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「畑にまだ1万本、毎日売れ残りを見るのが辛い」就農3年目の大根農家、「#企業努力」がSNSで反響 

 農家が「#企業努力」のハッシュタグとともにTwitterに投稿した、売り場に並ぶ大根の写真に「かわいい」「見かけたら、即買いする!」と反響が寄せられた。話題となった大根には、個包装の透明ビニール袋の上から1本1本に顔のイラストが描かれている。それぞれ少しずつ異なる表情も見ていてほっこりとする。「遊んでないです…1本でも多く売れてほしくて(涙)」と写真にコメントを添える投稿主は、就農3年目のたまこさん(@syunagri_m)。試みの背景にある想いや、農家が抱える課題や今後の挑戦について話を聞いた。

「毎日お店から戻ってくるのを見るのがつらい」売れ残るミニ大根、イラストに込めた切実な思い

一本ずつ顔の表情が異なる様子も可愛いミニ大根(写真提供:しゅん・あぐり)

一本ずつ顔の表情が異なる様子も可愛いミニ大根(写真提供:しゅん・あぐり)

 たまこさんは就農3年目の女性。株式会社しゅん・あぐりに所属し、野菜など農産物を生産・販売のほか、農家育成プロジェクトも運営しているとのこと。話題となった大根は、ミニ大根の「ころっ娘」という品種で、千葉県野田市にある自社農場で栽培されたものだ。この日は約50本の大根に顔のイラストを描いたという。

――顔のイラストが描かれた大根に、Twitterで18.4万いいねの注目が集まりました。

たまこさん11月末からミニ大根の収穫が始まり、スーパーでも販売していました。ですが、毎日のように売れ残り、戻ってきていました。実はこの投稿をする前にも一度、顔を描いて販売したところ、それが売れたので願いを込めてもう一度描いてみました。

――投稿に添えられた「1本でも多く売れてほしくて(涙)」というコメントや、「#企業努力」のハッシュタグからも切実な思いが伝わってきました。

たまこさん本当に心から売れてほしい、ただその一心でした(笑)。(出荷した大根が)毎日お店から戻ってくるのを見るのもつらかったですし、畑にはまだ1万本ほどの大根が日に日に大きくなってきていたので…1本でも多く売れてほしいと思っていました。

――今回は2度目の試みだったとのこと。反響はいかがでしたか?

たまこさん正直なところネットの大きな反響とは違い、まだ売れ残る事も多々あります(笑)。でも何もしないよりは「多少は販売数も増えたかな?」という感じです。

――ミニ大根の魅力を教えてください。

たまこさん今回のミニ大根に関していえば、一番の売りは使い勝手の良さです! 普通の大根は丸々使いきるのは少人数の世帯では大変だと思いますが、ミニ大根1本なら1回のお料理で使い切る事ができます。カットされた大根は日持ちもしませんが、ミニ大根なら新鮮なうちに食べられますよ!

価格保証なく、原価を取れないことも…農業は“難しい商売” それでも「毎日が変化に富んで面白い」

畑の様子 (写真提供:株式会社しゅんあぐり)

畑の様子 (写真提供:しゅん・あぐり)

――たまこさんは就農3年目になるそうですね。農業に携わろうと思うきっかけは何だったのでしょうか?

たまこさん初めは「野菜の収穫の仕事って面白そうかな」と軽い気持ちで就農しました。全くの未経験からのスタートでしたが毎日が変化に富んでいて面白く、勉強になることが多いです。

――農作物を“販売する”ことに関して、就農前と大きくイメージが異なると感じた点はありますか?

たまこさん就農前の私の勝手な農家さんのイメージは大きい家に住んでいて、のんびり暮らしてお金持ちそんなイメージでした(笑)。でも実際は大変“薄利多売”な商売で…栽培だけでは終わらず収穫、袋入れ、販売先への配送…全てに手間や人手がかかり、なおかつ店舗や市場で販売するためには手数料、配送料も掛かります。

――どんな工程があって、どれだけ労力や費用が掛かるかは、実際に携わってみないと分からないことも多そうです。

たまこさんさらに“うまく作れて当たり前”で、豊作の場合は値下げしなければ売れません。市場に出しても最低限の価格保証もない、原価もとれないことが多く安定して収入を得るのがとても難しい商売だと感じています。

「農家出身ではない目線から伝えたい」農業を身近にするための挑戦

  • 農業体験の様子(写真提供:しゅんあぐり)

    農業体験の様子(写真提供:しゅん・あぐり)

――所属する株式会社しゅん・あぐりは、生産・販売以外にも農業に関するさまざまな活動されているそうですね。

たまこさん年間を通して季節に応じたさまざまな野菜を栽培しています。あわせて新規、未経験で就農を考えている方向けにインターンの受け入れを随時行っています。今年からは、もっと身近に農業を感じてもらいたいという思いから一般の方向けに収穫体験などの企画・運営も始めました。

――そのほかにも、今後挑戦したいことはありますか?

たまこさん私自身、就農前は農業の仕事のイメージが全く湧きませんでした。なので、農業の「大変さ」と「面白さ」、その両面を農家出身ではない目線からお伝えし、農業をもっと身近に感じてほしいなと思っています。

 そのためにも、子ども向けの農業体験をもっと本格的にできたらと思っています。習い事のように毎月畑に来てもらい、春夏秋冬季節に応じた農作業を体験してほしいです。種まきから始まり、お世話・収穫・販売まで、全部子どもたちの手でできたらと考えています。一度だけの収穫体験では味わえない喜びや面白さを、一緒に体験できたらといいなと思っています。

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