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「一人で過ごす時間を大切にしたい」 同棲中だけど“寝室”を別々にするカップルの本音

「2LDK2人暮らし 寝室は別々って正直どう?」(画像:@_kuzuyu_)

「2LDK2人暮らし 寝室は別々って正直どう?」(画像:@_kuzuyu_)

 同棲をしているカップルといえば、一緒のベッドで仲良く寝ていたり、各自の部屋を作っていなかったりするパターンが多い。だが、同棲をしながら寝室を別々にするのはおかしなことなのだろうか? そんな疑問に答えるかのように、パートナーと寝室を分けることのメリットを描いた漫画がInstagramに投稿された。作者のくずゆさん(@_kuzuyu_)は『2LDK2人暮らし 寝室は別々って正直どう?』という漫画の中で、彼氏との同棲生活で寝室を別々にして良かったポイントをいくつか挙げていて、読者からは共感の声が寄せられている。なぜこの漫画を描こうと思ったのか、具体的にはどんなメリットがあるのか、くずゆさんに寝室を別にしている同棲カップルの暮らしについて聞いた。

一人きりで落ち着ける空間がある “寝室”を別々にすることで得られた大きなメリット

――寝室についてはさまざまな考え方があると思いますが、くずゆさんカップルはどのように話し合って別々の寝室にしたのでしょうか?

【くずゆ】私達は「一人で過ごす時間を大切にしたい」という価値観が一致していたため、揉めることもなくすんなりと寝室を別にしようという話になりました。お互いに一人暮らし歴もある程度(パートナーは6年、私は9年)あったので、一人で好きなことができる快適さを失うことの方が、別々に寝る寂しさよりも恐ろしかったんだと思います(笑)。

――寝室を分けることで心配だったのはどういった点ですか?

【くずゆ】自室に一人でいる時間が極端に多くならないかが心配でした。同棲している“カップル”ではなく、ルームシェアをしている“同居人”という感覚になったら寂しいというのは、2人とも心配していた点だったと思います。(喧嘩したときに自室に引きこもって話し合いをしなくなったり、スキンシップをしなくなったり…など)。

――逆に、寝室が分かれていることで良かったと感じる点は?

【くずゆ】1つ目はやりたいことに集中できること。パートナーも私も在宅で仕事をしていますし、彼は配信ライブを見たり、私は絵を描いたりなど、休日も一人でやりたいことがそれぞれあります。そういうときに気を遣わずに集中できるのは助かっていますね。2つ目は部屋を自分好みにコーディネートできること。彼と私はインテリアの好みが結構違うので、妥協点を探すとすごく無難なものになってしまいます。お互いにリラックスタイムは自分の好きなコーディネートに囲まれたいという思いがあったので、それができているのはメリットです。

――メンタル面でのメリットはいかがですか?

【くずゆ】一人きりの空間は落ち着くというのが一番大きいです。好きなことができるし、どんな格好でどんな体勢でいても、人の目を気にせずに過ごせるのは、一人暮らし時代と一緒でとても気が楽です。私はよくベッドの上でクッキーを食べています(笑)。また、揉め事は基本的に話し合って解決しようとするのですが、ある程度話してもなかなか納得し合えないときに、一度一人になると冷静に考え直せるので、そういった意味でも一人で落ち着ける空間があるのはありがたいです。

――それは重要なポイントかもしれませんね。

【くずゆ】あと、どちらかが風邪のときに、寝室が別だと移すリスクが減ります。お互いに新型コロナウイルスに感染したことはありませんが、もしそうなったとしても、部屋が分かれていることで家庭内感染を起こす確率をぐっと下げられるのは助かるなと思っています。

我慢せずに言いたいことを伝える 良好なパートナーシップを築く上で大切なポイント

――くずゆさんにとって、パートナーとの理想の関係とはどのようなものでしょうか?

【くずゆ】我慢しない関係…というと語弊があるかもしれませんが、自分と相手を両方尊重することができ、その一方でパートナーへの不満も溜めずに伝えられる関係がベストかなと思います。「尊重」でいうと、パートナーが夢中になっていることを応援したり、パートナーが弱っているときに寄り添ったりすることは大切にしています。

――不満を溜めすぎるといつか爆発してしまいますもんね。

【くずゆ】相手を信頼して言いたいことを冷静に伝えることと、伝えられた方は(反論があっても)まずは相手の気持ちを受け止めることを、お互い意識して行うようにしています。(まだまだ感情的になってできないときもありますが…そういうときは自室でクールダウン!)

――漫画には、喧嘩が起きても一旦お互いの言い分を受け入れて話し合いで解決すると描かれていました。具体的には、今までにどのような喧嘩がありましたか?

【くずゆ】「名もなき家事」のことで最近言い争いになりました。例えば、洗い終わった食器を棚に戻すとか、ゴミを出した後のゴミ箱に袋をセットするとか…そういったことをパートナーはほとんどやらず、同棲して半年以上経ってもいつも私がやっていました。その度に「ここまでやってほしい」と伝えていたのですがなかなか覚えてもらえず、私はパートナーの何倍もの量の家事をしていると感じるようになっていました。

――ものすごくわかります。

【くずゆ】ある日、家事量の不平等について、「ちゃんと伝えないとイライラが溜まってまずい」と思い、一度パートナーに不満を伝えることにしました。「名もなき家事をいつも私がやっていて、それが不満だから、あなたが習慣化できる方法を一緒に考えたい」と私が言うと、パートナーはちょっと不満そうではありましたが、「そうだね、俺はできてないことが多いよね」と受け止めてくれました。

――そこからどう解決していったのですか?

【くずゆ】パートナーは料理が好きで進んでやってくれますが、「料理」をほぼ毎日していることで、家事を「結構やっている」と思っていることがわかりました。洗濯や掃除は私が担当しているので、自分は料理、相手(私)は洗濯・掃除で平等だと思っていたようです。それを聞いて私は「料理だけじゃん!いつもコンロも調理台も汚いままで、調味料も出しっぱなしで、それを全部私が片付けてるんですけど…」と言いかけましたが、一旦受け止めました。その後、「名もなき家事」を付箋に書き出して可視化し、私とパートナーがやっているものを分けたところ、私の方に彼の数倍の付箋がついたので、「これじゃ不平等だね」と彼も納得してくれました。

――可視化するのはいい方法ですね。

【くずゆ】最終的にはその付箋の中から彼ができそうなものを半分くらい選び、今はやってくれていますし、残りの半分も段階的にできるようにしていこうと話しています。口頭で伝えるだけでは忘れてしまうことが多く、「言っても言ってもダメなのか…」と諦めかけていた瞬間もありましたが、相手に言いたいことを伝えることと一緒に解決方法を考えることは重要だなと改めて感じた出来事でした。

「“これからも一緒にいる”ことを前提とすると、考え方もポジティブになる」

――パートナーシップを良好な状態に保つために、お互いに必要なのはどのようなことだと感じますか?

【くずゆ】「別れることを前提としないこと」だと思います。私は親との関係があまり良くなく、小さい頃から親にも感情を見せないようにしていました。その癖が抜けず、未だに自分の気持ちをストレートに表現することが苦手です。そのせいでパートナーには何度も嫌な思いをさせてしまいましたが、それでも一緒にいたいと言ってくれているので、私も「別れればいい」とか「所詮理解し合えない」などとは思わなくなりました。

――それはとても大切なことですよね。

【くずゆ】「これからも一緒にいる」ことを前提とすると考え方もポジティブになるので、問題が起こったときにどうやったらお互いのことを尊重し納得できる結論に至れるかを考えられるようになりました。2人は一つのチームという感覚で、「パートナーと一緒に過ごすことで感じられる幸せ」を2人ともがゴールとしていれば、さまざまな問題も一緒に乗り越えられるのではないかなと思います。
PROFILE/くずゆ
Instagramで「同い年犬系彼氏との同棲ゆるエッセイ」を配信中
ココナラでは似顔絵イラストも受付中

Instagram:https://www.instagram.com/_kuzuyu_/(外部サイト)
ウェブサイト:https://lit.link/kuzuyu(外部サイト) 
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