• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • ライフ
  • 錦織圭に小松菜奈、松嶋菜々子も出演 「Uber Eats」バズりCMから見る全国展開への軌跡
ORICON NEWS

錦織圭に小松菜奈、松嶋菜々子も出演 「Uber Eats」バズりCMから見る全国展開への軌跡

今後も安泰? 実はコロナ以前から徐々に身近になってきていたフードデリバリー

 新しいサービスや概念には課題がつきものだ。しかし双極性障害を患い仕事を失った男性が「Uber Eatsの配達パートナーをやることによって生活保護を抜け出すことができた」とSNSで発信し、ネットニュースやラジオで大きな話題を呼んだように、新しい働き方は基盤を持たない人のセーフティネットにもなっている。

  サービスを受ける側も「スマホのアプリで手軽に注文し、定番チェーン店や地元のレストランのできたての料理を自宅やオフィスに届けてくれる」という便利さを享受していることは事実。さらなる改善が重ねられることで利用者の誰にとってもより利益のあるサービスに育っていくことに期待したい。

 ではコロナ禍が終息し、人々が自由に外食をするようになったら、フードデリバリー業界はシュリンクしていくのだろうか? 最後にアフターコロナの展望について聞いた。

「フードデリバリーを専門とする企業が広がったのはここ数年ですが、日本人は従来から“出前”という形で食事の宅配サービスに親しんできました。また日本のレストランは世界的にも高水準で、多様化する食のニーズにフードデリバリーサービスは合致したのではないでしょうか。登録店舗数は各地域ともにサービス開始から増えており、今後もテイクアウト、デリバリーの需要は広がっていくだろうと考えています」

 実際、出前の文化は江戸時代からあると言われ、客人へのおもてなしや、年中行事、祝い事の場で頼む風習があった。しかし、宅配ピザの誕生により、徐々にフードデリバリーが“特別な食事”であるという文化が形骸化。さらにコロナ禍を通して、おうち時間やおうちご飯を充実させる価値観も生まれ、フードデリバリーサービスは日常に完全に溶け込んだ。一度浸透した便利な日常から離れることは大変なこと。「ニューノーマル」となったフードデリバリーサービスがコロナ禍の終息と共に終わりを迎えることはなさそうだ。

(文・児玉澄子)

あなたにおすすめの記事

 を検索