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目は小さくて“ω”はモリモリ、畑に捨てられたしょぼくれ猫の未来は?「この子はプロ向け」
畑に遺棄された茶トラ猫、「捨てられた子はさまよって餓死してしまう」
そんなかっちゃんは、実は捨てられた猫。ある日突然、飼い主から畑のようなところに放り出され、それを偶然見ていた人に救われた。
「いまだ、こうして犬猫を捨てる人は一定数いて。もう少し、動物の遺棄は犯罪だと意識を持っていただきたいし、罰金や懲役が伴うんだと知ってもらいたいと思います。今回はたまたま捨てられるところを見ていた人がいたので、かっちゃんにとってはとてもラッキーでした」
実際、飼い猫として生活していた猫が外に捨てられた場合、悲しい運命をたどることもある。
「そうした猫はどこに行けばゴハンが食べられるのかもわからないし、さまよって餓死してしまう…というケースもよく聞きます。捨てられた子は、外では生きていけません。本当にかわいそうだと思います」
かっちゃんのように畑や山中、郊外などに捨てられると、生き延びることはさらに難しくなる。
「山の中に放たれたりすると、なおさらですね。その点、人の多いところ、人目のある街中だと、猫を見つけた人からうちのような団体にたくさん通報が入ります。あまりに多くの方から『猫がさまよっている』『保護してもらいたい』と通報を受けるので、『ここにいた猫は保護しました』という張り紙をしたりします。猫好きな方、心配してくれる方が大勢いるということを感じ、ほっこりしますね。もちろん、街中だから遺棄して良いということではありませんが」
個性的な顔のせい? かわいいのに家族ができないかっちゃん、「初心者向けというよりはプロ向け」
ブログでは、「大きな体に大きな愛で、みんなに癒しと笑顔をくれるかっちゃんです。なぜこんなにかわいくて、愛らしい甘えん坊のかっちゃんに家族ができないのか…」と綴られている。
たしかにかっちゃんは、目も口も小さくて少し個性的な顔をしている。だが、かっちゃんにしかないかわいらしさがある。前述のとおり、以前『ねこけん』には同じようなしょぼくれ顔の猫「しょぼぼ」がいた。この猫もなかなか縁が繋がらなかったが、新たな家族に「あんまりかわいくない感じが逆にかわいい」と見染められ、愛にあふれた幸せな暮らしを送っている。
「かっちゃんは個性的で、すごくかわいい。初心者向けというよりは、プロ向けかもしれません。猫を何代も飼っているような方、その子にしかない唯一のかわいさがわかる人にウケる猫を、私たちは“プロ向け”と言っていて(笑)。しょぼぼも譲渡には時間がかかりましたが、すごくかわいい猫だった。今はご家族に愛され、LINEスタンプまで作ったと聞きました(笑)。かっちゃんにもきっと、個性を見染めてくれる人が現れると思っています」
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