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“カツオの頭”がかき氷に? 静岡の陶芸センターの“裏メニュー”が話題「きっかけは小学生の作品」

 “カツオの頭”を模した衝撃的なかき氷がSNSで話題になっている。このかき氷は、藤枝市陶芸センターで販売されている『植木鉢かき氷』の裏メニューとのこと。同センターでは5年前から植木鉢を容器にしたかき氷『植木鉢かき氷』を7月、8月限定で販売している。『かつおのあたま』は、その“裏メニュー”として存在する『スタッフのおまかせ』によって作られたという。同センター広報担当でこのかき氷の制作者である丹羽さんに制作のきっかけや反響について話を聞いた。

■ “裏メニュー”は成形が難しいも年々スキルアップ「だいぶキレイなカツオを“出荷”できるように」

――『かつおのあたま』がSNSを中心に話題となっています。

丹羽さん『かつおのあたま』は、3年ほど前から『植木鉢かき氷』の裏メニュー『スタッフのおまかせ』として提供しています。それが今年の夏、SNSで取り上げてもらい、人気メニューとなりました。今では、SNSで知ってくれたお客様から『かつおのあたま』の注文も多いのですが、やはり実物を目にするとインパクトが数倍のようで皆さん驚かれています。

――なぜ、かき氷でカツオの頭を作ろうと…?

丹羽さん数年前に当時小学3年生の男の子が当センターの体験で、“カツオの頭”の置物を制作していました。それを覚えていたスタッフの一人が「カツオの頭のかき氷を作ったらおもしろいのでは」と言ったことがきっかけです。

――どなたが作られているのでしょうか。

丹羽さん通常は、その時いるスタッフがみんなで作っています。ただ、『かつおのあたま』については成形が難しいこともあり、基本的には私がいる時しかご提供できないです。年々私の腕も上がってきて、だいぶきれいなカツオを“出荷”できるようになりました。ただ、その日の氷の状態によってはかつおというよりも、ウツボや『ゴジラ』の第一形態のようだったり…上手く作れない時もあるのですが、みなさん笑ってくれます。

――これまで作られた中“裏メニュー”で、一番印象に残っているものは?

丹羽さん正確に数えてはいないのですが、これまで恐らく20個ほどメニューを作ってきました。その中で一番印象に残っているのは、やはり『かつおのあたま』でしょうか。中々これほどインパクトあるものを作り出せないですからね。他には静岡県にちなんで『富士山』や、夏なので『スイカ』なども作っています。

かき氷目的で訪問者も増加、メニューは毎年スタッフで「かき氷会議」開いて検討

――陶芸センターで、『植木鉢かき氷』を始めたきっかけを教えてください。

丹羽さん夏の暑い中でも訪問してくださるお客様に喜んでもらおうと思い、5年前に始めました。陶芸センターならではのものにしたく、スタッフから「容器を植木鉢にしたらどうか」と案をもらって試したところ、予想以上に見た目もかわいかったので、『植木鉢かき氷』として始めました。5年の間にSNSを中心に広がり、今では、かき氷を目当てで訪問してもらえるようになっています。

――センターの訪問者にも影響はありましたか。

丹羽さん確実に良い影響が出ていると思います。「面白いし、おいしい」とリピーターの方もいらっしゃいます。また、かき氷で当センターを知ってくださった方が陶芸にも興味もって体験してくださったりすることも。もちろんかき氷だけの利用も可能なので、気軽に訪問していただけます。

――メニューはどなたが考えていますか。

丹羽さん3つのベースメニューのうち、『牧場(まきば)』と『大地』の2つは毎年提供しています。残り1メニューは、スタッフ一同で毎年“かき氷会議”を開き、案を持ち寄って決めています。ボツ案も、裏メニュー『スタッフのおまかせ』で提供されることもありますね。

地元の“伝統”味わう“こだわり”メニューも「父の抹茶を使ったらおいしいのでは」

――ベースメニュー『牧場』では抹茶をふんだんに使用。この抹茶、静岡県で唯一の“手もみ”永世名人・住田氏によるものと紹介されています。コストも高くなると思いますが、どのような想いから使用されていますか。

丹羽さん静岡県といえばお茶なので、おいしいお茶を味わってもらいたいという想いがあります。また、住田永世名人は私の実父でして、こだわりを持ってお茶に情熱を注いでいる姿を見ているので、父の抹茶を使ったらおいしいのではないかという想いもありました。深い味わいで、香りもよく一番人気なメニューです。

――かき氷は7月、8月の夏季限定ですが、今後そのほかにイベントなどは予定されていますか。

丹羽さん陶芸といっても器に限らないので、“ランタン”を制作するイベントなども予定しています。また昨年から実施していますが、コロナ禍でまん延防止等充填措置や緊急事態宣言が適用される中、現在、センターのご利用を県内在住者に限定しています。そうした中で、昨年からオンライン陶芸「coconel(ココネル)」を始めました。ご自宅に陶芸のキットが届き、当センターの講師がオンラインで教えながら制作ができるもので、現在も年齢問わず利用していただいており好評です。

――様々なイベントが開催されているんですね。

丹羽さん陶芸と聞くと構えてしまう方もいると思いますが、どなたでも自由になんでも作ってもらえる気軽に来てもらえるセンターです。陶器は一度焼くと、半永久的に手元に置いておけるので、ご家族おそろいで作っていかれる方もいらっしゃいます。ぜひ、気軽に陶芸を楽しんでもらえたらと思います。
藤枝市陶芸センター
■HP: https://www.f-tougei.com/(外部サイト)
※コロナ感染予防対策のため、まん延防止等充填措置中は県内在住者に利用を限定。

■Twitter:藤枝市陶芸センター(センターママの呟き)(@f_tougei)(外部サイト)

■オンライン陶芸ココネルHP:https://onlinetogei.thebase.in/(外部サイト)

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