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“キートン山田の残像”を逆に楽しむ きむらきょうや、『ちびまる子ちゃん』2代目ナレーターの覚悟
『めちゃイケ』のドッキリかと思ったまさかのオファー
バラエティ界を中心に人気ナレーターとしての地位を確立してきたきむら氏ゆえに、そう思うのも無理もない。アニメ作品への参加は、今年4月より放送の『ましろのおと』(MBS/TBS/BS-TBSほか)に続く2作目。国民的アニメのナレーション決定の電話を受け、「いくつになってもなんでもできるんだなってうれしくなった」と破顔する。
しかし、『ちびまる子ちゃん』のナレーションといえば、31年にわたり務めた前任のキートン山田氏の印象があまりにも強烈。視聴者にキートン山田氏のいわば“残像”がある中での抜擢に重圧は感じなかったのだろうか。
「プレッシャーはありましたけど、実は僕、前の人が辞めた後を担当するという仕事をけっこういっぱいやっているんです。『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ系)も『がっちりマンデー!!』(TBS系)もそうでした。前任の人の空気を踏襲しながら、だんだん自分のオリジナルに近づけていくみたいなことをやってきていたので、その方法で『まる子ちゃん』もやってみようと思いました」
このテクニックを培ったのが『めちゃイケ』だった。
「『めちゃイケ』では、毎週、現場で他番組のパロディーのようなコーナーをやらされていたんですね(笑)。他番組のナレーションを意識して、1時間くらいやっていると、後半、なんとなく、ご本人が降臨してきたみたいな感じになって(笑)。あの“パロディー力”に鍛えられたなって思っています」