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新垣結衣、“逃げ恥”の次は卓球! 笑わせる芝居の秘訣は「省エネ」だった!?

 ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で大ブームを巻き起こした女優の新垣結衣が、映画『ミックス。』に出演。瑛太と卓球の男女ペアを組む本作は、新垣のコメディエンヌぶりが遺憾なく発揮され、笑いあり、スポ根あり、胸キュンありのエンタテインメント作に。普段はもの静かな印象のある新垣だが、彼女はいかにして人を笑わせる演技に臨んでいるのか。いつまでもキュートなガッキーの、30歳を前にした心境も聞いた!

コミカルなお芝居は『リーガルハイ』で鍛えられた

――今作では脚本家の古沢良太さんや石川淳一監督など、ヒットドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系)でご一緒された方々と再タッグを組まれています。改めて古沢さんの脚本の魅力を教えて頂けますか?
新垣結衣 会話のテンポ感が良くてストーリーに疾走感があるところや、良い案配の毒っけが台詞に盛り込まれているところが好きです。誰もが蓋をしてしまいそうな感情を表に引き出してくれる台詞も多いので、スカッとさせてくれるところも魅力ですよね。思っていてもつい発言を控えてしまうようなこともスパッと言わせてくれるので、台詞を言うのがすごく楽しくて。再び古沢さんや石川監督、成河広明プロデューサーとご一緒できて、嬉しかったです。

――ドラマ『リーガルハイ』や『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)に続き、今作でもコメディエンヌぶりを存分に発揮されています。コミカルな演技に対して意識していることは?
新垣結衣 昔から、コミカルなお芝居をやらせていただく機会がわりと多いんです。実は、テーマが重いものよりもコメディのほうが、楽しい気持ちで現場にいられるのがいいなというのが本音です(笑)。でもコミカルなお芝居って、体力も頭も使いますし、思い切り演じるという勇気も必要なんです。そういった意味では、『リーガルハイ』でとても鍛えられたと思っています。

監督の「よーい!」でスイッチが入るまではなるべく省エネ

――人を笑わせるお芝居は難しいと思いますが、今作の新垣さんもキュートでコミカルなお芝居されていてとても楽しく拝見しました。
新垣結衣 最初は、主役を演じることをプレッシャーに感じていました。でも、現場でスタッフさんが私のお芝居で笑ってくださったので、そこに喜びを感じるようになったんです。古沢さんや石川監督と二度目にご一緒するからこそ、期待以上のものを見せたいという気持ちで挑みました。

――普段はもの静かな印象の新垣さんですが、振り切ったお芝居をする時はどう切り替えていますか?
新垣結衣 監督の「よーい!」という声でスイッチが入るまでは、なるべく省エネするようにしていて…。カットがかかった途端に、再びスイッチオフにしてシューッと静かになるというか(笑)。なので、撮影中だけスイッチオンの状態です。

――オンとオフの切り替えは上手なほうですか?
新垣結衣 いつの間にか切り替えられるようになりました。以前は、例えば泣くシーンの時、気持ちを持っていこうとして、その日1日ナーバスになってしまっていたんです。泣いたシーンの後も、なかなか気持ちを切り替えられなかったりするし、もしかしたら知らないうちに役の感情が自分に影響してしまうことがあったんじゃないかと。それで、このままでは体も心ももたないと感じて、自然と上手く切り替えられるようになったんじゃないかなと思います。

ガッキーがガングロになった結果!?>>

支えてくれる人たちに照らしてもらっているからこそ輝けている

――作品の話に戻りますが、今作のようなロマンティックコメディ作品の魅力をどんなところに感じますか?
新垣結衣 恋愛の要素が入っていても、照れずに観られるところが魅力だと思います。今作では、多満子と瑛太さん演じる萩原がミックス(男女混合の卓球のペア)のパートナーでもあるので、とてもいいバランスで二人の関係性を作っていくところも素敵だな、と。お互いに少しぶっきらぼうな会話のやりとりも微笑ましいですし、一方で二人が初めて名前で呼び合うシーンなんかはキュンとさせてくれる。そういういろんな要素が楽しめるのが、ロマンティックコメディの良さなのではないかなと思います。

――多満子が失恋を経て、人生を再生する物語でもあります。多満子のキャラクターをどう思いましたか?
新垣結衣 不器用で、自分の感情に自分自身が振り回されているところが、とても可愛らしく思えました。ヒロインなのに泣きじゃくったり飲んだくれてみたり、嬉しい時は「よっしゃー!」と大きな声をあげたり(笑)。素直に感情を表現できる女性は、すごく素敵だなと思いますし、羨ましいなとも思いました。

――共感できる部分はありましたか?
新垣結衣 仲間やパートナーと共にひとつの目標を目指すということを経験したことで、なぜ母親が多満子に厳しく卓球を教えていたのか、その意味が最後にようやくわかるんです。そこはすごく共感できました。私は主役やヒロインなど作品の顔として起用していただくことも多いのですが、そこには支えてくれるたくさんの人たちがいる。その人たちに照らしてもらっているからこそ輝けていることに、あらためて気付くことができました。スタッフさんやキャスト、監督が一丸となって作った作品を大勢の方に見ていただくために、私自身がしっかりと引っ張っていかなければいけないなと、今作に出演したことでより気が引き締まりました。

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