 昨年、今年の応募数を教えてください。
担当者 男女構成は男性53%、女性47%。年齢構成は20歳代3%、20歳代9.5%、30歳代27.3%、40歳代28.0%、50歳代以上32.3%。幅広い年代層からの応募がありますが、やはり年配者の方に優秀作が多い傾向にあります。応募総数は、今年は約2万4千作、昨年は約2万6千作。10年程前まではハガキ応募が3割ほどありましたが、近年は応募フォームからの応募が99%を占めています。

――今回の選考基準を教えてください。どのような方が選考していますか?
担当者 2010年までは名称も「バレンタインどきどきワクワク川柳」で、2011年からは時事用語、流行語を重視する「バレンタイン今どき川柳」に名称変更しました。従って、時事用語や流行語、とりわけ明るく、楽しく微笑み、笑える川柳ということに重点を置き、社内の審査委員会で審査しています。自虐ネタもありますが、できるだけ皆様が楽しめる作品を選んでいます。

――入選作、優秀作をあえてたくさん発表されている理由は?
担当者 数多くの人からの応募があり、できるだけ多くの人にバレンタインデーを一緒に楽しんでいただきたいという想いから、入選作を多くしています。

「三十路過ぎ どげんかせんと いかんチョコ」平成を象徴する川柳に

――バレンタイン川柳ならではの特徴は?
担当者 「今どき川柳」ということで、その年の流行語をとらえたポジティブなワードが織り込まれ、時代を反映していると思います。2018年の発表では、将棋の藤井四段フィーバー、桐生祥秀選手が日本人初の9秒台達成、卓球界のホープ張本智和選手の活躍、上野動物園でのシャンシャン誕生といった明るい話題がありました。

――今年で22回目の開催ですが、時代によって川柳の特徴の違いはありますか?
担当者 バレンタイン川柳にマッチした流行語が生まれた年の川柳は面白いです。2008年は、東国原英夫・宮崎県知事の「(宮崎を)どげんかせんといかん」から「三十路過ぎ どげんかせんと いかんチョコ」が入選。2009年、麻生首相が定額給付金についての演説会で「さもしい」という言葉を使って批判を浴びたときは、「さもしいと 言われてもいい チョコを待つ」。2010年には「事業仕分け」が新語・流行語大賞になりましたが、川柳では「チョコ順位 絶対2番じゃ ダメなんです」が入選するなど、平成史を象徴する川柳が記憶されています。これまで22回の川柳を読み返せば、バレンタイン川柳による平成史が楽しめると思います。

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