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佐藤健『るろ剣』の先、目指すは“世界”「能動的に、自分から作っていく」

『The Beginning』で終幕に納得「美しく収まった」

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』場面写真(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』場面写真(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

 原作は『The Beginning』にあたる「追憶編」が描かれたのち、『人誅編』での縁との戦いで幕を閉じるが、映画の公開順は逆になっている。この“終わり方”に佐藤は「美しく収まったと思います。監督の手腕もあり、終幕が『The Beginning』であるのはうれしいです。終わるけど、始まる。これまで巴との過去を内包した上で剣心と向き合ってずっと演じてきました。この『The Beginning』という作品をお客さんに見てもらって、やっと始まるんだなと思いましたね」と第1作につながる、大事な締め方になったと語る。

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』場面写真(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』場面写真(C)和月伸宏/集英社(C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

 本来、昨年の7月3日と8月7日に2部作で公開を予定していた本作。新型コロナウイルスの影響で、今年に延期となったが、いまだ、答えのない状況が続いている。

 佐藤は「一番大事なのはみなさまの健康です」とファンのことを第一に思う。「ただ、1年ほど前からコロナの状況を見て思うのは、人はご飯を食べて寝ているだけでは生きていけないということ。希望がないと生きていけないのが人間という生き物だと思ったんです。この映画がみなさまの希望の光となり、みなさまの日々を少しでも豊かにすることができるのであれば、公開することに意味があると思う」と力説する。

 「当然、我々は人生をかけて作ったので劇場で見てほしい思いはあります。ただ、映画館に行く行かないはおまかせします。僕が言えるのは、すべての人の幸せを願っているということです」と持論を話した。

 これまでのインタビューやイベントでも『るろうに剣心』は「超えないといけない壁」と語っている佐藤。今後の役者人生について聞くと「ここまで人生をかけて挑める作品はなかなか出会えません。このシリーズが完結して、同じように人生をかけて挑める作品に出会いたいと思いますし、そういった仕事をしないと意味がないと思う」と、より自分に厳しい目を向けて仕事に臨む。

 「日本だけではなく、世界に発信できる、アプローチできる作品を作りたい! 出たい!という思いがあります。ただ、そういった思いだけを言いながら、話が来るのを待っていることに疑問を感じるんですね。もっと能動的に、自分から作っていかないと。動き出す必要があると思っています」とよりよい作品に出会うために、積極的に自分から仕事を作っていく。

 実際に動き始めているか聞くと「ご想像におまかせします(笑)」と答えた佐藤。『るろ剣』という壁を超えた先に、佐藤がどのような作品を作り出し、世界に羽ばたいてくれるのか。今後も目が離せない役者だ。

◆佐藤健(さとう・たける) 1989年3月21日生まれ 埼玉県出身
2007年、初主演となったテレビ朝日系特撮『仮面ライダー電王』で一躍脚光を浴びる。以降、TBS系ドラマ『ROOKIES』、『天皇の料理番』、フジテレビ系ドラマ『メイちゃんの執事』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、映画『るろうに剣心』シリーズ、舞台『ロミオ&ジュリエット』など様々な作品に出演。公開待機作に『護られなかった者たちへ』(10月1日公開)がある。

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