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2017年 上半期本ランキング『村上春樹、新作2作がTOP5入り 異例のヒット写真集も上位に登場』

2017年の上半期本ランキングが確定した。村上春樹氏の新作『騎士団長殺し』第1部が売上47.5万部で1位、第2部が38.8万部で4位にランクイン。異例のヒットとなった白石麻衣の写真集『パスポート』は、20.1万部で20位(写真集部門1位)に登場。ジャンル別では漫画『ONE PIECE』、湊かなえ氏『リバース』、料理研究家・柳澤英子氏“やせおか”シリーズなど上半期を賑わせた多彩な作品が上位にランクインした。

村上春樹氏からコメント「小説を書き続けていきたい」

  • 総合1位を獲得した村上春樹氏『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』

    総合1位を獲得した村上春樹氏『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』

 上半期のBOOK部門(総合)1位は、村上春樹氏の『騎士団長殺し−第1部 顕れるイデア編−』(47.5万部)が獲得。同日発売の『騎士団長殺し−第2部 遷ろうメタファー編−』(38.8万部)も総合4位。村上氏の新作2作がTOP5にランクインした。同一作家の文芸作品による2作同時TOP10入りは、2010年上半期に村上氏が『1Q84 BOOK3』(2位)『1Q84 BOOK1』(9位)で獲得して以来7年ぶりで、TOP5入りは今回が初となる。

 村上氏はこの結果を受けて「長編小説はたまにしか書かないんだけど、それを待っていて、しっかり本を買ってくださる読者がついているというのは、僕にとってまことに嬉しいことであり、光栄なことです。そのことを励みにして、これからもたゆまず小説を書き続けていきたいと思っています」とコメントしている。

 本作は、『1Q84』以来7年ぶりとなる村上氏の書き下ろし長編小説。妻から離婚を切り出され、山の上のアトリエに暮らす主人公に起こる不思議な出来事を描いた作品。毎回新作が出るたびに話題になる発売日前後のフィーバーぶりは今回も同様で、発売日の深夜12時には書店店頭にファンが行列を作ったほか、発売前日の夜にはNHK『クローズアップ現代』が特集番組を放送し話題になった。

 村上氏の近作では、2013年4月発売の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が100.2万部、2009年5月発売の『1Q84 BOOK1』が152.6万部、『〜 BOOK2』が122.1万部、2010年4月発売の『〜 BOOK3』が90.8万部の売上を記録している。

“写真集女王”白石麻衣「話題になることで成長を実感」

  • 写真部門1位を喜ぶ白石麻衣

    写真集部門1位を喜ぶ白石麻衣

  • 『白石麻衣写真集 パスポート』作品カット

    『白石麻衣写真集 パスポート』作品カット

 上半期の芸能シーンをにぎわせる異例のヒットになった、乃木坂46の白石麻衣のソロ写真集『白石麻衣写真集 パスポート』(20.1万部)が総合20位、写真集部門(※フォトブック含む)1位を獲得(写真集ランキングはこちら)。上半期における“写真集女王”(女性タレントソロ作品1位)の座に輝いた白石は「たくさんの方に手にとっていただき、本当にうれしいです。“おしゃれでセクシー”というテーマで、とくに女性からの反響は気になっていたのですが、同世代の女性の方たちにも手にとってもらえたと聞いて喜びを噛みしめています。この写真集をきっかけに、ますます飛躍できるようがんばっていきたいです」とコメントしている。

 写真集部門では、1位の白石を筆頭に乃木坂46メンバーたちによるソロ写真集がTOP7を独占した。2位は齋藤飛鳥の写真集『潮騒』(11.2万部)、3位は発売とともにグループ卒業と芸能界引退を迎えた橋本奈々未氏のラスト写真集『2017』(8.3万部)。

 衛藤美彩の『話を聞こうか。』(6.6万部)が4位、『秋元真夏ファースト写真集 真夏の気圧配置』(5.0万部)が5位。昨年度の同部門年間1位に輝いた西野七瀬の『風を着替えて』がロングヒットとなり6位(4.1万部)。大所帯のグループを支える押しも押されもせぬ不動のキャプテン・桜井玲香の『自由ということ』(3.7万部)が7位。

 白石は「こうやって話題になることで乃木坂46というグループが成長しているんだなぁと実感しています」とメンバーそれぞれの写真集のヒットを喜んでいる。

 同一グループからのソロ作品による上半期同部門上位TOP10入りは、これまでAKB48グループ(姉妹グループ所属メンバー作品含む)が、2012年度、2013年度、2015年度において、いずれも4作(4メンバー)を記録していたが、それを上回る7作(7メンバー)のランクイン、加えて上位TOP7独占。出版業界における「乃木坂旋風」を象徴する結果となった。

 また、乃木坂46メンバーたちのソロ写真集による上半期同部門1位は、昨年上半期の生田絵梨花の写真集『転調』(2016年1月発売)に続いて上半期2年連続で2作目。白石は、2015年上半期に写真集『清純な大人 白石麻衣』(2014年12月発売)が3位、フォトブック『MAI STYLE』(2015年1月発売)が5位で、2作同時TOP5入りを達成していたが、今回が初1位となった。

93歳の直木賞作家エッセイ、ロングセールスで2位

  • 佐藤愛子氏のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』

    佐藤愛子氏のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』

 総合2位にランクインしたのは、93歳の直木賞作家・佐藤愛子氏のエッセイ集『九十歳。何がめでたい』(44.4万部)。昨年10月に初1位を獲得して以降も好調にロングセールスを続けていたが、今年3月にテレビ朝日系『徹子の部屋』に著者が出演したことで再び脚光を浴び、3/13付から3週連続TOP10入り。さらにNHK『ニュースウオッチ9』(3月22日放送)で特集され、4/3付で通算2度目の総合1位を獲得していた。

 本作は、理解してもらえない高齢者のさまざまな怒りを本音で綴ったエッセイ集。自らの老いや時代の進歩、世間を騒がせた事件や話題になった出来事などをテーマに、長い人生経験に裏打ちされた痛快かつ温かい言葉が笑いと元気を与えてくれると多くの読者の共感を呼んでいる。

 2月発売の佐藤氏の新刊『それでもこの世は悪くなかった」(文藝春秋)も好調なセールスを上げ、期間内売上13.7万部で同部門41位にランクインしている。

『ONE PIECE』9年連続上半期コミック部門1位

 コミック部門は、今年で連載20周年を迎えた『ONE PIECE』の84巻が売上260.5万部で1位を獲得。『ONE PIECE』の上半期単巻売上1位は、2009年の上半期同部門発表開始から9年連続となった。同部門2位は、売上228.3万部で同じく『ONE PIECE』の85巻。同シリーズによる上半期1位、2位独占は2015年から3年連続になる。

 なお期間内のコミック売上を作品単位に集計した作品別売上ランキングでも、『ONE PIECE』が2016年に続いて2年連続で1位を獲得(総売上597.0万部)。そのほか窪田正孝と清水富美加の出演で今年7月に実写映画の公開を控えている『東京喰種 トーキョーグール』の新章『東京喰種 トーキョーグール:re』が総売上215.5万部で同シリーズ初のTOP5入りを果たしている。

藤原竜也ドラマも好調、『リバース』文庫部門1位

 文庫部門では、藤原竜也主演の連続ドラマが現在放送中の『リバース』文庫版(湊かなえ氏)が、売上43.5万部で1位を獲得した。湊作品による上半期同部門1位獲得は、2010年の『告白』(2010年4月発売)以来7年ぶり。

 湊かなえ氏にとって初の男性主人公の長編小説となる本作は、平凡なサラリーマン・深瀬和久を軸に、3年前の友人の死を巡る男同士の友情と確執を描いたヒューマンミステリー。週間本ランキング文庫部門では、3/27付の初登場以来、7週連続1位を記録していた。
<<総合ランキング表>>
◆BOOK  1位〜25位26位〜50位
 作家別  1位〜10位
◆コミック 1位〜25位26位〜50位
 作品別  1位〜10位
◆文庫   1位〜25位26位〜50位
 作家別  1位〜10位
<<ジャンル別ランキング表>>
◆ライトノベル作品別 1位〜10位
◆ビジネス書  1位〜10位
◆文芸(小説) 1位〜10位
◆ライトノベル 1位〜10位
◆タレント本  1位〜10位
◆写真集    1位〜10位

調査期間:2016/12/5付〜2017/5/29付
(実質集計期間:2016年11月21日〜2017年5月21日)

提供元: コンフィデンス

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