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【ドラマ×マンガ】ドロドロ系なぜ大流行? 托卵、復讐、女性風俗…電子コミックの影響をコミックシーモアに聞いた
ドラマ化足り得る電子コミックの条件は? 人気が継続する一方で“揺り戻し”の可能性も

「彼は『これ』は復讐ではない、と言った」(C) 高井唯人/シーモアコミックス
「両作品とも個人の価値観に訴えるような身近な問題ですし、依存症は特別なことではなく誰にでも起こりうること、といった点もドラマ化や反響につながったのでは?」と言うとおり、しっかりとした人間ドラマがあってこそ、クオリティが高く厚みのあるドラマになり得る。電子コミックは前述のように作品数が増えており、地上波のようなコンプラ的な縛りもあまりない。そうして生まれた大量かつ多様なコミックが、ドラマの支えにもなっているのだ。
また内容だけではなく、「電子配信で連載をしている特性上、各話のラストに次の話が気になるような、いわゆる“ヒキ”のポイントをしっかり用意して制作している作品が多いことも、連続ドラマとの親和性が高い要因と一つ」とのこと。これも、連続ドラマの制作側にはありがたいメリットとなるだろう。
かように、ドラマ界に大きな影響を与えている電子コミックの作品群。今後もドロドロ系マンガの人気は継続すると見られており、現在開催中のコミックシーモア主催『みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2025』でも、『彼は『これ』は復讐ではない、と言った』『復讐の同窓会』『サレ妻の事情〜理想の夫が実はクズで〜』といった作品がエントリーされている。
「1,935万もダウロードいただいている、『うちの夫、やばくないですか?』(コミックシーモアオリジナル作品)という作品も大人気。ヤバい夫を成敗する“スカッと系”も、今までも人気があった“溺愛系”の作品と共に高い人気が続くと思います。さらに、そうした作品が伸びていくにつれて、感情の揺り戻しとしてヒューマンドラマやラブストーリー系の作品も一緒に伸びてくるのではないかな…と思っています」(コミックシーモア担当者)
こうした電子コミックが原作となったドロドロ系ドラマがヒットすれば、さらにオリジナル脚本でも同様のドラマが増える。現在はそのさなかにあるようにも見える。ただ、「クリエイティブ側は一つのジャンルがウケると、同じジャンルに作品が偏り消費され尽くすこともあるかもしれない」と、衣輪氏は見ている。だが、これだけマンガ、とくに電子コミックが多様化の一途をたどるのであれば、次なるトレンドも意外にすぐ見つかる可能性もある。ドラマ、マンガ、電子コミック、VOD、SNS、ネット広告…さまざまなものが絡み合ってヒットが生まれている現在だけに、今後エンタメがどう進化していくか注目したい。
(文:西村亨)
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