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某有名「婆」に“魔改造”されたザクレロに驚異の2万いいね「“ガンプラは自由だ”にもほどがある」

 SNSを使って制作過程を公開し、完成前から大きな注目を集めていたW@KAさん(@CH8rf)のカスタムガンプラ。それもそのはず、同氏は、ジオン軍モビルアーマー(MA)ザクレロを、国民的アニメ映画の有名キャラクターに仕上げていた…。『マリー・ナツキ中尉専用MA「ユヴァーヴァ」』と名付けられた本作は、どういう経緯で誕生したのか? 特徴的な髪型、鼻はどうやって作ったのか? “大喜利”化したコメント欄への想いは? 本人に話を聞いた。

たまたま放送していた作品からひらめき「これならハマる」と確信

――制作中から話題となっていた『マリー・ナツキ中尉専用MA「ユヴァーヴァ」』ですが、7月頭に完成を報告すると、実に2万件以上の「いいね」が付きました。賞賛のコメントも実にたくさん寄せられましたが、この反応をどのように受け止めていますか?
W@KA正直、ふと思いついたアイデアがこんなにもウケるとは思いもよらず、本当に驚きました。たくさんのコメントやリツイートをしていただき大変感謝しております。あまりのコメントの多さに全て返信することはできませんでしたが、引用も含め全て読ませていただきました。好意的なコメントばかりでとてもうれしかったです。面白いコメントも大変多く“ガンプラは自由だ”のタグに反応した「自由にもほどがある(笑)」は言い得て妙でおかしかったです(笑)。

――「ふと思いついたアイデア」とおっしゃっていましたが、そもそもなぜ、衝撃的なデザインの本作を制作しようと思われたのですか?
W@KA実は当初、足付きのザクレロを作っていました。ところが、途中でアイデアが出てこなくなり半年以上放置していたんです。そんなある日、地上波で放送されていた『千と千尋の神隠し』をたまたま見る機会がありまして、そこに登場した湯婆婆の顔にピンときて。ザクレロといえば大きな口を開いた奇妙なデザインが特徴です。湯婆婆が「だーまーれー」と叫ぶシーンを見て、「これならハマる」と確信し、気が付いたらザクレロを手に取っていました(笑)。

――テレビを見ていて、その2つが結びつくW@KAさんの発想力に脱帽です。実際のところ、特徴的な髪型、鼻も見事に表現されています。これらはどうやって作られたのですか?
W@KA湯婆婆顔にする際、プラ板などで角を出してメカっぽくするか、そのまま肌っぽくするかで悩みました。でも、「肌っぽい方がキモいだろう」と思い後者を選びました。長い鼻が特徴的なので目の位置を考え、開いた口は維持したまま骨格をずらし、パテを盛って形成していきました。

――若干の悪意を感じますね(笑)。もともとのザクレロ感も残しつつ、顔のバランスを整えるのは難しかったのでは?
W@KAそうですね。顔と頭があまりにも大き過ぎてしまったため、スラスターを付ける箇所がなくなってしまいジャンクパーツで増設。既存パーツでは大きさが釣り合わなくなってしまったスラスターは新たに作り直しました。また、ザクレロっぽさも残すため目に網戸の網を貼り、複眼っぽい目を再現しました。

――細部までこだわりを感じます。
W@KAいかに湯婆婆っぽさを感じさせるかが重要だと思って、湯婆婆の指輪をイメージし、武装にキラキラデコシールを貼るなど、こだわりました。

コメント欄が大喜利状態「見た人各々が(物語を)勝手に解釈していただければ」

――ちなみに、このMAはいったいどのような目的で作られ、どんな戦果を残し、その後どうなったのでしょうか? 制作時にイメージされた背景の物語があればお教えください。
W@KAそこ聞かれるとは思いませんでした(笑)。マリー・ナツキ中尉というのは完全なネタですが、ザクレロを湯婆婆化しようと決めたとき、同時に考えたことでもありました。パイロットが声優さんの名前を冠していれば、なぜザクレロの顔が湯婆婆なのか、意味を与えられると思ったからです。階級に関しては「響きがいい」というだけです(笑)。
 実は、目的や戦果、その後について、完成してから後付けで強引に考えたりしましたが、ツイッターでコメントしてくださったたくさんの方々の中には、『ガンダム』と『千と千尋〜』の世界観を融合させて面白い妄想劇をコメントされていたりもしたので、見た人各々が勝手に解釈していただければありがたいです。私自身、パイロット名こそ決めていても、マリー中尉の容姿がどんな姿なのかまでは考えておりませんので(笑)。

――確かに、「『お客様とて許せぬ!』っつって攻撃してきそう」「これが実はプロトタイプで正式採用版が『ゼニーヴァ』っていうんだよね」「撃墜した敵の名前を奪っていきそう」など、 “大喜利”化したコメント欄で楽しんでいる人が多かったですね。さて、今後は『ユヴァーヴァ』以外の“仲間たち”を制作する構想はございますか?
W@KA確かに『ユヴァーヴァ』があれば、“ボウ”も作りたくなるし、“カマジイ”も増やしてみたい気持ちにはなりました。が、二匹目のドジョウを狙ってるみたいに思われかねないので今は考えていません。もし作るならゴッグを“ボウ”に改造する感じですかね。

――その構想も楽しみですね。本作のように “ガンプラは自由だ”を地で行く、まさにガンプラライフを謳歌しているW@KAさんですが、ガンプラを制作するうえで一番大切にしていることはどのようなことですか?
W@KA楽しみながら制作できればそれに越したことはないと思います。それと本作はジブリキャラの力あってこその反響だと思いました。幅広い層に支持されているジブリ作品の偉大さで放置されていたザクレロも日の目を見ることができ、ガンプラにもこういった可能性を見出すことができたと思っています。

――最後になりますが、W@KAさんにとって「ガンプラ」とは?
W@KAマジンガーZの兜十蔵博士の言葉を借りるなら、アイデアや熱意次第で「神にも悪魔にもできる」ですかね(笑)。今後もマイペースで作り続けていきたいと思います。

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