ORICON NEWS
藤あや子、使命感としての“保護猫への想い”「覚悟を持って一生寄り添って」
「マルオレちゃんのお母さんは、藤あや子らしい」若年層も注目のSNS
これより特急列車が2両編成で通過します
? 藤 あや子 (@fuji_ayako) July 16, 2020
ホームでのながらスマホはくれぐれもお気をつけ下さい pic.twitter.com/KloNWvu6NY
【藤あや子】発信するごとに反響が大きくなって驚いています。私自身、もともとSNSは得意な分野ではなくて、ケータイもどこかに置いてきちゃうタイプだったんです。それが今では枕元に置いて寝るように(笑)。朝起きた瞬間からかわいい表情をしているので、つい撮ってしまう毎日です。
――1月には、フォロワーが17万人を突破されました。
【藤あや子】マルオレちゃんと「やったね!」ってハイタッチしました(笑)。マルオレちゃんのかわいさを自分だけで楽しむのはもったいないと思って撮り始めたのですが、2匹が癒しのパワーを持っていることを改めて感じています。
【藤あや子】発信するごとに反響が大きくなって驚いています。私自身、もともとSNSは得意な分野ではなくて、ケータイもどこかに置いてきちゃうタイプだったんです。それが今では枕元に置いて寝るように(笑)。朝起きた瞬間からかわいい表情をしているので、つい撮ってしまう毎日です。
――1月には、フォロワーが17万人を突破されました。
【藤あや子】マルオレちゃんと「やったね!」ってハイタッチしました(笑)。マルオレちゃんのかわいさを自分だけで楽しむのはもったいないと思って撮り始めたのですが、2匹が癒しのパワーを持っていることを改めて感じています。
「保護猫の世界をのぞいてみると、悲しいドラマがたくさんある。“救いたい”使命感が生まれた」
【藤あや子】保護猫だった2匹が本になるなんて、シンデレラストーリーですよね。マルオレちゃんを通して世の中には保護猫を救う活動をしている方たちがたくさんいらっしゃることを知って、少しでも力になれたらという思いもありました。
――猫はもともとお好きだったんですか?
【藤あや子】子どもの頃から捨て猫を拾って来ては家で育てていて、常に7〜8匹猫がいる状態でした。上京した後も一度だけ、アメリカンショートヘアを迎えたことがありました。ペットショップで売れ残っていたのがかわいそうで…。そのコが10年ぐらいたって亡くなった後は、あまりにも悲しくてもう二度と動物は飼わないと決めていました。
【藤あや子】義理の母が保護猫の面倒を見ていたのですが、その中にマルがいたんです。哀愁を帯びた目にやられてしまって、義理の母にしつこいほど動画や写メを送ってもらって(笑)。なんだか“僕を救って“っていう目をしてたんですよね。義理の母に「そんなに気になるなら飼ったらいいんじゃない? 2匹いると楽よ」と言われて、マルとオレオを迎えることになりました。
――2匹を迎えたことで、保護猫への思いも変わりましたか?
【藤あや子】マルオレちゃんが幸せそうにしているのを見て、世の保護猫たちもこの子たちのように救ってあげたいという気持ちが強くなりました。保護猫の世界をのぞいてみると、悲しいドラマがたくさんあって。状況を想像しただけで胸が痛くなりますし、“救いたい”という使命感のようなものが生まれました。微力ながら、マルオレのチャリティーカレンダーや今回刊行した本の売り上げの一部を動物愛護団体へ寄付しております。
愛猫たちは“人生の師”、コロナ禍でも「いい意味での開き直りができた」
【藤あや子】一番は、一度命を救おうと決めたからには、覚悟を持って一生寄り添ってあげて欲しいということです。愛護センターの方とお話したら、コロナ禍で動物を飼う方が増えたそうなんです。でも、いざリモートワークが終わって通勤が再開した時、「やっぱり飼えない」って保健所に連れてきた猫ちゃんたちが増えたらしいんですね。
――すごく悲しいことですよね。
【藤あや子】家族ですから、最後まで一緒に暮らしてほしいです。愛護団体の館長さんが、「猫たちは、人間と暮らすのが一番幸せなんですよ」とおっしゃった言葉が今でも心に残っていて。猫同士暮らすよりも、人間に愛されて、愛して暮らす環境を作ってあげるのが一番なんだなと共感しました。
――藤さんも、マルオレちゃんといることで実感していらっしゃいますか?
【藤あや子】たくさんの愛をもらっているし、私も愛しているし、プラスなことしかないんですよね。ペットではなく、家族だなと思います。
――2020年はコロナ禍で、藤さんも予定していたコンサートが延期になるなど思うような活動ができない状況もあったのではと思います。ご自宅で過ごされる中で、2匹の存在に助けられたことはありましたか?
【藤あや子】たくさんありましたね。自粛中も、マルオレちゃんは1日中いつもと全然変わりなく過ごしているんですよね。生き物ってこうあるべきだなって、いい意味での開き直りができたというか。こうやって生きればいいんだなと思いました。ある種“人生の師”だなと(笑)。
――なるほど。逆に2匹から学ぶことも多かったんですね。
【藤あや子】マルオレちゃんはすごく自由なので。遊んでほしい時は来るくせに、一人になりたい時は隠れていて。おなかが空いたらミャーミャー言って、食べたら「食い逃げか!」ってぐらいすぐ避難(笑)。生き方が上手ですよね。でも、ストレスフリーってそういうこと。人間はなかなかそうはいかないけれど、そういう心持ちでいようという気になりました。
デビュー35周年に向けての野望は 「マルオレを愛してくださる皆さんとのフェス」
【藤あや子】マルくんのほうが甘えん坊ですね。夜お風呂に入る前は必ず後をつけてきて、抱っこをねだります。もう5sぐらいあってけっこう重いので、筋トレ状態ですね。
――オレオちゃんはいかがでしょう?
【藤あや子】ツンデレで魔性です(笑)。時々すごく甘えてきて、呼ぶと「ミャ!」って短めに返事をするんです。機嫌のいい時しかやってくれないので、やってくれると「今日は返事してくれた!」ってキュンとするんです。
――2匹の関係性はどのような感じですか?
【藤あや子】オレちゃんが、常にマルくんのフォローをしてあげていますね。前にマルくんがお布団におしっこをしてしまった時、オレちゃんが一生懸命布団をカリカリして砂をかけるように隠してあげようとしていたんです。その間、悪いことをしたってわかっているマルはどこかに隠れていました(笑)。新しいおもちゃも、マルが飽きる頃にオレが使いますし、本当に姉と弟のようです。
【藤あや子】そうなんです、マルのビビり方が半端じゃなくて(笑)。普段はそんなことないんですけど、抱っこした時にすごい爪を立てていて、気づいたら着物が濡れていました。しかも、亡くなった義理の母が形見としてくれた大事な着物に。でもきっと、マルオレを救ってくれた母なので、笑ってくれていると思います。
――藤さんはマルオレちゃんの写真集を始め、グラビアに初挑戦されたり、演歌以外での活動も注目を集めていらっしゃいます。昨今は氷川きよしさんがアニメの曲を歌われたり、坂本冬美さんが桑田佳祐さんから楽曲提供を受けたりと、演歌歌手の方が多角的に活動されることが増えているように感じます。
【藤あや子】演歌歌手という枠づけをされていますが、もともとは表現者でアーティスト。様々な場で自己表現をすることで距離が縮まったりもしますし、新たな一面を見せられるのはすごくいいことだと思います。私自身、いろいろな方たちの活動は刺激になりますし、広く考えると生きていくヒントになり得ると感じています。
――最後になりますが、今後はどのような活動をしていきたいですか?
【藤あや子】35周年に向けてやりたいことの一つは、“マルオレフェス”です。世の中の状況が落ち着いて安心して集まれるようになったら、マルオレちゃんを愛してくださる皆さんとつながりたいなと。ファンの方はもちろん、保護活動をしている方や、マルオレを応援して下さる方々にお会いできる機会を作りたいですね。マルオレはビビでその場には来れないと思うので、映像で参加という形もいいかなと思っています(笑)。
(取材・文/辻内史佳)
『マルとオレオと藤あや子』(世界文化社)
本書は、愛らしい「マルオレ」の姿とともに、SNSでは語られなかった2匹の名づけ秘話や生い立ち年表、藤あや子さんによる観察コラムなど、さまざまな角度から「マルオレ」を見つめられる内容になっています。「マルオレ」好き、猫好き、ケモノ好きにはたまらない1冊です。