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(更新: ORICON NEWS

乃木坂46がトップ10に6作、石原さとみや竹内涼真も…写真集ランキングにみるエンタメ界の潮流

 オリコンは2日、2017年の書籍の売上をまとめた『オリコン 2017年“本”ランキング』を発表。なかでも写真集部門では、乃木坂46・白石麻衣の2nd写真集『パスポート』が首位に輝いたほか、同グループメンバーのソロ写真集が6作もTOP10内にランクインと、まさに大躍進。女優の石原さとみや、俳優の竹内涼真の写真集の健闘も光った。エンタメ界において、この写真集ランキングが指し示すものとは?

乃木坂46強し! モデル活動などが目立ったメンバーがランクイン

  • 1位の白石麻衣写真集『パスポート』

    1位の白石麻衣写真集『パスポート』

 堂々の1位に輝いたのは白石麻衣の2nd写真集『パスポート』。白石といえば乃木坂46の“美しさの象徴”とも言われているが、雑誌『LARME』や『RAY』などでモデルも務めており、アイドルファンだけではなく女性にも人気。一般のユーザーからの支持も厚いのが特徴だ。また2位『潮騒』の齋藤飛鳥も雑誌『sweet』でモデルを。初の単独主演となった『スニッカーズ』のCMでは意外な“毒舌”も披露し、ファン層をさらに広げている。4位『2017』は、今年2月のコンサートをもって乃木坂46を卒業した橋本奈々未の写真集。『CanCam』でモデルを務めていた橋本の“最後の写真集”として、自己最高の売上となった。

 5位『話を聞こうか。』の衛藤美彩は、『ミスマガジン2011』グランプリ受賞者。乃木坂46ではセクシー隊長とも呼ばれており、その大人な雰囲気から“癒し系”とも言われている。8位・西野七瀬の『風を着替えて』(2016年9月発売)は昨年のランキングでは首位で、今年に入っても長く売れ続けてのランクイン。9位『真夏の気圧配置』の秋元真夏は握手会での対応の良さが人気で、ファン想いであることも功を奏しているようだ。

石原さとみ、竹内涼真はドラマ人気が底上げ

 この「乃木坂強し!」のなかで大健闘を見せているのが、3位『encourage』の石原さとみと、6位『1mm』の竹内涼真、10位の『IDOL MAKE BIBLE@アカリン』の吉田朱里だ。

 石原さとみは、ORICON STYLEが今年行った『第2回 女性が選ぶ“ファッションアイコン”ランキング』で、昨年の圏外からいきなり首位にランクイン。ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系・16〜17年)で見せたファッションが話題になり、番組公式インスタグラムのフォロワー数も、放映後の現在でも約28万人。注目度の高さを誇っている。役衣装でも自らのアイディアを出してくれると、ドラマ関係者からの評価も高い石原。写真集は、そんな“ファッションアイコン”である彼女の、すっぴん写真や充実したロングインタビューもヒットの要因になっていそうだ。

 唯一、男性写真集としてランクインした『1mm』の竹内涼真の躍進にも注目だ。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で一躍人気者になり、日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』で、その人気は不動のものに。現在もTBS系日曜劇場『陸王』に出演しており、さらにはソフトバンクの『白戸家シリーズ』新CMでは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」を熱唱。SNSでも女性ユーザーを中心に「熱唱を見てニコニコしちゃう…振り付けかわいい」など絶賛の声であふれた。

 10位の吉田朱里はアイドル活動以外に、YouTubeの公式チャンネルを有しており、自ら撮影と編集を行った女子力アップ動画を配信して話題に。吉田は過去に「視聴者は男性ばかりかと思っていたら、解析データによれば女性ばかりだった」と明かしており、同性からの支持も高いことがわかる。

初ミリオンに初東京ドーム、乃木坂46の勢いが後押しに

 乃木坂46は今年、シングル「インフルエンサー」で自身初のミリオンを達成。東京ドーム公演を成功させたほか、CMなどにも多く起用されている。こうしたグループとしての勢いが追い風となり、メンバー個々にもスポットが当たることが多くなった。今回の写真集ランキングでの6作のTOP10入りは、こうした背景が後押ししていることは間違いない。この、同一次グループメンバーのソロ作品によるTOP10入り6作は、2008年に本ランキング集計が開始して以来、歴代最多の記録である。

 一方、もともとその美しい容貌で人気の高かった石原さとみは、ドラマによって“ファッション”という新たな魅力が開花。竹内涼真は、朝ドラや“カホコ”で見せた演技が、若者だけでなく幅広い層に受け入れられる結果になった。

 写真集隆盛の要因は、“女性ウケ”がキーワードとされることが多い。もちろん、とくに白石麻衣や石原さとみの作品など、これまで写真集に縁のなかった女性ユーザーをも購買に至らせたことがヒットの理由ではある。だがそれに加えて、上記のように“プラスα”の活躍が追い風となり、個々をより輝かせることになった。

 それだけにこの写真集ランキングは、現在のエンタメシーンの潮流そのもの。2018年に向けて、ここにランクインした面々がどんな活躍を見せていくのか楽しみだ。
(文/衣輪晋一)

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