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白石、西野、齋藤ら続々進出、乃木坂46からモデル起用多発の背景

  • 2nd写真集が大ヒットを記録した乃木坂46の白石麻衣はモデルとしても大活躍 写真:西岡義弘

    2nd写真集が大ヒットを記録した乃木坂46の白石麻衣はモデルとしても大活躍 写真:西岡義弘

 2nd写真集が20万部を超え大ヒットを記録した乃木坂46の白石麻衣。彼女はファッション雑誌『Ray』(主婦の友社)の専属モデルとしても人気を集めている。そんな白石を筆頭に、西野七瀬は『non‐no』(集英社)、齋藤飛鳥は『sweet』(宝島社)など人気雑誌のモデルを数多く輩出している乃木坂46。5月からは、新たに衛藤美彩が『美人百花』(角川春樹事務所)堀未央奈が『ar』(主婦と生活社)でレギュラーモデルに加わった。これまでもAKB48の篠田麻里子や小嶋陽菜といったアイドルのモデル起用はあったが、他のグループに比べ圧倒的に乃木坂46メンバーが多いのはなぜなのか?

他グループよりも強固な“清楚イメージ”で同性人気も獲得

  • メンバーが続々とモデル業に進出する乃木坂46(C)ORICON NewS inc.

    メンバーが続々とモデル業に進出する乃木坂46(C)ORICON NewS inc.

 これまでアイドルの雑誌登場は、やはり男性誌が中心で、ファッション誌絡みで言えば、中高生向け男性ファッション誌の表紙モデルを飾るぐらいだった。しかし、2000年代後半からブレイクしたAKB48が“国民的グループ”にまで成長すると、全国区の認知度の高さから女性からも支持されるようになり、篠田麻里子(『MORE』)や小嶋陽菜(『sweet』『美人百花』)がモデルとして活躍するようになる。一方青年誌では、前田敦子、大島優子、柏木由紀など人気メンバーが水着姿を披露し、表紙を占拠。グラビアアイドルを脅かす存在となる。そんな中、公式ライバルの乃木坂46は、AKB48の “元気、ハツラツ”といったイメージとは別の“清楚”なイメージを、より強固に打ち出していく。パフォーマンスで着用する制服も丈が長めのワンピースなど、同性からもマネできそうな衣装で、女性誌への露出も増え、ファッションモデルとしての起用も増えていく。

 起用されているファッション雑誌のジャンルもバラバラで、フェミニンなカワイイ系の『CanCam』(小学館)に松村沙友里。原宿系ファッションの『Zipper』(祥伝社)には、北野日菜子、ギャル系ファッションの『Popteen』(角川春樹事務所)に川後陽菜など層も厚い。

白石、齋藤、西野は人気雑誌の“専属”に

  • 『Ray』(主婦の友社)の専属モデルとしても大人気の白石麻衣 写真:西岡義弘

    『Ray』(主婦の友社)の専属モデルとしても大人気の白石麻衣 写真:西岡義弘

  • 15年秋には世界的ブランド・ANNA SUIのアジア圏ビジュアルモデルに選ばれた齋藤飛鳥(C)ORICON NewS inc.

    15年秋には世界的ブランド・ANNA SUIのアジア圏ビジュアルモデルに選ばれた齋藤飛鳥(C)ORICON NewS inc.

 乃木坂46から初の専属モデルデビューを果たしたのは、前述の白石麻衣。ファッションが好きで同誌を愛読していたという白石は、専属モデル起用前に3度ゲストモデルとして登場。同編集部が、白石にほれ込んだことから抜擢にいたったそう。起用当初、白石は「女優やモデルなど、いろいろなことができる人になりたい。女性ファンが増えたらうれしいです」とコメント。モデルとして初登場してから6ヵ月という異例の早さで表紙を飾ったことも話題となった。
 
 続いて抜擢されたのは、齋藤飛鳥。昨年7月発売のシングル『裸足でSummer』でセンターも経験した彼女は、アイドルファンの間では驚異的な小顔で知られ、15年秋には世界的ファッションブランド・ANNA SUI(アナ スイ)のアジア圏ビジュアルモデルに選ばれたほか、現在はファッション誌『sweet』のレギュラーモデルとしても活躍している。15年に『CUTiE』(宝島社・現在は休刊)の専属モデルとして活動していた当時のブログで「私が11thで選抜メンバーに入れたのは実力ではなく、CUTiEさんが見つけてくださったおかげだったと思っています」と心境をつづっており、モデル業が、アイドル活動にもフィードバックされ、好影響を与えていることが伺える。

モデル起用による同性人気の増加が写真集ヒットを後押し

  • 15年に『non・no』の専属モデルとなった西野七瀬(C)ORICON NewS inc.

    15年に『non・no』の専属モデルとなった西野七瀬(C)ORICON NewS inc.

 センターを何度も経験し、グループ内でもトップレベルの人気を誇る西野七瀬は、15年に『non・no』の専属モデルとなる。卒業生に、杏や菜々緒、佐々木希などそうそうたるメンバーが名を連ねる同誌の小林亘編集長は、西野起用の第一印象について「ちょっと影が薄いな」だったという。しかし、撮影やインタビューが進むにつれ印象は変化。「どんどん輝きが増して、最後は“この子すごいな”と」(小林編集長)。とコメント。「おしゃれが大好きで、頑張り屋さんということも分かり、読者に共感を持ってもらえるモデルになると確信し、non・noに加わって欲しいと思いました」。今後については「読者が求めている“似合う、バランスよく見える、さりげなくおしゃれ”を一番体現してくれる存在になってほしい」と西野に期待を寄せていた。

 白石、齋藤、西野は、3人とも2017年 上半期オリコン本ランキング写真集部門でベスト10位に入っており、ファッション誌のモデル起用による同性人気の増加も売り上げを後押ししている要因のひとつといえそうだ。

 3月に行われた国内最大のファッションイベント『東京ガールズコレクション』では、乃木坂46“109福神”を結成し、自身プロデュースの洋服で登場して会場を湧かせた彼女たち。モデルとしての認知も高まっている。

 そんな中、5月22日放送の乃木坂46の冠番組『NOGIBINGO!8』(日本テレビ系)では、3期生のメンバー全員が参加する、ファッション雑誌への登場をかけたモデルオーディション企画が行われた。審査員には『Soup.』(スープ)『mini』(宝島社)『Zipper』(祥伝社)の編集者が登場し、3期生のメンバーから6名がオファーを獲得した。6月以降にそれぞれの雑誌に登場することが決定。今後も白石、西野に続くファッション誌のモデルとして活躍するメンバーが、続々と乃木坂46から生まれそうだ。

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