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【上半期ドラマ満足度】『ミスなか』、『ナンバMG5』2作がトップ3入り、月9&新枠で見せたフジテレビの猛攻

 2022年の上半期に放送された主な連続ドラマを対象に、視聴者の満足度を調査した「オリコンドラマバリュー」の『上半期ドラマ満足度ランキング2022』。1位は、菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)が獲得した。3位には、間宮祥太朗主演『ナンバMG5』(フジテレビ系)がランクインしており、フジテレビの2作がトップ3入り。「月9」と新「水10」枠で、フジテレビが大きな成果を見せている。

「話題性」で存在感を増したフジテレビ、TBS&日テレはやや下降

 さまざまなジャンルの作品が激戦を繰り広げた上半期の満足度ランキングだが、菅田将暉主演の月9『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)が91.2Ptを獲得して1位にランクイン。2位の『マイファミリー』(TBS系)が獲得した85.9Ptを大きく引き離し、上半期唯一の90Pt台を獲得した。

 また3位には、84.5Ptを獲得した間宮祥太朗主演『ナンバMG5』(フジテレビ系)がランクインした。同作は、フジテレビが新たにスタートした水10ドラマの1作目。プライム帯の連続ドラマで初主演となる間宮を起用し、演出を『踊る大捜査線』シリーズでおなじみの本広克行氏が務めた、フジにとって重要な作品である。

 TBS系日曜劇場を抑えて首位に。さらに新枠が3位なったフジテレビが、存在感を増しているようだ。

『ミステリと言う勿れ』 発売元:フジテレビジョン/販売元:ポニーキャニオン/(C)田村由美/小学館 (C)フジテレビジョン

『ミステリと言う勿れ』 発売元:フジテレビジョン/販売元:ポニーキャニオン/(C)田村由美/小学館 (C)フジテレビジョン

 『ミステリと言う勿れ』は、人気漫画原作の実写化ということで放送前から大きな話題に。主人公を演じる菅田将暉への賛否の声も上がったが、1話目から100Pt満点中87Ptと、初回では高数値を獲得。その後も高評価を獲得し、7話目では自己最高の96Ptを獲得。その勢いは衰えることがなかった。

 謎解きミステリの物語だが、クセの強い主人公のキャラが繰り出す斬新な切り口での考え方や、既成概念に囚われない言葉が、多くの視聴者の心をつかんでいた。日々を過ごす中で感じるモヤモヤや、息苦しさ、理不尽な常識などについて、自分で考えて、意見を相手に伝える。そんな大切さも描かれており、幅広い層の視聴者から共感を集めていた。

『ナンバMG5』 発売元/フジテレビジョン、販売元/ポニーキャニオン(C)小沢としお(秋田書店)2005,(C)2022フジテレビジョン

『ナンバMG5』 発売元/フジテレビジョン、販売元/ポニーキャニオン(C)小沢としお(秋田書店)2005,(C)2022フジテレビジョン

 一方の『ナンバMG5』は、こちらも原作漫画を実写化したヤンキー学園物語。間宮のほか、神尾楓珠、森川葵、森本慎太郎(SixTONES)、満島真之介という話題性と実力を兼ね備えたキャストが揃った。放送前は、イケメン揃いの“顔福ドラマ”などと注目を集めていたが、放送を重ねるにつれて、ハマり役なキャスト陣の好演、コメディと人情のバランス、映像化によるストーリーのテンポのよさなどがうまく噛み合い、総合的に高評価へとつながった。満足度は初回62Ptだったのが、みるみる上昇して4話目で91Ptを獲得。最終回で98Ptと、「視聴量」がわずかに足らなかったものの、自己最高を記録した。視聴率は最終回6.2%(関東地区、ビデオリサーチ)と高くない作品ではあったものの、視聴者の熱量は高く、映画化や続編の声が多数寄せられていた。

 上半期ドラマの上位作を見ると、再放送まで話題を集めていた山下智久主演『正直不動産』(NHK総合)は4位に。2位『マイファミリー』や7位『真犯人フラグ』と、引き続き謎解きドラマは好調な様子だ。また、TOP10内にテレビ朝日作品が4作あり、うち3作はシリーズもの(5位『家政夫のミタゾノ』、8位『相棒20』、9位『科捜研の女21』)と、根強い人気がうかがえる。意外にもTBS作品が2作、日本テレビ作品が1作と少ない印象だった。

 7月期は、『家政婦のミタ』や『過保護のカホコ』を手がけた脚本家・遊川和彦氏の新作『家庭教師のトラコ』(日テレ系、水10時)や、初回視聴率11.2%(同)と好調なスタートを切っている『オールドルーキー』(TBS系、日9時)など話題作が豊富にそろう。7月期の満足度結果にも期待したい。
●「ドラマ満足度ランキング」とは
「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。

●集計期間/2022年1月11日〜6月30日(2022年1月4日〜2022年6月27日までに放送された主な作品が対象)
菅田将暉 (C)oricon ME inc.
間宮祥太朗 (C)ORICON NewS inc.
山下智久(C)ORICON NewS inc.

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