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コロナ禍での倒産、家なし貧困女子YouTuberの田舎一人暮らし、“やらせ”を疑われても…「心身を癒してくれた北海道に恩返ししたい」

りんの田舎暮らし

 コロナ禍の影響で貧困に陥り、家すらなくしてしまった女性・りんさん。22歳で起業した会社は倒産、失意の車上生活を送るが、その様子や移住先の北海道での田舎暮らしを発信するYouTubeチャンネルが好評だ。ときには、完成度の高さから「業者仕事では?」と疑われることもあるというが、彼女は批判に負けず、たった一人の配信を続ける。りんさんの苦難、そして未来について聞いた。

倒産後は家なし車上生活、「食べ物が喉を通らなくなりました」

 『りんの田舎暮らし』は、故郷を離れて北海道の古民家で一人、田舎暮らしをする女性・りんさんの日々を配信しているYouTubeチャンネル。大学卒業後、22歳で起業して美容サロンを始めた彼女。だが、コロナ禍の影響をもろに受けて、会社は倒産。お金も家もすべてを失い、貧困生活に陥ってしまう。車上生活ののち、一からすべてをやり直すため、遠い田舎の北海道鶴居村への移住を決意する。そこでの暮らしをYouTubeで配信し始めたところ、人気に火がつき、今や26万人を超える登録者数を誇るまでになった。

――コロナ禍の影響で、せっかく企業した会社が倒産してしまったと。大学を卒業して間もないのに、大変な目に遭われましたね。

 「早く自立して一人で生きていきたくて、女性の役に立つ仕事もしたかったので美容のお店を開こうと決めたんです。そのために、全時間を使ってきました。理想のお店になるよう、できるすべてのことをしたつもりで、この先は自分が思い描いた通りの未来になるのだと信じきっていました。なので、お店を潰すと決めたときは、一言では言い表せない気持ちでした」

――しばらくは家もない貧困生活。車上で暮らしていたそうですが、なにか心身への影響は?

 「食べ物が喉を通らなくなりました。食にお金をかけなくて済むのは良かったのですが、もともとは食べることが好きだったので、それは大きな変化でした。家はサロンと兼用だったので、お店を手放してからは車で生活。特にすることもないから、後ろで両膝を抱えてじっとしていると、嫌なことばかり考えてしまうんです」

――それは壮絶な体験ですね。

 「何も考えないように眠ろうとするのですが、何もしていないから眠たくならない。今起こっていることはまやかしで、目を開けたらお店のあたたかいオレンジの灯りが見えるんじゃないかとパッと目を開けてみると真っ暗で、大きなため息を吐いてまた目を閉じる…。そんなことの繰り返しでした。でも北海道に来て、真っ暗だった世界に少しずつ色が戻ってきています」

夢破れ北海道で動画配信、「業者、事務所の企画では?」の声に「一人でやってきたことを証明したい」

――そんな大変な生活のなか、『りんの田舎暮らし』をスタートさせたのは?

 「北海道への移住をサポートしてくださった方がYouTuberだったため、YouTubeに興味を持ちました。もともと趣味でショートムービーを作っていたので、夢がなくなった今、新しいことをやってみてもいいかなと思いスタートさせました」

――今や登録者数も26万人超え。ここまで人気になると思っていましたか?

 「まったく想像していませんでした。自分のやりたかったことができなくなり、何でこんなことしているのだろうと思うことがしばしばあります。そんなときに、『りんさんの動画を見て明日から頑張ろうと思いました』『仕事の疲れが吹っ飛び癒されました』といったコメントをいただき、思い描いていた形ではないけれど誰かの役に立っているのかもと感じ救われました」

――とても美しい映像ですが、撮影は一人で行っているとのこと。どんな工夫をしていますか?

 「行き当たりばったりです。メインで撮るものだけ決めて、細かいところはまったく考えずに撮影を始めるので、編集のときに苦労します。基本はカメラ1台で撮影しているので、画角を変えて何度も同じ動作を繰り返すのですが、途中で右手と左手が入れ替わっていたり、髪の毛を結び直して髪型が変わってしまっていたりします」

――応援の声が多いなか、有名になるにつれて「業者、事務所の企画ではないか?」と言われることもあったそうですね。そういった反応についてはどう考えていますか?

 「投稿時間や頻度、クオリティなど、いろいろと問題がありすぎて、業者さんや事務所さんの仕事だなんて滅相もないです。このような声が増えてきてからは、事務所に入ってこれまで一人でやってきたことを証明したいと思うようになりました。年明けにUUUM所属になったと発表させていただいたので、これで今まで本当に一人でやってきたとわかってもらえたのではないでしょうか」

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