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2年ぶりの『コミケ99』ついに開催、感染対策に来場者も協力し「徹夜組」「始発ダッシュ」問題が解消
『コミックマーケット』が開催されるのは、2019年12月の『C97』以来2年ぶり。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、2020年夏のコミケ『C98』は史上初の中止に。2020年12月・2021年5月に予定していた『C99』も、コロナ禍が収束しないことから今回まで延期されていた。
2年前の『C97』には4日間で75万人が訪れるなど、年々来場者を増やしていたコミケ。今回は東・西・南展示場の全16ホールを使用するこれまでにない大規模開催となったものの、「その広さの多くを感染症対策という新たな課題に使うことになります」(公式サイトより)としている。
感染症対策として、入場受付時間を指定したチケット制(事前販売)とし、混雑回避を図った。当日チケットは販売せず、1日当たりの来場者数を約5万5千人と設定。入場の際は、検温および新型コロナワクチンの接種証明(予防接種済証、ワクチン接種証明書および接種記録書)、あるいはPCR検査結果証明の確認を行う。また、マスクの常時着用、こまめな手洗い・手指消毒、3密回避などを推奨している。
コミケといえば、毎回「徹夜組」、「始発ダッシュ」などの迷惑行為が問題視されていたが、チケット制になった影響もあってか、今回はほとんど見られなかったよう。また、入場を待つ「待機列」も、スタッフの誘導によって例年よりさらに整然としたものに。マスクをして並んだ来場者たちも、積極的に協力しているようだった。入場時には、検温・ワクチン証明書の確認など、これまでにない手続きが必要となったが、大きな混乱は生まれていないようだ。
開場後に来場者に話を聞くと、「2年ぶりの開催は感慨深い。まず開催できたことがうれしい」と喜びをにじませる。「人数が制限されているためか、いつも見ていた風景とはまったく違い、例年よりも早いペースのように思う。自分も狙っていたものはすでに手に入れた。来たくてもこれなかった人がたくさんいるので、それを忘れないようにしたい」と語った。
公式サイトで、「コミケットの復活と継続に向けて、ここからの第一歩」が安心・安全に開催されることが大事だと語っているコミックマーケット準備会。この2日間、来場者それぞれが気を抜くことなく、無事に開催されることを願いたい。
『コミックマーケット99』(C99)は、12月30日(木)〜31日(金)の2日間、東京ビッグサイトにて開催。