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「保存料使っているんでしょ?」、ボンカレーは懐疑的な声といかに向き合ってきたのか? “世界初の市販レトルト食品”の矜持
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高い技術力がゆえの懐疑的な声には…「否定から入るのではなく、作り手としての意思を伝えたい」
【中島さん】そうですね。これは長期保存が可能だからこその宿命と言いますか…発売当初から、夏場は2ヵ月、冬場は3ヵ月保存可能という、「缶詰や瓶詰め以外でなぜそんなに保存できるの?」というお声は頂いていました。それがアルミパウチの開発により、更に2年間の長期保存が可能になりました。「どうやって作られているの?」「保存料とか殺菌料が入っているんじゃないの?」という疑問の声もありました。
――高い技術力だからこその懐疑的な声ですね。作り手としてはジレンマがありますね。
【中島さん】そもそもレトルト食品には、保存料や殺菌料を使ってはいけないという法律があります。その点を含め、長期保存を可能にしてきた技術力を少しずつ説明してきました。ですが、懐疑的な声に対しての否定ではなく、日常の食事として何度も食べやすい、何度でも手に取っていただきやすい製品に仕上げていく。この作り手としての意思を57年間続けてきたのかなと思います。
――否定からではなく、単純に食品としてのクオリティを謳ってきたということですね。『こどものためのボンカレー』なども、そもそもボンカレーは子どもでも食べられるのにも関わらず、あえて“こどものため”を銘打ったのは、確固たる自信と負のイメージをいかに払拭するのかという所信表明にも感じました。
【中島さん】昔からの課題として、「調理をしないのはどうなの?」、「温めるだけってどうなの?」というご意見は、“手抜き=いけないこと”という風潮が根付いているからこその意見でした。ですが、共稼ぎ世帯の増加など社会背景の変化、さらにコロナ禍も要因の一つとなり、その意識にも変化が生じたと感じています。アレンジレシピなどを提案していますが、ストックしているレトルト食品に少し手を加えるだけでクオリティも更に高まりますしし、ゼロからの料理よりも手軽です。ポジティブな変換をしてもらいながら、家族の有意義な時間を満たせる食品というイメージを提案し続けています。
家族団らんでも“個食”を重視する時代、『ボンカレー』の次なる一手とは?
“個食”を重視した新商品『ボンカレーネオ にんにくマシマシ 辛口』
【中島さん】そうですね。ボンカレーは各シリーズにおいてもそれぞれのニーズに対応していて、例えば“プチ贅沢”なら『ボンカレーネオ』、昔ながらの味を楽しめる復刻版『元祖ボンカレー』、さらにはお子さま向けの『こどものためのボンカレー』と、様々なニーズに応えられるラインアップになっています。今回の「にんにくマシマシ」は、贅沢な気分を味わいたい、家で食べるけどより満足したいという声に応える形での商品化となりました。
【森川さん】今後も、“家族みんなの嗜好と生活スタイルに合った、ほっと心安らぐおいしさを提案しつづける”ことをブランドとして追い求めていきたいですね。
大塚食品の金看板として更なる発展を目指すボンカレーチーム