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Juice=Juice稲場愛香「このダンスがすごい!」MV6選 ハロプロ・ダンスクイーンがポイント解説

ハロプロのダンス推しメンは佐々木莉佳子&西田汐里

――ダンスがすごいと話題になる動画は、よくチェックされるんですか?
そうですね。海外で活躍されている女性ダンサーの映像とかをYouTubeで見ると、本当に楽しくて。心から湧き上がるような何かが生まれてくるのは、すごいダンスを見たときなんです。

ハロー!プロジェクトで活動させていただいていると、特に『ハロプロダンス学園』では壁にぶつかることも多いんですけど、そういうことがあるとすごく燃えます。挫折するのが好きなわけではないんですけど(笑)。「誰かに負けたくない」というよりは、「これができないのが嫌だ」という気持ちが大きいので、自ら壁を探していくような部分もあるんです。「こんなにすごい人がいるんだな」と感じるためにも、定期的に動画をチェックしています。

――ハロプロ現役メンバーで、ダンスが気になるメンバーはいらっしゃいますか?
自分と正反対なダンスでカッコいいなと思うのは、先ほどもお話しした佐々木莉佳子ちゃんで、やっぱり目がいきますね。莉佳子ちゃんは自分への自信がパフォーマンスにも出ているし、自分の見せ方をわかっているダイナミックなダンスがすごくカッコいいんです。

アンジュルム佐々木莉佳子《SOLO DANCE SHOT》七転び八起き 踊ってみた!

あと、最近の推しメンはBEYOOOOONDS(ビヨーンズ)の西田汐里(にしだ・しおり)ちゃん。もともと「かわいいな」「一生懸命なパフォーマンスが目を引くな」とは思っていたんですけど、写真集のメイキング映像を見たときに「なんて素敵なくびれの持ち主なんだ!」と思ったという、ちょっと不純なきっかけです(笑)。
@helloproject1998

BEYOOOOONDSが「眼鏡の男の子」を踊ってみた!YouTubeチャンネルにフルのMVを公開してるので見てね!#おうちで過ごし隊 #おうちでハロプロ #BEYOOOOONDS

? 眼鏡の男の子 - BEYOOOOONDS

BEYOOOOONDS西田汐里が「眼鏡の男の子」を踊ってみた

そこから注目して見るようになったら、自分をどう見せたらいいかをすごくわかっていて、ダンスもとても上手なんですよね。BEYOOOOONDSの振り付けってすごく面白くてキャッチーなんですけど、その中でちゃんと自分らしさやかわいらしさが出ているし、歌声も好きなので、最近はすごく目がいきますね。他にも、推しメンとしてチェックしている子はたくさんいます(笑)。

――推しは増やすタイプですね(笑)。これまでカントリー・ガールズとJuice=Juice、2つのグループで活動されてきたなかで、特に苦労したダンスはありますか?
難しかったのはカントリー・ガールズの『ブギウギLOVE』(2016年)です。ロカビリー調の曲でグループとして新たな試みだったということもあるんですけど、衣装がフリフリのパニエで、すごくボリュームのあるスカートだったので、それで踊るのが難しくて。

カントリー・ガールズ『ブギウギLOVE』MV

ペアになって手をつないで、上体を反らした状態でステップしながらグルグル回るところがあるんですけど、そこで苦戦したことがパッと頭に浮かんできました。大きなスカートがぶつかりあうから、いい感じにごまかしながら動いたり、移動でも気をつけることが多かったですね。

腹筋の縦のラインは絶やさないようにしなきゃ

――では振り付けが楽しかったり、印象に残っている曲も教えてください。
Juice=Juiceに入って最初のアルバムに参加したときに『素直に甘えて』(2018年)という曲を歌ったんですけど、セクシーを研究している時期にすごくセクシーな振り付けをいただいて、メンバーや先生を見てたくさん研究して踊りました。夏場に屋外でその曲をパフォーマンスした映像があるんですけど、みんな汗だくになりながら大人っぽい振り付けを露出多めな衣装で踊っていて、客観的に見てみんなすごいセクシーだなと思ったんですよ。

Juice=Juice『素直に甘えて』発売記念イベント

そのとき初めて自分のおなかの縦ラインがこんなに見えるんだなってことが分かったんです。そのあたりがきっかけで「おなかのラインがきれい」とか、「腹筋がセクシー」と言っていただく機会が増えて、自分のモチベーションにもなりました。そのラインは絶やさないようにしなきゃと思いましたし(笑)、発見があった楽しさという意味で印象的でしたね。

――カントリー・ガールズさんは、おなかを出す衣装はほとんどなかったですもんね。
そうなんです。あとカントリー・ガールズの『恋はマグネット』(2016年)もすごく印象的ですね。ウィスパーボイスで歌うという自分の新境地を開拓したこともそうですし、シンプルな振り付けだけど間奏ではガッツリ踊っていて。

カントリー・ガールズ『恋はマグネット』MV

見る人によっては「急にそんなに踊る?」って思ったかもしれないですけど、先生から「ここはガッツリ踊って」と言われていて、私のダンスをグッと見せられたのかなと思います。

新曲MVで見せ場も「Juice=Juiceにダンスのイメージも加えていけたら」

『DOWN TOWN/がんばれないよ』(初回生産限定盤SP1)

『DOWN TOWN/がんばれないよ』(初回生産限定盤SP1)

――4月28日にリリースされる新曲の話も伺いたいのですが、『がんばれないよ』のMVでは稲場さんのソロダンスがありますよね。
実は『がんばれないよ』では歌のソロパートがひとつもないんです。レコーディングでも涙が出てしまうくらい感情移入できた曲だったので、ちょっと落ち込んだんですが、だからこそ、ダンスで見せ方を考えようと思っていました。

Juice=Juice『がんばれないよ』MV

当初予定されていたものからどんどん振り付けが少なくなっていって、手だけの振りがメインになったので、みんなで手の角度をそろえたり、振りに気持ちを込めることを重視していたんですけど、MV撮影のときに振り付けの先生から「曲に合わせてフリーで踊ってみて」「ちょっとコンテンポラリー(ダンス)っぽい感じで」というオーダーがありました。コンテンポラリーをちゃんと習ったことがないので雰囲気でしかないんですけど、曲に合わせて自分の気持ちをぶつけようと、思うままに踊ってみました。

――しなやかなダンスがすごく素敵でした。そして『DOWN TOWN』は山下達郎さんが在籍されていたシュガー・ベイブさんの名曲のカバーですね。
間奏では、この曲がシングル初参加となる元こぶしファクトリーの井上玲音(いのうえ・れい)ちゃんのボイパに合わせて激しく踊っているので、いろんな表現を楽しんでいただきたいです。

Juice=Juice『DOWN TOWN』MV

実はこの曲も振り付けがどんどん減っていって、ダンス好きとしてはちょっと悲しいところではあったのですが、最終的にサビはランウェイを歩くような振り付けに決まって。スタイルのいいメンバーの歩き方を見ながら、とはいえ私のスタイルは変えようがないので、ポーズのバリエーションを増やしたり、みんなで雰囲気をそろえたりしました。

こんな時期だからこそ、この曲を聴いているときは街へ繰り出しているような気持ちになっていただきたいと思って、ただカッコつけるだけじゃなく、楽しくルンルンな歩き方もしています。メンバーそれぞれの違いも見ていただきたいです。

――稲場さんは“あざとかわいいキャラ”も魅力ですが、カッコいいダンスとのギャップがあると言われることも多いのではないかと思います。そう言われることはどう感じていますか?
すごくうれしいです。自分の強みがないなとずっと思っていたところで、あざといキャラと言われるようになったのはすごくありがたかったですし、最近は自分から寄せて発言することもあるんです。それはあざといキャラでやっていきたいからではなく、私があざといことをしてみんなが笑ってくれるのがうれしいんです。ダンスが好きなのも、かわいいものが好きなのも、全部が自分なので、結果的にギャップがいいと言ってもらえるのは本当にありがたいです。
@helloproject1998

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? 都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて - CHICA#TETSU
――稲場さんのいろんな面がちゃんとみなさんに伝わっているということなんですね。では、ダンス面で今後やってみたいことや目標を教えてください。
オーディションで入ってくる新メンバーが、歌がうまい子か、ダンスが上手な子かで方向性が変わってくると思うんですけど、ダンスに振り切った曲もやってJuice=Juiceにダンスのイメージも加えていけたらうれしいなと、個人的には思っています。

とはいえ、ガツガツ踊る曲ばかりをやりたいかというとそうではなくて、かわいい曲ももっとやりたいですし、セクシーな曲も極めたいです。もちろん先輩方が築き上げてこられた「歌がうまいグループ」というイメージは崩したくないので、歌もダンスも両方頑張っていきたいです。

――これからのJuice=Juiceさんが楽しみです! 最後に、稲場さんにとっての“ダンス”をひと言で表すなら?
「人生」と言いたいですけど、ちょっと大きすぎる気もするので、「なくてはならないもの」ですかね。自分の人生を振り返ったときに、ダンスがなかったら全く違う人生になっていたと思うんです。こんなにもダンスを好きにならなければ、アイドルになっていなかったと思います。たくさんのきっかけをくれたのがダンスですし、一番成長させてくれたものでもあるので、私にとってはなくてはならないもので、ダンスに支えられているなと思います。
プロフィール
  • 稲場愛香

稲場愛香(いなば・まなか)
1997年12月27日生まれ、北海道出身。愛称まなかん、いなばっちょ。2013年5月にハロプロ研修生となり、2014年11月、カントリー・ガールズに加入。2015年3月、シングル『愛おしくってごめんね/恋泥棒』でデビューした。喘息の療養のため活動休止後、2016年8月にグループを卒業。2017年9月、ハロプロ研修生北海道のリーダー的役割を担いながら活動を再開し、2018年6月にJuice=Juiceに加入した。
作品情報

Juice=Juice 14thシングル『DOWN TOWN/がんばれないよ』

『DOWN TOWN』は、山下達郎さんが在籍していた伝説のバンド、シュガー・ベイブの1975年の名曲を2021年流にカバー。スウェーデン人プロデューサー、Anders Dannvikによるクールなシティポップアレンジと、新加入・井上玲音さんのボイスパーカッションも聴きどころとなっている。『がんばれないよ』は、代表曲『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」』と同じくシンガー・ソングライターの山崎あおいさんが作詞を担当した。

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