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“肝硬変”を明かしたブル中野、「破天荒なことをするのがカッコイイ」現役引退後に体を壊すレスラーたちへの思い

  • 元悪役レスラー、ブル中野が肝硬変で闘病(写真:本人提供)

    元悪役レスラー、ブル中野が肝硬変で闘病(写真:本人提供)

 かつて最強(凶)のレスラーとして、女子プロレス界に君臨していたブル中野。そんな彼女が先日、アルコール性肝硬変で入院していたことを公表した。現在は53歳。引退後の過酷なダイエットと胃の手術を経て、“美魔女”と呼ばれることもあった彼女だが、実はその体はじわじわと蝕まれていた。現役時代からの過度な飲酒が与えた影響、そして病を克服したからこそ、伝えたいこととは?

腹水で膨張、仕事中に“おしめ”をする日々… それでも病院に行かなかった理由

 もともと酒が大好きな上に、以前は自分でバーも経営していたブル中野。レスラー現役時代は750mlの焼酎を1日で3本空けるなど、無理な飲み方が当たり前。引退後も毎日の深酒がたたり、ついに体を壊してしまったという。YouTubeチャンネル『ぶるちゃんねる』では、髪の毛が抜けたり皮膚がカサカサになったり、最終的には腹水でお腹が大きく膨らみ出したことを告白。見かねた夫に病院に連れて行かれ、2020年7月に肝硬変で入院していたことを公表した。

――肝硬変により、2020年の夏頃に入院することになったそうですが、その経緯を教えてください。

ブル中野 入院して治療をしないといけないということは、実はかなり前から言われていたんです。ただ、仕事があってなかなか長期入院ができない状況だったので、そのまま病院に通うこと自体をやめてしまっていました。でも最終的には、咳をしただけで排泄物が出てしまうようになり、仕事中におしめをしていたこともあったんです。

――それはかなり大変な状況ですよね。

ブル中野 旦那は毎日「病院に行こう」と言ってきて予約もしてくれたんですが、私が「行きたくない」と言って、騙し騙しの状態になっちゃっていて…。腹水で膨れたお腹を隠しながら生活してたんですが、ついに旦那に見つかってしまったんです。そこで一緒に病院に行って、そのまま入院することになりました。

――なぜこのタイミングで、病気を公表しようと思ったのでしょうか?

ブル中野 毎週やらせていただいていたプロレスの興行の解説2つとMC、3つのテレビ番組がコロナによって一旦すべて休止になったんですよ。そこで入院に踏み切ったのですが、退院した後もまだ番組は休止中で。ただ、ほかにお酒を飲む仕事などがあったので、もうお酒は飲めないということはきちんと公表しておこうと思ったのが大きいです。YouTubeで「酒豪レスラーを発表する」という企画もちょうどあったので、このタイミングかなって。

飲まなければいけなかった現役時代、「このままいったら依存症に…」

――ずっと飲んでいたお酒をやめて、現在はどういった心境ですか?

ブル中野 今までは、お酒を飲まない生活を想像できなかったです。ただ、入院をして2ヵ月くらい飲まない日々が続いたので、退院した後も飲みたいという気持ちはなくなっていました。お酒をやめたことで体は健康になっていくし、規則正しい生活ができるようになって。朝から晩まで時間を有意義に使えるし、とにかくいいことが増えましたね。

――これまではかなりお酒を飲んでいたようですが、アルコール依存症になるようなことはなかったですか?

ブル中野 「このままいったら依存症になるだろうな」とは、自分でも思っていました。お酒を飲まない日がなかったですし、やめる気もなかったので、肝硬変にならなかったらまだ飲んでいたとも思います。健康状態が悪くなったからやめましたけど、お酒自体は大好きなので…(笑)。もしアルコール依存症になっていたとしても、自分ではわからなかったかもしれないですね。

――現役時代から、相当飲んでいたんですよね?

ブル中野 もちろん入門当時は未成年なので飲めませんでしたが、生活していく中で無理やり飲まなければいけないときがあったり、しごきで飲まされたりもしたので、そこで鍛えられて強くなりましたね。

――やはり、飲まなくてはいけないことが多い?

ブル中野 今はまったくなくなりましたが、昔はやっぱり多かったですね。今でも飲む人は自分で好きで飲んでいるとは思いますけど、強制とか無理やりみたいなことはなくなりました。

糖尿病で足を切断、失明… 「破天荒なことをするのがカッコイイ」風潮の影響

――プロレスラーの方が、現役を引退してから体を壊してしまう…というニュースをよく目にする気がするのですが。

ブル中野 昔の人はめちゃくちゃお酒を飲んでいたし、食べ放題飲み放題のような生活を毎日していたので…。糖尿病になって足を切断したり、目が見えなくなったりした人もいたし、肝臓などの内臓系を壊す人も多かったですね。「破天荒なことをするのがカッコイイ」とか、「普通の人がしないことをするのがレスラーだ」みたいな考えが、私たちの時代にはまだありました。

――周りからそういったことを求められる部分もあったでしょうしね。

ブル中野 「我慢をするのが美学」「体の調子が悪くても気の持ちようでなんとかなる」みたいな考え方をする人が、昔は多かったです。でも、もうそんなことを言っている時代ではないですし、これから先の人生のほうが長いので、不調ならしっかりと治療をするべきだなって思います。

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