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弘中綾香アナウンサー、“DD(誰でも大好き)”貫くアイドル道 ももクロ・ハロプロ・K-POP

「100%責任を持てる」言葉で記した初のフォトエッセイ

――そんなアイドルへの情熱についてもたびたび書いてきた『Hanako. tokyo』での連載『弘中綾香の「純度100%」』が、2月にフォトエッセイとして出版されることになりました。どういった経緯で書籍化することになったのでしょうか?
もうすぐ30歳になる私に自分から贈り物をしたいと思ったことがきっかけでした。私の中で“30歳になる”というのが結構大きくて。昔から本が好きで、書くことも好きで、得意というわけではないですが、形にしたい夢があったんです。ですから、せっかくこういうお仕事をさせてもらっているし、「このタイミングで出したいです」と私から提案しました。

――好きなアイドルのことから日常の些細な出来事まで、扱う内容が多岐に渡っていますね。テーマはどう決めていかれたのですか?
「こういうことを書いてほしい」というのは事前に全く言われていなくて、その時々で書きたいことを書いた感じです。その時の興味や好きと思えるものを書いていますね。アイドルのことを書いたら途端に大きな反響が来て、友達から「Twitterにまわってるの見たよ、こんな連載してたんだね!」とか。それまでもいろんなことを結構しっかり書いていたんですけどね(笑)。

――静かに自分の内面を見つめるような、素朴な文体にとても味わいがあります。文章表現でのこだわりはありますか。
あまり背伸びしない表現、ということを考えています。私は書くことに関しては本業ではないので、上手くできないなと思っていて。いつも、テレビの収録だと面白いことを言わないといけなかったり、その場に合わせて少し誇張があったり、テクニックとしてやることもあります。しかし、(文章では)そういうこと一切なしに、思ったことを等身大の言葉で、責任を持って書くというのが私の中でテーマとしてありました。ですので、ここに書かれていることに関しては、私は100%責任を持てます。

テレビだと、どうしても(発言などの)切り抜きがあったり、こういう文脈で言ったことではなかったのに、ということがありますけど、1000〜1300字くらいを使って一つのテーマを扱うと、考えたことを誤解のないように書けるのが醍醐味なんだと感じました。

こうしたインタビューでも、質問されて数分で的確な答えが出てくるものではないですけど、3〜4時間PCの前に座って1300文字を書くと、自分の本当に言いたいことが言えるんだ、と。アナウンサーという“瞬発力”が大切な仕事をしている分、練りに練った文章の良さというのを改めて感じています。

――文章と向き合うそうした時間のなかで、ご自分の考えが“深まった”と感じられたことはありますか?
文章だと「こういうモヤモヤした気持ちってどう言ったらいいのだろう、どうしたら相手に理解してもらえるのだろう」みたいなことをものすごく考えるじゃないですか? だから類語辞典などで調べたりもしたので、まず語彙力が上がったというのがあります。

あと、言語化すると頭の中がスッキリしますよね。私は何をこんなにモヤモヤしていたのだろうとか、なぜこんなに嫌なのか、好きなのか。文字にすることで何時間もそうした考えと向き合う。人間って、最近はインプットばかりで、そういう時間が少ないですよね。だから、大事な時間だなと思いました。

――少し気が早いですが、書籍第2弾や、これからも書いていきたいなど、今後の構想はありますか?
正直、当初は「月に2回、1000文字以上」って仕事の負担になると思っていたのですが、今はすごく良い時間になっています。私のアナウンサーという仕事と(表現手段が)相反するのですが、2つが両輪となって生きていけている感じがするので、発表する・しないにかかわらず続けていきたいと思っていますね。日記などでも良いですし。多分インタビューに答えるより、得意な気がします(笑)。
プロフィール

弘中綾香(ひろなか・あやか)
慶應義塾大学を卒業後、2013年4月にテレビ朝日入社。同年より音楽番組『ミュージックステーション』などを担当。現在は『激レアさんを連れてきた。』『あざとくて何が悪いの?』『ノブナカなんなん?』など多くの人気番組に出演している。今年、ORICON NEWS発表の第17回「好きな女性アナウンサーランキング」で2連覇を果たした。
書籍情報
フォトエッセイ『弘中綾香の純度100%』(2021年2月12日発売)
雑誌『Hanako』の公式ウェブメディア『Hanako.tokyo』で2019年5月から掲載中の同名連載に、書籍オリジナルコンテンツを加えた初のフォトエッセイ。2021年2月に30歳の誕生日を迎える弘中さんが、全編自身の言葉で書き綴る「いま」(29歳)と「これから」(30歳)の2つのパートで構成されている。
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この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。
⇒この記事をオリジナルページで読む(1月8日掲載)

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