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コロナ禍の休校で絵を描くようになり…才能開花した小3女の子が描く“シマウマ”に360万再生「センスの塊」「凄い世界観」
娘が絵を描いている時に母は「口出ししない」 大人の想像を超えた8歳の創造力
娘が絵を描いているときは口出しをせず、静かに見守っています。でも流石に「シマウマなのにそんな色!?」とか、「いきなりそこ塗る?」など、心の中ではびっくりマークの連続です。
――「シマウマのRainyちゃん」は、どのようなきっかけで思いついた題材だったのでしょうか。
きっかけは本当になくて、一瞬の思いつきです。昨年描いたキリンのブルーベリーちゃんにお友達が欲しい、じゃあ何の動物にしようか?と考えた結果、シマウマでした。
下書きの輪郭だけは図鑑にある本物のシマウマを見ながら描いていましたが、ご覧の通りその後はかなりのオリジナリティーで、実際のシマウマからは遠く離れた作品となりました。
――どれくらいの時間をかけて描かれましたか。
通常より早かったと思います。2週間くらいでしょうか。放課後に時間があるときや、週末に気が向いたら描いています。描く時間も曜日も決まっていないので、作品によっては1日で仕上がったり、反対に何週間も触らずふと思いついたらまた描いたりしています。大きな作品だと40日間ほどかかります。
――娘さんが工夫した点やこだわった点があれば教えてください。
色にはいつもこだわっています。チューブから出した絵の具をそのまま使うことはなく、気に入るまで何度も何度も混ぜて色を作ります。でも事前に色を考えておくようなことはせず、その時その時で決めているようです。
8歳にしてアーティストとして活動、子供地球基金のアンバサダーに就任
2歳頃からお絵描きは好きでしたが、頻繁に描くようになったのは1年生の春からです。楽しみにしていた入学式もコロナ感染拡大の影響でなくなり、学校も長らく休校だったので、その頃に家で描き始めました。その様子を私がSNSにアップしたら共感の声がたくさん届き始めました。また同時に、子供地球基金のアンバサダーとしてチャリティー絵画も提供させていただくことになりました。
――お母様からや教室など、どこかで絵を習われているのでしょうか。
私は数学専攻のリケジョで、絵の才能はマイナスです(笑)。コロナ禍のステイホーム時に描き始めたこともあり、全ての作品は家で隙間時間に描いています。絵のお教室にも通ったことはなく、オリジナルで描いています。
アドバイスは一切しません。大人の私が、一般的な大人の感覚でアドバイスをしてしまったら、Rainyのような虹色に輝くシマウマの絵は生まれません。歪んだタッチも、現実からは遠く離れた動物たちも全てを作品の良さとして受け入れます。私がすることは、とにかくオーバーリアクションし、言葉や態度に出します。「えーー!!すごく素敵!!ママの100倍素敵に描けたね!!びっくりしたわ」と言いながら、椅子から落ちてみたりします(笑)。
――娘さんはどれくらいの頻度で絵を描かれていますか。
不規則です。学業優先、友達との遊びが優先です。読書に熱中している週は一度も筆を持たないですし、天気がよければ外遊び。毎日絵を描くこともあれば、2週間以上も筆を持たないこともあります。
本をたくさん読む子なので、本の中に登場する何かを描いていることが多いです。本の続きを描くこともありますし、夢に出てきた何か、ぬいぐるみの友達、その日に見た虫など。あまり深く考えずに選んでいると思います。
――娘さんにとって、絵を描くことはどのような時間になっていますか。
ゲラゲラと笑いながら、空想の世界にどっぷり浸って描いています。まるで読書をする時にページをめくるように、次々とイマジネーションを広げる作業がとても楽しそうです。家中の道具を使って描いていいことになっているので、その道具探しも絵を描く時間の楽しみなのかもしれません。歯ブラシ、綿棒、ナイフ、ブロッコリー、サランラップなど、本当になんでも使います!
102個のぬいぐるみを数えて話しかけるのが日課「かなりの変わり者です(笑)」
特別なことはしておらず、学校では普通に縄跳びやドッジボールをしたり、虫を捕まえたりしています。家では映画を観たり、本を読んだりすることが大好きです。
――娘さんの性格を教えてください。
かなりの変わり者です(笑)。102個のぬいぐるみを毎日数えては話しかけ、全てに名前をつけています。ぬいぐるみに埋もれて眠ることが幸せそうです。笑い上戸で明るく、お友達と外で遊ぶことも大好きです。
――娘さんとの印象に残っているエピソードや言葉があれば教えてください。
テレビの収録時にパッと本人が答えた言葉です。
「自分で楽しいなとか、いいなと思ったことをやればいい」
これからも他人の評価に流されず、自分の感性を信じて作品を作ってほしいです。
よく「絵本を描いてほしい」とのコメントがあるのですが、娘にはできません。なぜなら、毎日少しずつ成長していて、絵のタッチも変わり、好みや色使いも変わり、2度と同じ登場人物が描けないのです。親の私もそこに気づいて、日々アップデートしないと、娘の成長に置いていかれそうです。
感動したことは、娘の絵が起用された年末のチャリティーカレンダーが予想より遥かに多くの方々の手に届いたことです。小児病棟、乳児院、図書館、幼稚園や保育園、老人ホームにも飾られていると聞き、娘と2人で喜びました。また子供地球基金を通じて多額のチャリティーをすることができ、素晴らしい機会に感謝しております。
――娘さんの今の目標、将来の夢があれば教えてください。
将来はピザ屋さんになりたいそうです(笑)、歌いながら素敵なピザを提供するピザ屋さんで、見たこともない具材が乗っているらしいです。”Sing Along Pizza”という店名で、場所はまだ未定です!