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菅田将暉が各界で重宝される理由 才能だけでない、時代逆行な“人たらし”っぷりで無双?
1度共演したらみな親友? 80作出演の裏にプライベート濃厚付き合い説わんさか
菅田を主演に、野村周平、竹内涼真、志尊淳、千葉雄大ら若手俳優が集結した映画『帝一の国』では、間宮祥太郎が「クランクアップの日、将暉が全員にキスしてまわった」と明かし、菅田も「“ありがとう”っていう気持ちがあって、自然とキスした」と告白。10代の頃から共演している山崎賢人が自宅に来た際は「辛いのと甘いの両方食べたい」というカレーのリクエストに応え、山崎が寝ている間に2つとも作ってあげたというエピソードを披露している。
同性に対してもこの“尽くしっぷり”だが、過去に交際報道が出たことがある二階堂ふみとのバラエティ共演の際にも驚かされた。『ぐるナイ』(日本テレビ系)で共演した際、報道に関しては双方が友人と完全否定しながらも、そのあまりに仲睦まじい雰囲気に、ナインティナインらに「間違いなく付き合ってる」と突っ込まれ、「よくおんぶはします」とあっけらかんと発言。恋愛に関する雑誌のインタビューでは、「体力があるので、どんなに忙しくても“会いたい”って言われたら行きます! 僕のことは24時間いつでも開いてるコンビニだと思ってもらえれば(笑)」「『あれが食べたい』と言えば一緒に食べるし、『ここに行きたい』と言えば一緒に行く。遊園地で不思議なかぶりものも一緒にかぶれます(笑)。記憶力はいいほうなので誕生日や記念日は忘れないと思うし、長男気質なので何かしてあげるのも好き」と珠玉の回答を連発し、SNS上で多くの女子から「神すぎる」と称賛されていた。
ダウンタウンもさんまも懐に、音楽界でも“濃厚プライベート”から生まれたコラボ相次ぐ
そして彼はこの界隈でも業界人を魅了することとなる。先日、MVが2億再生を記録したことでも話題になった米津玄師とのコラボ曲「灰色と青」は、米津からの熱烈オファーから生まれた。出会って早々「一緒に歌おう」と声をかけられ、「菅田くんでなければ絶対に成立しないと思ったから、どうしてもやりたいと無理を言った」とのこと。その後も「俺はまだ菅田将暉に歌わせたい曲がある」と発言しており、紅白出場曲およびレコード大賞特別賞受賞曲となった「まちがいさがし」も、米津が作詞作曲を担当している。
何度もコラボしている石崎ひゅーいとの出会いも、「人生に数度あるかないか」の特別なものだったと語っている。米津にしてもあいみょんにしても、稀代の売れっ子であり、プロデュースや楽曲提供を依頼してもホイホイ受けてくれるものではないだろうが、事務所やレーベル主導ではなく、本人たち同士が惹かれ合って実現しているコラボであることが伺える。
そんな菅田について、アーティスト&俳優の大先輩でもある福山雅治は、「お芝居をやって、そして音楽をやってという人の音。僕、久しぶりですよ、そういう人の歌聴いたの。タイプは違うけど、松田優作さんの歌に近い感じがした」と話している。
誰しも引き込む秘訣は“敗北感”?「天才」でありながら「普通」であり続けることの色気
これだけの実力と人気を手にしながら、虚勢を張らず自身の弱さも余すことなく晒すことで、近くにいる者が“敗北感”を感じるというのだ。2年前の『Numero TOKYO』の取材で、菅田は「俳優としての自分の強みは?」という質問に対して、「“普通”なところ。長男でA型、右利き、髪もストレート、身長176cmで、データは普通なんです。顔だって濃くも薄くもなく、醤油顔、塩顔、ソース顔の中間にいるから役に寄せやすいのかもしれません。眉毛消したら「鬼ちゃん」になるし、オールバックにしたら『あゝ、荒野』みたいになるし。」と答えている。20歳にして日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した映画『共喰い』では、「ずっと怒られてたし、ずっと泣いてました」と、芝居の難しさに直面したことで、それまでつまらないと感じていた芝居に楽しさを見出し、「あの現場から僕はすべてがはじまった」と振り返っている。演技力に関しても、彼自身は「普通」と感じているのかもしれない。