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ゆにばーす・はら「詐欺メイクは努力の賜物」 活躍の裏にコンプレックスと向き合う実直さ

 SNSに写真を投稿しては「別人すぎる!」と評判を呼んでいるお笑いコンビゆにばーすのはらの詐欺メイク。『VOCE』(講談社)や『CanCam』(小学館)といった人気女性誌でも特集が組まれるほど話題が尽きない彼女の、初の詐欺メイク本『ゆにばーすはらの#詐欺メイク』(世界文化社)が発売された。はらの「奇跡のメイク術」はどのようにできあがっていったのか。詐欺メイクを始めるきっかけとなった出来事やメイクに対する思いについて聞いた。

詐欺メイク撮影のきっかけは“障子”と“朝日”「人に会わずモテる研究しつくした」

――はらさんは、子どものころどんなお子さんだったんですか?
はらアメリカに住んでいた時期があったんですが、周りからは「かわいいね」と言われていて。海外だと逆に一重がアジアンビューティーって言われてウケたりするんです。日本に帰ってからもかわいいと言われ続けて。でも成長するにつれてどんどん顎がのびてきちゃいましたね。

――では、メイクにはあまり興味がなかった?
はらぜんっぜんありませんでしたね。モノマネが好きで、兄とディズニー映画のモノマネをして遊んでいました。細かすぎて伝わらないと思うんですけど、『ジャックと豆の木』に出てくる巨人がいるんですけど、そいつが「フィー・ファイ・フォー・ファン」って言ってダンクしてるところをずっと兄妹で真似していました。どちらかというと活発なほうで、自分でもこんなにメイクがうまくなると思いませんでしたね。

――ときにはかわいくしたいなと思うことはなかったんですか?
はら小6くらいのとき、一度だけ母の化粧品を使ってみたことはありました。それが自分にとってはトラウマで…。母親の化粧品ということもあって、仕上がりがかなりバブリーになってしまって(笑)。「唇、内出血してるけど大丈夫?」ってめちゃくちゃバカにされました。それからは、もう絶対にメイクなんかしないと決めてました。

――はらさんがメイクを始めたきっかけは何だったんですか?
はらずっと運動部でメイクしても意味ないしと思っていたんですけど、高校生でギャルに憧れて。黒ギャルを目指していた時期があったんです。だからトレードマークの眉毛は当時全部剃っていました。メイク方法を習得していって、高3の卒業アルバムに載るときにはちゃんと化粧した状態で撮影できるようになっていましたね。

――それから詐欺メイクへ?
はらはい。成人した20歳のころですかね。Snowなどの加工アプリもまったくない時代。ギリちっちゃいアイフォンが出ていた時期です。このときに、写真の撮り方や肌の質感をどのように盛るかを学びました。当時は祖母の家に住んでいて、深夜稽古から朝帰って、寝ずに自撮りしていたんです。ちょうど日が昇ってきたときに部屋の障子に朝日が当たっていて。そこで撮影するとレフ版みたいになって、顔のシワが飛んでめっちゃきれいになったんです。障子と朝日はめちゃくちゃ相性がいいということを学びました。そのときはお金がまったくなかった時期なので。よれよれの服を着ながらも詐欺メイク写真を撮影してましたね。

――周囲からはどんな反応があったんですか?
はらライブの告知をするときに詐欺メイクの写真を付けて「きてね〜」と告知するのですが、頻繁に「いいね」と反響をもらっていましたね。当時は出会い系にも登録していて、アップしてたったの5分で80件も「会いたい」と連絡がきました。でも実際に会うと違うみたいで…。一人だけ実際に会った人がいたんですけど、着いて目が合った瞬間に男性がしゃがみこんで、「どうしたんですか?」と聞くと「気分が悪いんで帰ります」と帰ってしまって。

――その男性とはどうなったんですか?
はらその男性は2日後に出会い系も退会しちゃいました。そういう経験はありますけど、全然悲しいとは思わなかったですね。それからは、詐欺メイク写真を撮影して自分自身で楽しむようになりました。元の顔からどれだけ変われるか、もっとメイクをしたいとそこから研究が始まりました。

金欠時の限界コスメは”ピンクのアイライナー”、チークからリップまでその1本で顔をつくる

――はらさんにとって、詐欺メイクとはどんなものですか?
はら顎が左に曲がっている、上唇だけ薄い、口小さい、目が細めっていう私自身のコンプレックスを変えていけるのが詐欺メイク。雑誌を見て流行のメイクを真似たり、海外のインスタでメイクのハウツー動画を見たり。

――海外のメイクも参考にされる?
はらそうですね。海外の方でものっぺりした顔の人がいるんですけど、それがメイクでどんどん立体的になっていく様を見て。自分はさらにのっぺりしているので、真似したら立体になるんじゃないかと思って研究しています。インスタがない時代は友達とコスメの情報を交換しあったり、友人のメイクをずっと見ていたりもしていました。とにかくコスメはお金がかかるので、自分が持つコスメは安価なものが多いですが、高価なコスメ並みに使えると思うものを揃えて。当時は「アイライナー」「アイプチ」「アイシャドウ」「ピンクのアイライナー」これだけで頑張っていました。

――ピンクのアイライナー…?
はらピンクのアイライナーで、顔に統一感・立体感を出せないかなと考えて。まずチークもリップも持っていなかったんです(笑)。アイライナーをチークのように塗ってぼかして、そのままリップとしても塗って撮影していました。アイライナー1本で人は変われるんです(笑)

自身初のメイクアップ本がAmazonメイクアップ部門ランキング1位に

――今回、満を持してメイク本『ゆにばーすはらの#詐欺メイク』(世界文化社)が発売されましたが、はらさん自身の感想はいかがですか?
はらイエエエエェェェェェェェイ!!!!!!めっちゃうれしいです。絶対にこの本を家宝にして、ずっと語り継いでいきたいです。

――詐欺メイクを一番最初に始めたとき、正直ここまでくると想定していましたか?
はらされてましたといっておきましょう(笑)。いや、してないですもちろん。こんな本にまでなるとは思わなかったですね。

――相方の川瀬名人は、詐欺メイク本についてなんとおっしゃっていましたか?
はら「ええんちゃう」って(笑)。「俺はなんも言うことはない」と言っていましたね。今回の本には、詐欺メイク写真を見た川瀬からのコメントも書かれているんですけど、それも見どころだと思っています。相方からは実際どのように見えているのか。詐欺メイクに対して「かわいい」という意見もいただくなかで、こんな意見もあるんだと。かなりの毒盛りです。

――SNSで注目を集め、人気女性誌で特集、さらには本の出版と順風満帆ですが、今後の展望は?
はら詐欺メイクは私にとって『努力の賜物』です。自分の顔はある程度わかるようになってきたから、今度は人のメイクもできるようになりたいですね。吉本は詐欺メイク素材の宝庫なので(笑)、詐欺メイクを通して女性芸人たちを盛り上げていきたい。盛れるスポットに行ってみんなで写真を撮る“盛り友ツアー”も開けたらいいですね。
【Information】ゆにばーす単独ツアー「新世紀ハランゲリヲン〜優勝補完計画〜」
■8/12(日)ショウナン作戦
【時間】14:00開場 14:30開演
【場所】藤沢市民会館 小ホール(藤沢)
■8/23(木)オオサカ作戦
【時間】18:40開場 19:00開演 
【場所】なんばグランド花月(大阪)
■9/24(月)  サッポロ作戦
【時間】13:30開場 14:00開演
【場所】ターミナルプラザ ことにパトス (札幌)

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