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日テレ・土屋敏男Pが語るステージの未来「SNS時代は“自分が出る”を観るライブに」

 日本の最新テクノロジーと映像演出を駆使したインバウンド向けステージ『NO BORDER』が大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKAでスタートした。企画・プロデュースは、エンタテインメントに革命を起こしてきた日本テレビの土屋敏男氏。ライゾマティクス、面白法人カヤック、AR三兄弟との精鋭チームでARとVRによる未体験空間を作り出した。

高精細3Dスキャナー撮影から5分でアバター生成

 世界初のエンタテインメントと銘打つ本ステージの要になるのが、5.6億画素の分散型カメラシステムを有するパナソニックの高品位最新3Dスキャナー。横2.5メートル、縦2.1メートル、高さ2.5メートルのウォークスルー型となり、観客1人につき70台のカメラによるわずか1.5秒の撮影から、5分間で3Dアバターを自動生成する。
 4年ほど前にラスベガスで行われたショーの3Dアバター生成では、手作業が必要となることでほぼ24時間を要していたが、それと比べると、本スキャナーの使用により、3Dアバターを活用するショーの幅が格段に広がり、演出も拡張されることがわかる。土屋氏は「世界で初めて。『NO BORDER』は未だかつて誰も観たことがなかったショーになります」と胸を張る。
 今回のステージでは、訪日外国人の観光スポットとして人気の大阪城公園内の同劇場SSホール内、客席の一角に同スキャナーが設置される。演目は前半と後半に分かれ、前半は、世界35ヶ国で活躍中のサイレントパフォーマー・が〜まるちょばが、観客をスキャナーに誘導しながら、ARを駆使したパフォーマンスを披露。

 ステージ上とスクリーン、またはスマホに現れた2人のが〜まるちょばが、リアルとデジタルをクロスオーバーするさまざまな掛け合いを見せて、観客を驚かせる。そのノンバーバルのパフォーマンスと同時に、スクリーンに映し出された世界地図には、スキャンされた観客の出身国と人数が表示されていき、世界各国の人々と一緒にステージを楽しんでいることを実感させる。

前半がAR、後半がVR。未知の体験を提供する

 そんなARの世界に魅了されていると、場内が暗転してVR映像演出による後半がスタート。スクリーンに映し出された観客席から、1人また1人と観客が光となって宙に浮かび上がり、その光が地球となってホワイトアウトする。そこからは、観客の等身大3Dアバターたちによるダンスパフォーマンス。
 ショーを観に来た観客たちが、リードダンサーの黒沢かずことともに、TOMO KENZO(DA PUMP)振付のダンスを息ぴったりにキレキレに踊る。スクリーンで繰り広げられる精巧な3Dアバターのダンスは、まるで自身がステージに立っているかのような不思議な感覚に襲われ、思わず笑ってしまいながらも夢中にさせられる。

 ラストは日本の四季折々の風景をバックに踊りながら、観客同士が手をつなぎあって地球を周る。そしてすべてのダンスが終わると、全員で歓喜のハイタッチやハグ。スクリーン上の3Dアバターたちのそんな交流が、リアルの客席にも起こることを狙った、タイトルどおりのメッセージが込められたステージになる。また、本公演中はすべて撮影OK。さらに、自身のアバターがダウンロードできるサービスもある。演目中は、誰もが写真、動画で自身の華麗なパフォーマンスを撮影していたが、すぐにSNSで拡散されることは間違いないだろう。

インバウンド向け“国境なき”最先端エンタテインメント

 最先端テクノロジーをステージに導入する本公演を企画した土屋氏は、「世界のどこにもない新しいエンタテインメントを作りたいと常に考えています。それにはテクノロジーが大きなツールになる。“こんなことができたらおもしろい”がテクノロジーと出会い、実現するチャンスをもらいました。これまでステージやライブは誰かを観に行くものでしたが、SNS時代の今は“自分が出る”を観に行くライブができてくるはず」と今回の挑戦の経緯を語る。

 本ステージは、テクノロジーによって世界中の観客が一緒になって楽しめるエンタテインメントの1つの形を示した。この先、これがさまざまな形で応用され、よりシーンを活性化させていくことが期待される。

「今までは作ることで精一杯でしたが、これからこのシステムを持って国内外ツアーも考えていきたい。会場の観客みんなで一糸乱れぬダンスを踊り、一体感を得る。これまでに体験したことのないおもしろさを感じてもらえること、いろいろな国の人たちによろこんでもらえる体験を提供できることにワクワクします。まずはダンスですが、これからは演劇も生まれてくるかもしれない。いろいろなショーの可能性があります」

 家族や仲間同士のコミュニケーションがSNS時代のエンタテインメントの1つの重要な要素になっているが、それに加えて、劇場という空間をともにした見知らぬ人たちともつながっていく。テクノロジーによって共感、共有を目に見える形にした新たなステージのこの先に注目していきたい。
文:武井保之(編集部)

『NO BORDER』

国境なし!年齢なし!性別なし!
世界最先端であり世界初の超新感覚エンタテインメント!
ステージMCはが〜まるちょば。リードダンサーは“千手観音かずこ”こと森三中黒沢かずこ。パナソニック製の最新3Dスキャナを使って、3Dアバターとなった観客がステージへ。“観る”だけではなく、“出演する”ことで、未体験空間を創り出す。

日程:2019年7月7日(火)〜 9月16日(月・祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
(大阪府大阪市中央区大阪城3-6)
公式サイト:https://noborder-earth.com(外部サイト)

提供元: コンフィデンス

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