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Juice=Juice稲場愛香「このダンスがすごい!」MV6選 ハロプロ・ダンスクイーンがポイント解説

この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
⇒この記事をオリジナルページで読む(4月21日掲載)

2020年2月放送のフジテレビ系音楽番組『Love music』の“ハロー!プロジェクト”全58人アンケート調査で「メンバーが選ぶ ダンスがうまいメンバーランキング」の1位に選ばれたJuice=Juice稲場愛香(いなば・まなか)さん。愛らしいルックス、小柄ながらもダイナミックかつ繊細なダンス、あざとかわいいキャラも魅力です。4歳からダンスを始め、ダンス歴は約20年というハロプロのダンスクイーンに、これまでの経歴や「ダンスがすごい!」と思うMVなどをじっくりと語っていただきました。

撮影:草刈雅之 取材・文:東海林その子

ハロプロを好きになったきっかけはスマイレージ「私はオタク?」

――まずはダンスを始めたきっかけから教えてください。
母の話によると、首がすわって間もない頃から宇多田ヒカルさんの『Automatic』に合わせてノリノリで動いていたらしいんです。2〜3歳頃からは音楽が流れると常に踊っていたそうで、母が「習ってみたい?」と聞いてくれて、4歳からダンスと歌を習い始めました。

――本格的にダンスを続けていこうと思われたのはいつ頃だったのでしょうか?
小さいときはとにかく楽しいという感情しかなかったんですけど、小学5年生で別のスクールに移ったときに、歌のレッスンは継続せず、ダンスだけを習うことにしたんです。新しいダンススクールでは上手な人がたくさんいたし、アイソレーション(首だけ、肩だけ、胸だけなど、体の一部分を単独で動かす技術)とか、できない動きがたくさんあって、「自分ってまだまだだったんだな」「この壁を乗り越えたいな」という気持ちが初めて芽生えたんです。

ただ楽しいだけじゃなくて、難しいとか、悔しい気持ちもあるからこそ、「もっと上手になりたい」と思って、そこから本当にダンスを好きになったのかなと思います。自分でもなんでなのかは分からないんですけど、ダンスを踊れば風邪を引いていても元気になれるし、とにかく好きっていう気持ちが大きかったんです。

――そんな稲場さんがハロプロに入ろうと思った経緯を教えてください。
中学1年生くらいまでそのダンススクールに通ったんですけど、最終的に特待生に合格してスクールの中で一番上のクラスにいけたので、やり尽くした感が出てしまって「新しい場所に行きたいな」と思いました。

ハロー!プロジェクトが好きだったので、中学1年生のときに「モーニング娘。9期オーディション」(2010年)を受けました。合格はできなかったけれど、「アイドルになりたい」という気持ちが大きくなったので、地元・北海道のアイドルグループに入りました。何年もダンスだけをやってきたからこそ、歌いながら踊るのが難しかったですし、自分だけが目立てばいいわけではないので、そろえるダンスや自分で振りを作る難しさもそこで学びました。

――ちなみに、ハロプロを好きになったきっかけは?

スマイレージ『夢見る15歳』MV

もともとハロー!プロジェクトは知っていたんですけど、中学に入ってアイドルの映像を見ることにハマって。その中でスマイレージ(現アンジュルム)さんの動画にたどり着いて、前田憂佳(2011年12月末で芸能界引退)さんのことがすごく好きになったんです。人生で初めて、「私はオタクなのかもしれない」と思って(笑)。前田さんが本当にかわいすぎて、母にもちょっと心配されるくらい、ずっとYouTubeで動画を見ていました(笑)。

スマイレージ『同じ時給で働く友達の美人ママ』MV

特にデビュー曲の『夢見る 15歳(フィフティーン)』(2010年5月発売)や『同じ時給で働く友達の美人ママ』(同年9月発売)のMVがすごく好きで、カラオケでもたくさん歌いました。今はいろんなタイプのアイドルがいると思うんですけど、私は今でも“かわいいアイドル”がブレずに好きで、前田さんのようなキラキラした姿に憧れるようになりましたね。

憧れのハロプロ入りで味わった二度目の挫折

――2013年にハロプロ研修生に加入しますが、憧れのハロー!プロジェクトに入っていかがでしたか?
すごいなって思いました。歌やダンスを妥協しないところがプロだなって。研修生になったのは高校1年のときでしたが、自分はもう大人だと勘違いしていたんです。でも礼儀などを根本的なところから教えていただいたし、歌もダンスも想像以上に大変で、二度目の挫折を味わいました。

――そんななかで2014年にはカントリー・ガールズへの加入が決まります。
カントリー・ガールズはとにかくかわいい振り付けが多かったので、ダンススクールで習ってきたヒップホップがそのまま生かせるかというと、そうではありませんでした。でも私はかわいいアイドルが大好きだったので、自分のダンスを生かしつつ、ちょっとした首の角度や腰の使い方でどうかわいく表現していくかを、鏡を見ながら研究しました。

でもあるとき、ダンスの先生から「合わせ過ぎても稲場らしさが消えてしまうから、かわいらしい動きの中にキレを出してもいいと思う」とアドバイスしていただいたんです。かわいらしさを出すか、自分らしさを出すかは、そのステージや曲によっても違うので、どうしたらいいんだろうってすごく考えて。当時はどうするのが正解なのかわからないという気持ちが大きかったですね。

Juice=Juice(左から)段原瑠々、松永里愛、金澤朋子、井上玲音、植村あかり、工藤由愛、稲場愛香

Juice=Juice(左から)段原瑠々、松永里愛、金澤朋子、井上玲音、植村あかり、工藤由愛、稲場愛香

――2016年に喘息の治療のためカントリー・ガールズを卒業し、2018年からJuice=Juiceのメンバーになりました。大人っぽくて歌唱力に定評のあるグループですよね。
そうなんです。Juice=Juiceに加入したからには「歌が得意ではない」という言い訳はもう通用しないので、菅井(秀憲)先生にボイストレーニングで指導していただきながら、力強い声を出すトレーニングをするようになりました。自信を持って歌うことはまだできていませんが、歌はダンス以上に気持ちに影響されやすいことがわかったので、メンタルを鍛えることも大切だなと思っています。

ダンスの面だと、私だけひときわ身長が低い(152センチ)ので、大人っぽい動きをしようとしてもセクシーに見せることが難しくて。たくさん鏡を見て踊って、脚が長くてスタイルのいいメンバーと合わせつつ、自分の体型に合ったダンスを研究しているところです。深く考えすぎると、昔先生に言われたように自分のよさが出なくなってしまうので、「ここは好きなように踊って」と任せていただいたたら、そのときは思い切り踊るようにしています。

稲場愛香の自主練習定点観測(10:08〜)

――踊るための体作りで意識していることはありますか?
体がすごく重いなと感じるほど太らなければ、基本的に何かをする必要はないかなと思っています。もともと筋肉がつきやすい体質なので、筋トレをしすぎるとその分体が重くなってしまいますし、体をこう動かせばこう動くというのは自分が一番よくわかっているので。リハーサルで毎回全力で踊って、体を動かしたあとには柔らかい筋肉を作るために、必ずストレッチをするようにしています。

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