ドラマ&映画 カテゴリ
(更新: ORICON NEWS

『ペントハウス』制作陣によるドロドロ劇からチョ・スンウの新作まで…この春配信の韓ドラがアツい!【ハングクTIMES Vol.96】

ハングクTIMES
K-POP、ドラマ、映画などさまざまエンタメコンテンツが盛り上がり、まさに時代は“第4次韓国ブーム”。現地の最新トレンドや話題のドラマ・俳優、グルメ・ファッション・コスメなど…“今”気になる韓国情報をお届けします!
この春は、カリスマ俳優チョ・スンウ主演の新作から、あの伝説の大ヒット作『ペントハウス』制作陣が手がけるドロドロ復讐劇、さらに繊細系ロマンスドラマまで注目作が目白押し!本記事では、この春に配信開始の『離婚弁護士シン・ソンハン』『パンドラ 偽りの楽園』『愛だと言って』の3作を紹介します。

チョ・スンウの魅力だけでも観る価値アリ!『離婚弁護士シン・ソンハン』

【あらすじ】
つらい出来事をきっかけに、ピアニストから法律家に転身した離婚専門の弁護士。さまざまな事情を抱えるクライアントのため、型破りな方法で複雑な離婚訴訟に立ち向かう。

【見どころ】
なんといっても、カリスマ俳優チョ・スンウが『シーシュポス:the myth』(2021年)以来2年ぶりにドラマ出演するという事で大きな期待が寄せられていた本作品。韓国では、「チョ・スンウの出る作品は無条件に見る」と、視聴者の圧倒的信頼を得ているだけあって、なんと初回から、全国7.3%、首都圏8.1%という高視聴率を記録!これは大ヒット作『夫婦の世界』(2020年)の6.3%(全国基準)を抜いて歴代JTBCドラマ初放送視聴率の中で最も高い視聴率なんです。
本作は、同名の人気ウェブ漫画を原作に、アーティスト出身の離婚専門弁護士シン・ソンハンが「離婚」という人生の険しい道の真ん中に立った人々の依頼を受けて展開していくストーリー。『ボーイフレンド』や『39歳』を執筆したユ・ヨナ脚本家が手がける一作。
毎回難しい離婚案件をどのように解決するのか?という法廷ドラマとしての楽しみはもちろん、ふわふわの巻き毛にカジュアルなスーツを着て、トロット(演歌)を熱唱したり、ドラマを観てブツブツ言ったり、ふざけ倒しているチョ・スンウにひたすらニヤニヤしてしまいます。感情がなく、1ミリも笑わない『秘密の森』のファン・シモクとのギャップにがっつり心惹かれてしまうはず…!(もはやそれだけでも観る価値アリです。笑)
『熱血司祭』などでコミカルな魅力を披露してきた実力派キム・ソンギュンと、『賢い医師生活』での熱演が記憶に新しいチョン・ムンソンが脇を固め、ハンソンとの愉快すぎる友人ケミストリーでクスッと笑わせてくれます。リーガルドラマではありますが、脚本家の前作である『39歳』を彷彿(ほうふつ)とさせる、アラフォー男性の友情物語がこれから展開していきそうなのも楽しみです。そしてピアニストだったソンハンが、なぜ弁護士になったのか。今後明らかになる彼の過去にも注目です。
▼配信情報
Netflixシリーズ「離婚弁護士シン・ソンハン」独占配信中

伝説のメガヒット作『ペントハウス』キム・スノク脚本家×主演イ・ジア 最強タッグ再び!『パンドラ 偽りの楽園』

【あらすじ】
完璧な夫とかわいい娘に恵まれ、誰もがうらやむ生活を送るホン・テラ。ところが、実は彼女には、“失った記憶”があった。徐々に記憶を取り戻していくと、自分の歩んできた人生は他人から操作されて歩むことになった道だったことを知るのだが…。彼女の人生を操り人形のように操作してきた黒幕への復讐を誓い、宣戦布告したテラは、次々と降り注ぐ悲惨な出来事から家族を守るために、ドレスを脱ぎ捨て、銃を手に取って華々しい暮らしの裏にあった残酷な真実と戦う。熾烈な復讐劇の末、暴かれた真実とは。
【見どころ】
「ヒット間違いなし!」と大きな期待が寄せられているのが本作品。瞬間最高視聴率31.1%(ニールセン・コリア調べ)という驚異の数字を記録し、「21世紀最高のマクチャンドラマ」と謳われ、社会現象を巻き起こした伝説のメガヒット作『ペントハウス』のキム・スノク作家が、クリエイターとして参加する超期待作です。脚本は、元々キム・スノク作家の補助作家をしていたヒョン・ジミン作家が担当、さらに演出は、『上流社会』や『ワン・ザ・ウーマン』など、数々の復讐劇や上流階級を舞台に痛快な物語を描いてきたチェ・ヨンフン監督が担当するという超スペシャルタッグなんです!
キム・スノク作家といえば、『ペントハウス』はもちろん、『妻の誘惑』や『皇后の品格』など数々のマクチャンドラマ(日常では起こり得ない、非現実的なことが勃発するどん詰まりドラマ)を誕生させてきた、いわば“ドロドロ愛憎劇の神様”。どの作品も、最後まで大どんでん返しが連続する“ジェットコースターストーリー”が展開しているだけに、個人的にも待ちきれないほど、楽しみにしていた一作です。
ドロドロとした上流階級の世界で、完璧だった幸せな生活はすべて操作された偽りの人生であったことを知った主人公が、すべてを仕組んだ黒幕たちに対して反逆していく復讐ストーリーが展開する本作。記憶喪失の主人公テラが記憶の一部を取り戻していくのですが、初回から衝撃的展開の連続で、「さすがキム・スノク師団…!」と感嘆してしまいます。
『ペントハウス』シリーズでは、品格のある女性から復讐を誓う恐ろしい姿へ見事に豹変するシム・スリョン役を演じたイ・ジアが、またも復讐愛憎劇で強烈な主人公ホン・テラを熱演!さらに同シリーズではおふざけキャラだったポン・テギュが、研究しか知らない変わり者のIT企業「へチ」の研究所長を演じているのも“ペントファン”にはたまらないはず…!
疑惑と怨念に満ちたドロドロな人間模様と壮絶な復讐劇、そして一瞬も目が離せない緊張感あふれるストーリーの行方は必見です!
▼配信情報
『パンドラ 偽りの楽園』ディズニープラス スターにて3月11日より独占配信開始

心に染み渡る繊細系ロマンス『愛だと言って』

【あらすじ】
父の不倫と再婚により、心に傷を追ったウジュ。それから13年の時が経ち、突然父の死の知らせを受けると同時に、再婚相手に家を追い出されてしまったウジュは自分の人生を狂わせた女への復讐を決意する。しかしその息子と知らずに出会ったキム・ヨングァン演じるドンジンに惹かれていくことに…。
【見どころ】
『浪漫ドクターキム・サブ2』や『流れ星』などキュートな魅力と安定した演技力で魅了しているイ・ソンギョンと、ドラマ『サムバディ』でサイコパス演技で大変身を遂げた俳優キム・ヨングァンのダブル主演で贈る、今期注目の本格派ラブストーリー。父親の再婚相手に全てを奪われたイ・ソンギョン演じるヒロイン・ウジュが、再婚相手への復讐をきっかけに出会った男性と思わぬ恋に落ちていくヒューマンロマンスです。
色彩のない映像と、生気のない登場人物たち、そして心に響く重みあるセリフの数々…。序盤の雰囲気は、あの名作『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん』を彷彿とさせる感じで、序盤から「おお…!これは期待できそう!」とワクワクしてしまいます。
家を追い出された父の再婚相手の息子に惹かれてしまう…という古き良き韓ドラらしいぶっ飛び設定にも関わらず、序盤からなんとも“エモい”ロマンスの気配がぷんぷん漂ってくる本作。なんといっても、キム・ヨングァン演じるドンジンが、超絶沼キャラなんです…!
愛に傷つき、常に孤独を纏って寂しげな表情を浮かべている彼が、時に見せる子供のような素直な笑顔は、母性本能をくすぐられること間違いなし。一方で、静かに涙を流すシーンでは、繊細なキム・ヨングァンの演技にグッと心を掴まれます。
そして本作の大きな見どころは、ウジュとドンジンの関係性の変化。監督が「一目惚れをしたり、特別なエピソードがあって進行する愛の物語と違って、ゆっくりゆっくり一歩ずつ染み込む表現を書きたい」と語っているように、最初は敵対心むき出しだった二人が、徐々に心を開き、惹かれていく様をじっくり描いているため、その分近づいた時の感動とキュン度数がめちゃくちゃ高いのです…!
さらにウジュの男友達ユン・ジュン(ソンジュン)や、ウジュの姉シム・へソン(キム・イェウォン)、そしてドンジンの元恋人カン・ミニョン(アン・ヒヨン)など、周囲の人々の恋愛模様も丁寧に描かれていて、それぞれの恋の行方から目が離せません。
出会うべきではなかった傷だらけの男女が織りなす、複雑ながらも心温まる恋愛模様は必見です!
▼配信情報
『愛だと言って』ディズニープラス スターにて、独占配信中
ライタープロフィール
Dramawriter Nana
韓国ドラマをこよなく愛するドラマライター。
WEB媒体を中心に、ラジオ、雑誌等で韓ドラ愛を叫ぶ記事執筆中。Twitterでは推しドラマ愛を暑苦しく配信中。
マニアックで隠れた名作なら任せて下さい。
Twitter:https://twitter.com/Nana_writer76

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索