ORICON NEWS
“密”を避けることで“密”になる? コロナ禍で撮影現場に変化、共演者同士の電撃婚の可能性
“逃げ恥婚”を生んだ? コロナ禍の撮影現場の変化とは
ドラマや映画で恋人・夫婦を演じ、実際に結婚したカップルは過去にも多く存在する。三浦友和・山口百恵の結婚は昭和のビッグカップルとして有名であり、反町隆史・松嶋菜々子(ドラマ『GTO』)、市村正親・篠原涼子(舞台『ハムレット』)、堺雅人・菅野美穂(映画『大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]』)、山本耕史・堀北真希さん(ドラマ『わが家の歴史』、舞台『嵐が丘』)、向井理・国仲涼子(ドラマ『ハングリー!』)など、枚挙にいとまがない。
ドラマや映画、舞台ともなれば、長い期間を共にし、大変な撮影を一緒に乗り越えることで仲間意識もわきやすい。それが未婚の男女ともなると、そこから恋愛に発展することも自然なことだろう。近い距離で長い時間を過ごすことで、相手の素の部分も見え、距離が近づくことは一般でもよくあることだ。
ただ、こういった共演により生まれる愛の形も、コロナ禍の影響で今後、変化していく可能性があるという。
徹底した感染対策&外部の目がなくなることで、共演者同士の“親密度”は逆に上昇?
「演者、スタッフの手指の消毒はもちろん、マスク、フェイスガード、小道具やセットのアルコール消毒、スタジオ内にサーキュレーターが置かれ空気の循環などは当然ながら徹底。これまでは空き時間に演者が休む椅子も輪になって置かれたりしていたところを、横並びにし、対面を避けるように配置されていることも多いと聞いています。そして、取材側として感じるもっとも大きな変化は、こうした現場への取材がほぼ完全にシャットアウトされていることです」(衣輪氏/以下同)
取材が許されるのは、インタビューやグラビア撮影まで。だがそのグラビア撮影でも、2ショットの場合は密を避けてある程度、演者間の距離を置いたり、インタビューはリモートで行われることが増加。対面の取材であっても、マスクの上にフェイスガード、さらには取材者と演者の間にアクリル板が置かれており、もちろん一定の距離は保たれている。出演者がマスクをすることのできない撮影現場ともなれば、なおさら徹底ぶりに拍車がかかっていると言う。
「コロナ禍以前は、テレビ誌やアイドル誌などがクランクイン、見せ場のシーンなどに取材に入るのは当然の光景。私も以前は、数多くのドラマやバラエティの現場に毎日のように取材に入っていましたが、コロナ禍以降はゼロ。テレビ局の広報担当者によると、現場取材は基本的に断っている状態であるとのこと。撮影スタッフに話を聞いてみても、スタッフの数すら必要最低限に減らされているということでした」。
待ち時間での出演者同士の接触なども少なくなり、打ち上げなども控えられている現在。メディアの取材も制限されたこと、そのほかスタッフや業者の出入りなども多少制限された結果、出演者たちはより集中して演技に臨める状況だ。外野のノイズが入らない、とも言える。
外野のノイズが入らず、さらに役柄に集中できるということは、出演者たちは恋人・夫婦役などの役柄の関係が解けにくく、そのまま愛へと発展しやすくなると考えることもできる。また、オフショットを狙うメディアがなくなるなど外部の目が遮断されたことにより、空き時間でもより“素”の姿で接しやすくなる。“密”を避けたことで、共演者同士の親密度が上がる、と言えるだろう。
こう考えると、新垣と星野の交際のきっかけが、コロナ禍真っ最中の『逃げ恥』SPだったというのも、うなずける話である。